塚田駅前教室のメッセージ
知識の詰め込みから思考力重視へ【定期テスト・入試】
2026.01.12
今週はいよいよ、共通テスト、そして高校の私立入試の時期です。
私立単願の生徒さんは直前なので、3教科の再チェックを念入りに取り組んでいきましょう。
公立受験生は、私立は併願なので予行練習の気持ちで準備をしていきましょう。
非受験生の中学1・2年生は学年末テストも1か月を切りました。
テスト範囲は出ていなくても、学校の授業で触れた範囲は早々に着手して復習できるようにしていきましょう。
さて、昨今の学校の定期テストも100点を取りにくくなりつつあります。
中学の定期テストは、生徒さんから問題を見せてもらうと高校入試を意識した問題構成になっています。
問題文が長くなっていたり、グラフ・資料の読み取り問題が増えました。
大学入試共通テストが変化すると、高校入試、中学入試、学校の定期テストもそれに倣って変化していきます。
勉強も、変化にあわせて変えていく必要が出てきているということになります。
今の大人たちが子どもだった頃のテスト勉強は、単純な一問一答形式での暗記で特に理科・社会は点数を取れていた記憶だと思います。
それこそ知識の詰め込みでなんとかいける、というものでした。
しかし、今はその一問一答形式の問題というのは減り、
上述のグラフ・資料のほか会話文の読み解き、多角的な視点から知識をフル活用して答えを導き出す問題が主流となっています。
この問題形式の変化の背景としては
文部科学省が出している学習指導要領の改訂により、「思考力・判断力・表現力」を重視する傾向に変わったことです。
■「丸暗記」だけでは点数を取れなくなりつつある
年号とその時期に起こった出来事のふたつを覚えていれば、または文化史において作品名とその作者をセットで覚えていれば、というような暗記だけで歴史は得点することができていました。
しかし、資料の読み取り形式に変わると
当時の年貢の徴収量のグラフから読み取れることを記述せよ
ある年から急にグラフが上昇しているまたは減少している理由を答えさせる問題ですが
学校ワークにもこの形式が載るようになりました。
数学であれば、利用問題において
方程式や関数を使って電気使用量や水道料金の計算といった、日常生活に関連した問題も登場します。
英語なのに長文読解の内容は理科や社会の内容だったりと、教科の横断的な問いも出てきました。
とある学校では過去に、歴史のテストなのに江戸時代当時の地図で、参勤交代をした距離の計算をさせる問題が登場したことがあります。
また、英語はこれまでなら教科書の本文のみが出ていたためそれこそ丸暗記していれば得点できるようなテストもありましたが、
今は初見の長文読解が出題されるようになり、単語・熟語・文法の知識をしっかりと理解し、読み解けるか試される問題になりました。
■社会的な背景
これまでなら
既存の知識、公式をあてはめれば、誰しもが同じ答えにたどり着くもの、一番わかりやすいのは計算ですが
このような正解が決まっている課題をいかに正しく早く処理できるかを重視していました。
今ではパソコンやスマートフォンがあればすぐに単純な知識は一瞬で検索できるようになり、
AIは文章の作成、要約などもサッと出してくれます。
「水が沸騰する温度は何℃か」
「100℃」
「x+5=12のときのxの値」
「x=7」
「appleは日本語にすると」
「りんご」
教科書や辞書に載っている内容を知っているか否か、あるいは手順通りに計算できるか
ビジネスシーンにおいては
領収書の金額を会計ソフトに正確に入力、帳簿の整合性を合わせたり、
紙媒体のデータをエクセルにまとめる
これらが主流だったのは、工業化社会ではマニュアル通りに動く労働力が必要だったことに起因します。
しかし、
AIや様々なテクノロジーの普及によってこういった作業は、AIや計算ソフトが最も得意とする分野であるがゆえに
「単に知っていること」への価値よりも、「知り得た情報をどう活用するか」という能力を問われるようになりました。
テストを作る時に、AIに代替されない力を測るため、「パターン学習では解けない問題」を出題するようになった結果が、今の入試、定期テストです。
■これからの学習に必要なアプローチ
◆「なぜなのか」を考える
単に公式や用語を覚えるのではなく、「どうしてそうなるのか」という背景を考え、理解すること。
理科や社会なら、図解や地図、写真などから仕組みや因果関係を他人に説明できるように深掘りすることが近道です。
◆情報を繋ぎ合わせる
単元ごとに独立して勉強するのではなく、
たとえば数学のこの計算方法は理科の計算問題でも使ったな、というように知識の繋がりを意識していくこと。
◆読解力は全教科の土台である
読解力と聞くと、国語と英語に気が行きがちですが、
数学であれ理科であれ、「問題文を正しく理解する力」が必要になります。
一問一答形式を完全に無くすのではなく、
知識としてインプットしたうえで、それを活用すること
これが大事ということです。






