夏休みの学習応援シリーズ⑨
高校3年生の夏、共通テスト対策は何から始める?
過去問を学習につなげる使い方
高校3年生の夏休みに入り、共通テストを意識した学習を始めている方も多いのではないでしょうか。
一方で、「まだ過去問を解くのは早いのではないか」「思うような点数が取れなかったら不安」「どの教科から始めればよいかわからない」と迷うこともあると思います。
夏の過去問演習は、現在の点数だけを確認するためのものではありません。 時間配分や苦手な単元、知識の抜けを見つけ、その後の学習へつなげることが大切です。
夏の過去問は「完成度を測るもの」だけではありません
夏の段階では、学校でまだ学習していない範囲が残っていたり、受験科目全体の復習が終わっていなかったりすることもあります。
そのため、最初から目標点へ届かなくても、必要以上に焦る必要はありません。
大切なのは、過去問を解いた後に、現在できていることと、これから学習したいことを整理することです。
夏の過去問演習で確認したいこと
点数だけでなく、時間が足りなかったところ、知識が抜けていたところ、問題文を読み取れなかったところを確認しましょう。 そこから、次に取り組む学習を具体的に決めていきます。
最初に、志望大学で必要な教科・科目を確認しましょう
共通テスト対策を始める前に、志望大学や学部で、どの教科・科目が必要になるのかを確認しておくことが大切です。
同じ大学でも、学部や入試方式によって利用する教科・科目や配点が異なる場合があります。
最初に整理しておきたいこと
- 志望大学・学部で必要な教科と科目
- 共通テストと個別試験の配点
- 選択科目の条件
- 目標としたい得点の目安
- 出願を検討している入試方式
入試情報は年度によって変更される場合があります。 大学の入試要項や大学入試センターの受験案内など、最新の公式情報を確認しましょう。
まだ志望校が一つに決まっていない場合も、候補となる大学について必要科目を整理しておくと、優先する学習を考えやすくなります。
ステップ① まずは一教科を時間を測って解いてみる
共通テストの過去問を初めて解くときに、すべての教科を一度に行う必要はありません。
まずは、比較的学習が進んでいる教科や、現在の状態を確認したい教科を一つ選んでみましょう。
最初の過去問演習の進め方
- 本番を意識して時間を測る
- できるだけ途中で答えを確認しない
- 迷った問題や時間がかかった問題に印をつける
- 解き終わった後に採点する
- 点数だけでなく、解き方と時間の使い方を振り返る
未習範囲が含まれている場合は、その問題を無理に解く必要はありません。 未習であることがわかるように印をつけ、既習範囲の結果と分けて考えましょう。
最初の演習は、合格可能性を決めるためではなく、自分の現在地を確認するためのものです。
ステップ② 間違えた理由を分けて整理する
採点が終わった後は、不正解だった問題をすぐに解き直す前に、間違えた理由を確認してみましょう。
同じ不正解でも、原因によって必要な学習は異なります。
間違えた理由の分け方
- 知識不足:用語・公式・単語などを覚えていなかった
- 理解不足:必要な知識は知っていたが、使い方がわからなかった
- 読解不足:資料や問題文の条件を正しく読み取れなかった
- 時間不足:考える時間が足りず、最後まで解けなかった
- 確認不足:計算、転記、マークなどで間違いがあった
- 未習範囲:学校でまだ学習していない内容だった
知識不足であれば教科書や参考書に戻り、理解不足であれば基本問題から解き直す必要があります。
時間不足の場合も、単に解く速度だけが原因とは限りません。 問題を読む順番や、難しい問題で止まりすぎていないかも確認してみましょう。
ステップ③ 復習する単元を絞り込む
過去問を解くと、できなかったところが多く見つかり、「全部復習しなければ」と感じることがあります。
しかし、一度に多くの単元へ手を広げると、何から始めるか迷いやすくなります。
優先して復習したい内容
- 基本知識が抜けていた単元
- 複数の問題で失点していた単元
- 正解できそうだったのに間違えた問題
- 時間をかけすぎた分野
- 個別試験でも必要になる重要単元
まずは一教科につき、一つから三つ程度の学習課題へ絞ってみましょう。
「英語を頑張る」ではなく、「語彙を毎日確認する」「英文を読む時間を決める」など、行動がわかる形にすることがポイントです。
過去問は、解きっぱなしにしないことが大切です
過去問を解いて採点しただけでは、同じような問題で再び間違えてしまうことがあります。
解説を読み、どの知識や考え方を使えばよかったのかを確認した後、関連する基本問題へ戻りましょう。
過去問を学習につなげる流れ
- 過去問を解いて採点する
- 間違えた理由を確認する
- 教科書や参考書で基本に戻る
- 同じ単元の基本問題を解く
- 数日後に間違えた問題を解き直す
解説を読んで理解したつもりでも、自分だけで解き直すと手が止まることがあります。
答えを見ずにもう一度解けるかを確認することで、理解が定着しているかを確かめられます。
時間が足りなかったときは、どこで止まったかを確認しましょう
共通テスト対策では、問題を解く力だけでなく、限られた時間をどのように使うかも大切です。
時間が足りなかった場合は、「もっと速く解く」と考えるだけではなく、どこで多くの時間を使ったのかを確認してみましょう。
時間配分を振り返るポイント
- 最初の問題に時間をかけすぎていなかったか
- 一つの難しい問題で長く止まっていなかったか
- 資料や文章を何度も読み直していなかったか
- 見直しの時間を残せていたか
- 解く順番を変えた方がよい問題はなかったか
問題ごとにかかった時間を簡単に記録しておくと、自分の時間の使い方が見えやすくなります。
次の演習では、「この大問は何分まで」と目安を決めて取り組んでみましょう。
教科ごとに、過去問の使い方を調整しましょう
すべての教科を同じ方法で進める必要はありません。
知識の確認が必要な教科と、資料や文章を読み取る練習が必要な教科では、復習の進め方も変わります。
教科ごとの振り返りの例
- 英語:語彙、文章を読む速さ、設問ごとの時間を確認する
- 国語:根拠となる箇所と、選択肢を選んだ理由を確認する
- 数学:途中式を残し、どの段階で考え方が止まったかを見る
- 地歴・公民:知識不足と資料の読み取り不足を分ける
- 理科:用語・公式と、実験や資料を読み取る力を分けて確認する
- 情報:用語の理解と、問題文の条件を整理する力を確認する
教科ごとの特徴を踏まえながら、自分が得点できなかった理由に合った復習を行うことが大切です。
一度に全教科を進めようとしなくても大丈夫です
共通テストで多くの教科を利用する場合、すべてを均等に勉強しようとして、予定が詰まりすぎてしまうことがあります。
まずは、現在の優先順位を考えましょう。
優先順位を考える目安
- 志望大学で配点が高い教科
- 個別試験でも利用する教科
- 基礎の抜けが多い教科
- 短期間の復習で改善しやすい教科
- 夏休み中に学校の学習が一段落する教科
優先する教科を決めつつ、それ以外の教科も完全に触れない期間が長くならないよう、短い復習時間を確保すると安心です。
夏休み中の過去問演習は、間隔を空けて行いましょう
毎日違う年度の過去問を解き続けると、復習する時間が足りなくなることがあります。
一度演習した後は、間違えた単元の復習や基本問題の確認に時間を使いましょう。
一週間の進め方の例
- 1日目:一教科の過去問を時間を測って解く
- 2日目:採点し、間違えた理由を整理する
- 3〜5日目:必要な単元を復習する
- 6日目:間違えた問題や類題を解き直す
- 7日目:次の一週間の課題を整理する
実際の予定は、学校の講習、部活動、入試科目の数などに合わせて調整しましょう。
大切なのは、演習の回数を増やすことだけではなく、演習と復習を一つの流れにすることです。
点数が思うように取れなくても、すぐに結論を出さないこと
初めて過去問を解いたとき、想像より点数が低く、不安になることもあります。
ただし、一度の結果だけで志望校への可能性が決まるわけではありません。
未習範囲があったのか、知識が不足していたのか、時間配分に課題があったのかを整理すると、これから取り組むことが見えてきます。
点数だけを見て志望校を変更するのではなく、模試の結果、学校での学習状況、入試科目や配点なども含めて、学校や塾の先生と相談しながら考えていきましょう。
保護者の方は、結果より振り返りを支えてみましょう
過去問の点数を見ると、「このままで間に合うだろうか」と心配になることもあると思います。
そのときは、点数だけを確認するのではなく、お子さま自身がどのように結果を受け止めているかを聞いてみましょう。
こんな声かけがおすすめです
「時間が足りなかったところはあった?」
「どの単元を復習するとよさそう?」
「前よりできるようになったところはあった?」
「次に取り組むことを一緒に整理しようか?」
結果を責めるのではなく、次の行動を一緒に整理することで、受験勉強へ前向きに戻りやすくなります。
最新の受験情報も忘れずに確認しましょう
共通テストの出願方法、日程、教科・科目、受験上の注意などは、年度ごとの受験案内で確認することが大切です。
また、志望大学で必要となる科目や配点については、各大学の最新の入試要項を確認しましょう。
学習だけでなく、出願や受験に必要な手続きを早めに整理しておくことで、落ち着いて準備を進めやすくなります。
共通テストに向けた学習を、一緒に整理します
過去問の使い方や時間配分、志望大学に向けた学習計画についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 城南コベッツ八王子みなみ野教室では、現在の学習状況や目標を確認しながら、一人ひとりに合った受験対策を一緒に考えていきます。
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城南コベッツ八王子みなみ野教室
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