夏休みの学習応援シリーズ⑰
高校生の学校課題、提出して終わりにしないために
間違いを2学期の学習につなげる方法
夏休みの学校課題が少しずつ終わり、「あとは提出すれば大丈夫」と感じている高校生もいるのではないでしょうか。
学校から出された課題を期限までに終わらせることはもちろん大切です。 ただ、せっかくたくさんの問題に取り組んだのであれば、提出して終わりにするのではなく、自分の苦手を見つける材料としても活用したいところです。
今回は、夏休みの学校課題を2学期の授業や定期テストにつなげるために、丸つけ後に確認しておきたいポイントをご紹介します。
学校課題は「終わらせること」と「身につけること」を分けて考えましょう
夏休みの課題はページ数も多く、まず提出できる状態まで進めることで精いっぱいになることもあります。
そのため、課題を終えた時点で安心し、その後に間違えた問題を見直さないままになることがあります。
提出できる状態になったら、もう一つ確認してみましょう
「全部終わったか」だけでなく、「自分だけでは解けなかった問題はどこか」を確認します。 その問題が、2学期へ向けた復習の入り口になります。
まずは丸つけを「答え合わせ」で終わらせないこと
丸つけをするとき、正解には○、不正解には赤で正しい答えを書いて終わり、となっていないでしょうか。
大切なのは、間違えた問題について「なぜその答えにならなかったのか」を確認することです。
間違えた理由を分けてみましょう
- 知識や公式を忘れていた
- 解き方そのものがわからなかった
- 問題文の意味を読み違えた
- 計算途中でミスをした
- 英単語や用語を覚えていなかった
- 時間をかければ解けたが、すぐには思い出せなかった
理由を分けると、自分が次に何をすればよいのかが見えやすくなります。
○・△・×を使って「自信の度合い」を残しましょう
正解した問題でも、実はかなり迷っていたということがあります。
そこで、正誤だけでなく、解いたときの感覚も残しておく方法があります。
3段階で分ける例
- ○:自分の力ですぐに解けた
- △:正解したが迷った、時間がかかった
- ×:間違えた、解き方がわからなかった
2学期に向けて優先して確認したいのは、×だけではありません。 △の問題も、理解がまだ安定していない可能性があります。
ステップ① 間違えた問題を全部やり直す必要はありません
課題のページ数が多いと、間違えた問題もたくさん出てくることがあります。
すべてを一度に解き直そうとすると、復習そのものが負担になってしまいます。
優先する問題の選び方
- 基本問題なのに間違えたもの
- 同じ単元で何度も間違えているもの
- 正解したが解き方に自信がなかったもの
- 今後の授業でも使いそうな内容
- 定期テストでも確認されそうな重要事項
まずは教科ごとに数問だけ選び、そこから解き直してみましょう。
ステップ② 解説を読んだら、一度閉じて解き直しましょう
解説を読んで「なるほど」と思っても、それだけでは自分で解けるようになったとは限りません。
解説を確認した後は、一度答えを隠して、最初から自分で解いてみましょう。
解き直しの基本の流れ
- 間違えた原因を確認する
- 教科書や解説で考え方を確認する
- 答えを閉じる
- 自分だけで解き直す
- 数日後にもう一度確認する
その場ですぐに解けても、数日後にもう一度解けるか確認すると、理解が定着しているかがわかります。
ステップ③ 「2学期に持ち越す問題」を決めておきましょう
夏休み中にすべての疑問を解決できなくても大丈夫です。
解説を読んでもわからない問題や、もう一度先生に聞きたい問題は、質問できるように残しておきましょう。
問題番号だけでなく、「この式変形からわからない」「単語の意味はわかるが文全体を訳せない」など、困っている部分を一言書いておくと質問しやすくなります。
数学は「答え」より途中式を見直しましょう
数学では、答えだけを見ると、どこで間違えたのかがわからないことがあります。
丸つけ後は、途中式まで見返してみましょう。
数学で確認したいこと
- 公式の選び方は合っていたか
- 途中式を省略しすぎていなかったか
- 符号を間違えていなかったか
- 分数や平方根の計算でずれていなかったか
- 問題文の条件を式にできていたか
「計算ミス」と「考え方がわからなかった」を分けることで、必要な練習も変わります。
英語は「単語・文法・読解」を分けて確認しましょう
英語の問題を間違えたときも、原因をまとめて「英語が苦手」と考えないことが大切です。
英語の間違いを分ける例
- 単語の意味を知らなかった
- スペルを間違えた
- 文法のルールを忘れていた
- 語順を正しく作れなかった
- 長文で内容を読み取れなかった
- 設問の条件を読み落とした
単語が原因なら語彙の確認、文法なら基本例文、読解なら文章の読み方というように、復習を分けて考えましょう。
国語は「本文のどこが根拠か」を確認しましょう
国語の読解問題は、正しい答えを写すだけでは、次に似た問題が出たときに同じところで迷うことがあります。
解説を読みながら、「本文のどこを根拠に答えるのか」を確認してみましょう。
選択問題では、ほかの選択肢も確認しましょう
正解の理由だけでなく、「なぜほかの選択肢は違うのか」を考えると、自分が読み違えたポイントを整理しやすくなります。
理科・社会は「見ればわかる」に注意しましょう
理科や社会は、答えを見ると「ああ、これだった」と思い出しやすい教科です。
ただ、テストでは答えがない状態で自分から思い出す必要があります。
理科・社会の見直し方
- 答えを隠してもう一度答える
- 用語の意味を自分の言葉で説明する
- 図や資料と一緒に確認する
- 原因と結果をつなげて考える
- 数日後にもう一度思い出す
単語だけを覚えるのではなく、意味やつながりまで確認すると、問題の聞かれ方が変わっても対応しやすくなります。
全部の問題をノートへ写し直す必要はありません
復習をしようとして、間違えた問題をすべて新しいノートへ書き写すことがあります。
もちろん、自分なりに整理することには意味がありますが、写す作業だけで時間がかかり、解き直す時間が減ってしまうこともあります。
問題集へ直接印をつけたり、ページ番号と問題番号だけを一覧にしたりする方法でも十分です。 大切なのは、きれいなノートを作ることより、もう一度自分で解けるかを確認することです。
「間違いリスト」を簡単につくってみましょう
夏休みの課題が終わったら、2学期にも確認したい問題だけを簡単にまとめておくと便利です。
間違いリストに書く内容
- 教科
- 教材名
- ページ・問題番号
- 間違えた理由
- 解き直した日
- もう一度確認する日
長い説明を書く必要はありません。 「公式忘れ」「単語不足」「読解」「計算ミス」など、一言だけでも十分です。
2学期が始まる前に、全部やり直さなくても大丈夫です
夏休みの課題を見返すと、間違えた問題がたくさんあり、「全部復習しなければ」と焦ることもあります。
しかし、短期間ですべてをやり直す必要はありません。
優先順位のつけ方
- 基本問題なのに間違えたもの
- 何度も同じ間違いをしているもの
- 2学期でも使う内容
- 次の定期テストにつながりそうな単元
- 自分一人では解決できない問題
まずは教科ごとに一つずつ選ぶくらいでも構いません。
「できなかった問題」が見つかることも成果です
課題の丸つけをすると、間違いが多くて気持ちが下がることもあります。
ただ、学校課題を通して、自分がまだ理解できていないところが見つかったことも大切な成果です。
間違いは、次に勉強する場所を教えてくれます
できなかった問題を責めるのではなく、「ここを確認すればよい」と考えてみましょう。 苦手を小さく分けることで、次の学習へ取りかかりやすくなります。
2学期の最初にもう一度確認する日を決めましょう
夏休みに解き直した問題も、時間がたつと忘れることがあります。
そこで、「新学期が始まった週」「最初の定期テスト前」など、もう一度確認するタイミングを決めておきましょう。
復習をつなげる流れ
- 夏休みの課題を終える
- △・×の問題を選ぶ
- 夏休み中に一度解き直す
- 質問したい問題を整理する
- 2学期にもう一度解く
- 定期テスト前にも確認する
夏休みの課題を、そのまま2学期の復習教材として使っていきましょう。
保護者の方は「宿題終わった?」の次に一言を
夏休み後半になると、ご家庭でも学校課題の進み具合が気になると思います。
課題が終わっていることを確認した後は、間違えた問題についても少し聞いてみましょう。
こんな声かけがおすすめです
「終わった中で、難しかったところはあった?」
「もう一度見直したい問題はある?」
「先生に聞いておきたいところはある?」
「2学期にもう一度確認したい教科はどれかな?」
間違いの数だけを見るのではなく、本人がどこを課題だと感じているのかを一緒に整理すると、次の学習につなげやすくなります。
夏休みの課題を「2学期のスタート準備」に
学校課題は、提出するためだけのものではありません。
1学期までの内容を振り返り、自分の得意・苦手を確認する材料にもなります。
全部を完璧にしようとせず、まずは△や×の問題から一つ選び、自分で解ける状態へ近づけてみましょう。
学校課題から、2学期の学習を一緒に整えます
夏休みの課題の見直し、定期テスト対策、苦手単元の復習についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 城南コベッツ八王子みなみ野教室では、現在の理解度や学校の進度を確認しながら、一人ひとりに合った学習の進め方を一緒に考えていきます。
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