城南コベッツ玉川学園教室

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2025.06.01

高校Wacth6月号
城南進学研究社 教育事業本部発行(5月28日)

「公立高校入試の併願制/専門高校への影響など課題と文科相」

=====[ざっくり要約]=====

2024年4月25日、阿部俊子文部科学大臣は、
首相が指示したデジタル技術を活用した公立高校の入試における併願制導入について、
課題とメリットを整理し、自治体や高校関係者の意見を聞きながら検討を進める考えを示した。
併願制導入にあたっては、専門高校への影響や学校の特色・魅力が損なわれないか、
個性と能力が十分に評価されるかなどの課題が懸念されている。

一方、出願方法のデジタル化を進めることの重要性を強調し、
利便性向上や教職員の負担軽減につながるとして「積極的に進めていくべき」と述べた。

公立高校の入試は現在、単願制(1校のみ志望)のため、
デジタル技術を使った併願制導入は受験生にとって新たな選択肢を提供する可能性がある。
「単願制についても、これまでも受験機会の複数化、選抜方法の多様化の配慮を各教育委員会に求めてきたところだが、地域の実情に応じてさまざまなメリットや課題があると考えている」と述べた。
(「教育新聞」2025年4月25日掲載記事参考)

<編集後記>
 併願制は受験生にとってはメリットのほうが大きいものかと思いますが、
各都道府県には「文化」というレベルの入試制度がありますので、
一気に変えるのはなかなか難しく、しっかりと準備をしないと混乱を起こすでしょう。
そこにデジタル出願も合わせると大きな変更になります。
高校受験が大学受験のように「情報戦」「テクニック勝負」になるリスクも考える必要があるでしょう。

======[村上の雑感]======
公立高校入試の併願制が検討されているというニュースですが、
これは併願になったら良い/悪いではなく、
・私立無償化と都立高校倍率
・学校の統廃合
についてのテーマであると感じました。

私立無償化の影響も受け、24年度は都立高校の25%が定員割れをしています。
コロナ以降この%は止まっているように思えますが、
23年度から24年度にかけ、中3生数は416人増加した中、都立全日制高校の募集人員は395人削減。
25年度は206人減少で募集数は320人削減しました。
しかし、実質倍率は1.27倍。
併願制を検討するのはこういった事からではないかと考えてしまいます。

また、2036年度には公立中学3年生が現在より約1万3,000人減少すると予想されています。
少子化を受け、首都圏でも前倒しで学校の統廃合が進む中、
小・中学校の統廃合は利便性などの問題が出ますが、
高校が統廃合されていくと、進路選択がより難しくなっていくように感じます。

神奈川では対象学年が減少する2年前から定員削減や統廃合を進めているので、
対象学年でないからと言って安心できるものではありません。

まだ先の話になるかとは思いますが、
個人的には「大学の芽(6月号)」で書いた「探求」の授業が、
今後の高校選択のポイントになっていくような気がしております。

2025.05.15

"大学最前線vol.49"・城南進学研究社発行

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======[村上の雑感]======
資料下部では「国際化を進める現状の流れ」とありますが、
コロナ以降、国際系の人気が落ち着いたという現状もあります。

確かに、コロナ以前(予備校責任者をやっていた頃)と比べ、
大学卒業後の進路について、
「国際的な」「海外で」と言う生徒は減ってきたように感じています。


また、国公立大学が多くTOP100に入っていますが、
巷で聞く、私立大学におけるグループで注目をしました。

早慶上理、GMARCHは全てTOP100に入っていますが、
明成成国武では武蔵大学のみ
日東駒専では東洋大学のみがTOP100に入りました。

このランキングが人気(=倍率)に直結するとは考えませんが、
この先、国際化を全面に出すのか、
その大学の推薦入試の割合がどう変えていくのかといった、
大学側の戦略に違いは出て来るかも知れません。

2025.05.01

大学の芽5月号
城南進学研究社 教育事業本部発行(4月28日)

「総合型選抜や英語民間試験の活用進む(24年の大学入試実態調査)」

=====[ざっくり要約]=====
文部科学省が2024年4月に公表した調査によると、
24年度大学入試では国立大学を中心に総合型選抜の割合が増加し、
英語資格・検定試験の活用も進んでいることが明らかになった。
調査は全国の全大学・短大(計1069校)を対象に行われ、回答率は100%だった。

大学全体で見ると、
一般選抜は47.1%に減少し、
総合型選抜が22.2%
学校推薦型選抜が30.7%となった。
特に国立大学では一般選抜の割合が減少。
総合型・推薦型の導入が進んでいる傾向が見られる。

また、英語力評価の多様化が進み、
英語資格・検定試験を活用する大学の割合も増加。
一般選抜で28.1%、総合型で34.1%、推薦型で27.1%が活用しており、
特に私立大学では一般選抜での利用が3割超と高い
一方、国公立では英語資格試験の活用が限定的である。

共通テストの利用状況では
、**国立大学96.2%、公立大学98.5%**と微増したが、
私立大学では44.5%とやや減少。
科目数では、国公立が7科目、私立は2~3科目の利用が多い。

文科省は、急激な制度変更は見られないが、
「学力だけでなく多面的な評価」を重視する流れが進んでいると分析。
英語資格試験の活用は、受験生が英語力を示す機会を広げる利点もあると評価している。
 (「教育新聞」2025年4月1日号掲載記事参考)

<編集後記>
 総合型選抜(旧AO入試)の増加はもう10年以上続いていますが、
今年度からは「基礎学力テスト」という新たな入試が
中堅レベルまでの私立大学で一気に導入されると思われます。
(総合型選抜に組み込まれるものと思われます)
この入試は英検®など英語の外部検定を取得していると非常に有利になることから、
早期からの対策が大学受験の結果を左右することになるはずです。

5月号大学の芽.png5月号大学の芽.png

======[村上の雑感]======
東洋大学の公募制「学校推薦入試 基礎学力テスト型」は25年度入試の大きなトピックでした。
募集人員578人に対して約2万人が志願するという、とんでもないことがおきました。
(受験料3万5千円の2万人分は7億円と考えると規模や与えた影響の大きさが分かります)

高校と大学の関係者からなる「大学入学者選抜協議会」は
『面接や小論文など2種類以上の評価方法を組み合わせて丁寧に選抜』するようにとし、

年内の基礎学力試験を事実上認める方向となりました。

入学者における推薦入試の増加を考えると、
高1からの高校評定や、
基礎学力(高2までの学習が多くなる予想)が重視される風潮は
強くなってくると思われます。

中学生は定期テストだけでなく、単元テストが導入され、日々の学習が重視されてきていますが、
高校生も高1生になった瞬間から日々の学習が大事になることがほぼ確定しています。
(高1,2生は部活頑張って、高3生は一般入試に向けて受験生モード!という時代ではないということ)

高校生になると、活動範囲も広がり、部活、バイト、遊びと幅が広がりますが、
受験情報から状況を読み取り対策をしていきましょう。

2025.05.01

高校Wacth5月号
城南進学研究社 教育事業本部発行(4月28日)

「辞書を使った学びの意義は? 辞典協会が教育関係者に調査」

=====[ざっくり要約]=====
ネット検索の普及により辞書の役割が見直される中、
辞典協会は教育関係者を対象に、
辞書を使った学習の実態と効果について初めてアンケートを実施した。

結果、約7割の教員が紙や電子辞書の利用を子どもに勧めており、
9割近くが学力向上につながると考えていることが分かった。

特に小学校教員は紙の辞書を重視しており、
語彙指導において「紙とデジタルの併用」が最も支持された。

辞書を使うことで伸びる力としては「語彙力」が最多で、
次いで「情報収集力」「読解力」が挙げられた。
英語教員からは「表現力」を重視する声も多く、
話す・書く力の育成に辞書が有効とされている。

自由記述では、
「例文や語句の由来、同義語、対義語など一つの単語から背景や多くの情報が得られる」
「探す根気強さと見つけるまでの情報収集力、語彙力の増加は学力の向上につながると思うため」
「自分自身で調べた方が記憶に残り、理解が深まると思うから。また、関連する言葉などへ関心が広がると思うから」
などが辞書の意義として挙げられた。

(「教育新聞」2025年4月11日掲載記事参考)

<編集後記>
重くてかさばる紙の辞書よりも、
スマホで調べるほうが手っ取り早さも含めて圧倒的に便利でしょう。

しかし、「学び」という点では「探す」過程から理解の道筋があるようにも思います。
「紙に書く」学習のほうが記憶に刻まれるという実証結果もあり、
北欧ではタブレット学習から旧来の学習スタイルとの共存に移行する動きもあります。
辞書グラフ.png

======[村上の雑感]======
辞書のメリットとして「探す根気強さ」が挙げられていますが、
個人的には何かを調べることが、WEBで簡単になったことや、
画像や音声なども確認できることは学びの広がりとして良いことだと思っています。

一方で、「関連する言葉などへ関心」とありますが、
私は「関連しない」「(その時に)興味のなかったもの」に触れられることが
紙媒体の良い面だと感じています。


アルゴリズムによって
興味のあるものばかりが提案されるようになりましたが、
紙媒体や実体験は思いもよらないものに触れられることが良さであると思っています。

例えば、
・肉と野菜を買いにスーパーに行った際、
香辛料のコーナーを見ることで粒胡椒を切らしてることを思い出したり

・文化面を見るつもりで新聞を広げた際に、政治・経済の記事に興味を持ったりと
自分の興味/関心のなかったところに触れるからこそ、
知識や興味の幅が広がっていくのではないでしょうか。


是非、お子様と話すきっかけとしてお読みいただけると幸いです。

2025.01.31

教室長の村上です。
主に現小6生、中1生、中2生に向けた内容です。
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今回のブログは
"5段階内申の真ん中は「3」ですが、

高校偏差値では「真ん中」にならない"
という話です。


模試会社のデータによると、
都立高校で偏差値50の高校では
出願目安は内申42となっています。
これをどういう風に考えれば良いかと言うと...

まず、都立高校受験での内申は、中3生2学期の内申を
①(主要5教科×1) + ②(副教科4教科×2) で計算し、
①5×5=25 ②5×4×2=40の65点満点で計算します。
※これを「換算内申」と呼びます

全9教科が"内申上は真ん中"である3になると、
換算内申では①3×5=15 ②3×4×2=24 で39となり、
偏差値の真ん中である偏差50の目安に届かないとなります。
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近隣高校の25年度目安で見てみましょう。

町田高校(偏差値62)内申目安54
9教科オール4だと換算内申52と足りないため、
オール4でも主要5教科
で5が2つか、副教科で5が1つ必要

狛江高校(偏差値59)内申目安50
9教科オール4で副教科に3が1つあっても
換算内申目安の50になります。

成瀬高校(偏差値55)内申目安44
主要5教科オール4で副教科オール3
換算内申目安の44になります。

■小川高校(偏差値47)内申目安40
9教科オール3は換算内申は39で足りないため、
主要5教科に内申4が1つないと
換算内申目安40に届きません。

上記からオール3だと、
高校偏差としては真ん中にならないことが
分かっていただけましたでしょうか。

また、よく聞く名前の高校が大体どれくらいの成績が必要か
イメージを持っていただけましたでしょうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
運営統括教室長の私は元々、
大学受験向けの城南予備校の校舎責任者をやっていたので、
その頃から、生徒・保護者からよく聞くの言葉に
とりあえずMARCH位に入りたい」というのがあります。

そこで、MARCHに行くのがどの程度なのか、
上で挙げた近隣3高校の中で、
真ん中の成瀬高校(偏差値55)の進学実績を見ると、
・卒業生274人
・大学進学219人(卒業生の内80%)
・一般入試142人(大学進学者の内64%)
となっています。

また、MARCH合格件数は62件。
大学進学者を母数とする割合では28%になりますが、
62件は合格数なので実際はもっと低くくなると思われます。

また、MARCHの偏差値(25年度ベネッセ)を全て確認したところ
MARACHの学部偏差値幅は文系62~72/理系54~65でした。 

つまり、成瀬高校ならトップクラス(上位15%くらい)をキープして、
MARCH以上の合格となるイメージと言えるのではないでしょうか。
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今回、お伝えしたかったことは
中学卒業後だけでなく、
その後の進路を考えた高校選択をし、
その為に中学の内申でどれくらいを目指すのか
しっかり目標を持つことが大事だという事です。
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これを読んで、「やばい!」と感じた方は是非一度学習相談にお越しください。
目標と具体的対策を個別で考えていきましょう。
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