2025.05.26
みなさんこんにちは!
城南コベッツ高井戸教室に併設しております、
りんご塾高井戸校です!
りんご塾では、大学進学まで見据えた「将来に使える思考力」を育むことを目標としています。
ある時、授業を見ていて気になる点がありました。
それは、問題に躓いているのではなく、問題文に躓いている生徒が多いのです。
問題文を理解できず、何をしていいかわからない。だから、問題文をこちらが説明してあげるとすんなり解ける、このような経験が教室で多くありました。もしかしたら、ご家庭での指導の際にも同様の経験があるのではないでしょうか。
それは、根本的に問題を解けたとは言えません。テストや受験では誰もヒントを与えてくれません。自分の力で問題文を再解釈する必要があるのです。
問題文を読み、言葉を言い換え、再解釈する力こそ、まさに「読解力」になるのです。
以下の問題にチャレンジしてみましょう。
この問題は、新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』から引用した問題です。一時期話題になりましたのでご存知の方もいるのではないでしょうか。
問:次の文を読みなさい。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
___________________________________
Alexandraの愛称は( )である。
① Alex
② Alexander
③ 男性
④ 女性
___________________________________
正解は①の「Alex」です。(④の誤答が多いようです)
どうでしたか?簡単でしたでしょうか?それとも難しかったでしょうか?実は、この問題の正答率には少々驚かされるかもしれません。この問題の正答率はなんと、中学生で約38%、高校生でも約65%なのだそうです。
もちろん「愛称」という言葉を知らなかった、という理由もあると思います。しかし、ここにはもう一つ重要なポイントがあると思っています。それは文の論理構造を正しく取れていない可能性です。この一文は、「AlexはAであり、Bであるが、Cでもある。」というAlexを主語に置いた述語の並列構造をとっています。そこに気が付けばこの問題の答えは一目瞭然です。
昨今の中学入試、高校入試、大学入試は、文章を多く読ませる方向にシフトしています。それに逆行するような形で、日々の生活では文章をじっくり読む機会がどんどん奪われています。「自力で文章を読み解いて、理解する」という作業の重要性はより増してきているのです。
そこで、りんご塾に通う生徒向けに始めたのが『論理の学習』です!
論理の学習では、文章をただ読むのではなく、文章の構造にまで踏み込み、文の作りを把握し、正しく文章を読むことに特化しています。
イメージとしては、英語学習で英文を和訳する際に、S・Vを取り文章を正しくとらえる作業をしたかと思います。それを日本語でもやろうというのが論理の学習となります。
りんご塾へのご入学をご希望の保護者の方には、是非論理の学習の同時受講をおすすめしております。
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