赤羽南教室のメッセージ
【語彙力なくして学力なしシリーズ|#5】なぜ国語力が学力のカギを握るのか
2025.07.02
なぜ国語力が学力のカギを握るのか
― すべての教科に通じる「読む力」の話 ―
「うちの子、算数が苦手なんです」
「理科の問題になると、ちっとも頭に入らないようで...」
こういったお悩みを伺うたびに、私たちがまず確認するのは――
その子が"文章を読めているかどうか"です。
つまり、「国語ができるかどうか」ではなく、"言葉を通して考える力"が育っているか。
なぜなら、すべての教科において、子どもたちは「日本語を読んで理解する」ことが前提になっているからです。
◆「算数が苦手」ではなく、「読めていない」だけかもしれない
たとえば、次のような算数の問題があります。![]()
しかし実際の教室では、『交差点』という言葉がわからない子が一定数います。
交差点の意味が分からない→イメージできない→読み飛ばす→考えられない。
...という流れです。
さらに、『2箇所を1回ずつ』の意味がわからない子もいます。
この『交差点』と『2箇所を1回ずつ』を説明すると、初めて子どもたちは問題を理解し、考えるためのスタート地点に立ちます。
つまり、算数ではなく"日本語の読み取り"でつまずいているのです。
◆ 読み取れなければ、考えることもできない
「考えればできるのに...」という保護者の声もよく聞きます。
ですが、"考える"以前に、条件や前提が読み取れていなければ、考えようがないのです。
これは算数に限りません。
社会でも理科でも、「文章を通じて知識を問う」設問が多くなっています。
それらを読み解けなければ、どれだけ内容を知っていても力を発揮できません。
◆ 国語力=全教科の土台
だからこそ、私たちは"国語力(国語の試験で点数が取れるということではない)がすべての教科の土台"だと考えています。
難しいことではありません。
「言葉の意味を正しく理解する力」
「一文を正確に読む力」
「読み取った情報をもとに考える力」
――こうした力を、小学生のうちにきちんと育てることが、
将来の学力につながっていくのです。
次回は、「家庭で育つ国語力」についてお話しします。
国語力は、塾や学校だけで身につくものではありません。
日々の言葉づかい、何気ない会話、読み聞かせや日常の語彙が、大きく影響するのです。
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りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
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