2026.10.02
なぜ今、「分かりやすい文章を書く力」が必要なのか?
大学受験だけではない。これからの子どもたちに必要な「論理力」
「作文が苦手です」
「何を書いたらいいのか分かりません」
「志望理由書を書こうとしても、文章がまとまりません」
高校生の進路指導をしていると、こうした声を聞くことがあります。
特に大学入試で志望理由書などを書く場面になると、
「勉強はできるけれど、文章を書くのは苦手」
という生徒がいることを、私たちも日々の指導の中で実感しています。
では、なぜ「書くこと」が難しくなっているのでしょうか。
そして、なぜ今、
「分かりやすい文章を書く力」=「論理力」
が必要なのでしょうか。
今回は、子どもたちを取り巻く「書く環境」の変化と、将来に必要な文章力について考えてみます。
① 小学生のうちから「書く経験」を積むことが大切
もちろん、小学校でも文章を書く学習は行われています。
国語の授業では、作文や感想、説明する文章など、自分の考えを文章にする学習があります。
しかし、子どもたちの普段の学習を見ていると、
「自分の考えを整理して、ある程度まとまった文章として相手に伝える」
という経験には、個人差があります。
例えば、
- 答えを選ぶ
- 短く答える
- 穴埋めをする
- 一問一答で答える
といった学習はできても、
「自分の考えを文章にしてください」
となると、急に手が止まってしまう。
そんな生徒もいます。
文章を書く力は、知識を覚えるだけでは身につきません。
実際に書く。
↓
読み返す。
↓
直す。
↓
もう一度書く。
こうした経験の積み重ねが必要です。
だからこそ、小学生のうちから「書く」ことを特別なものにせず、少しずつ経験しておくことが大切です。
② 中学校に入ると、「書く」ことが一気に増える
ところが、小学校から中学校に進むと、文章を書く場面が増えていきます。
例えば、
- 授業内でのレポート
- 実験・観察のまとめ
- 調べ学習
- 感想や振り返り
- 自分の考えを説明する文章
- 各教科での記述
- 学習活動についてのまとめ
などです。
つまり、
「書く経験を積んでおきたい小学生」
↓
「書くことを求められる中学生」
という変化があります。
ここで、
「何を書けばいいの?」
「書き始められない」
「感想は書けるけれど、理由が書けない」
「文章は書いたけれど、何を言いたいのか分からない」
という状態になってしまうことがあります。
大切なのは、単純に文章の量を書くことではありません。
自分の考えを整理して、相手に伝わる形にすること。
これが「書く力」の重要な部分です。
③ 高校入試で「志望動機・自己PRを書く」機会も変化しています
神奈川県の公立高校入試では、以前は多くの受検生が面接シートを作成していました。
そこでは、
- 入学を希望する理由
- 中学校生活で取り組んだこと
- 高校生活への意欲
- 自分のよいところ
などについて、自分で考えて文章にする必要がありました。
つまり高校入試を通して、
「なぜこの高校に行きたいのか」
「自分は何を頑張ってきたのか」
「自分にはどんな強みがあるのか」
を考え、文章にする機会があったのです。
現在の神奈川県公立高校入試では、面接はすべての学校で一律に実施されるものではなく、特色検査として実施する学校などに限られています。
そのため、以前のように多くの中学生が高校入試の過程で、志望動機や自己PRを文章にする共通の機会があるわけではありません。
これは入試制度の変化ですが、教育という別の視点から見ると、一つ考えておきたいことがあります。
それは、
「志望動機」や「自己PR」を実際に書いてみる機会が減っている
ということです。
「志望動機を書く」ことは、高校入試だけの練習ではありません
実は、
「志望動機を書く」
「自分の強みを書く」
「これまでの経験を整理して文章にする」
という作業は、高校入試だけに必要なものではありません。
例えば将来、アルバイトに応募するとき。
履歴書などに、
「なぜこの仕事をしたいのか」
「自分にはどんな経験や強みがあるのか」
を書くことがあります。
さらに大学卒業後の就職活動では、
「なぜこの会社なのか」
「学生時代に何をしてきたのか」
「自分の強みは何なのか」
などをエントリーシートに書くことになります。
つまり、
「自分について考え、それを文章で伝える」
という力は、人生のさまざまな場面で必要になります。
だからこそ、高校入試で書く機会が減ったのであれば、
学校や塾などで意識的に「書く練習」をしていくことが大切
だと私たちは考えています。
④ 一方で、大学入試では「自分のことを文章で伝える」機会が増えています
ここで、大学入試に目を向けてみましょう。
文部科学省の令和7年度の大学入学者データでは、
総合型選抜が19.5%
学校推薦型選抜が34.1%
となっています。
合わせると、
大学入学者の53.6%
が総合型選抜または学校推薦型選抜によって大学へ進学しています。
もちろん、大学・学部によって入試方式や必要な書類は異なります。
しかし、現在の大学入試では、
「なぜこの大学・学部で学びたいのか」
「高校生活で何をしてきたのか」
「大学で何を学びたいのか」
「将来どうなりたいのか」
といったことを、自分の言葉で説明する場面があります。
そこで必要になるのが、
「書く力」です。
ただ文章を書けばいいわけではありません
ここで大切なのは、
「長い文章を書けること」=「文章力がある」
ではないということです。
例えば、
私は○○大学に行きたいです。
なぜなら○○に興味があるからです。
高校では○○をしました。
大学でも○○を勉強したいです。
これだけでは、言いたいことは何となく伝わっても、
「なぜそう思ったの?」
「どんな経験がきっかけなの?」
「大学で具体的に何をしたいの?」
という部分が十分に伝わらないかもしれません。
必要なのは、文章の量ではありません。
「自分の考えを整理し、相手が理解できる順番で伝えること」
です。
これが、
「分かりやすい文章を書く力」=「論理力」
だと私たちは考えています。
⑤ 「論理力」は難しい文章を書く力ではありません
「論理力」と聞くと、
「難しい言葉を使って文章を書くこと」
「頭のいい人だけが持っている力」
と思うかもしれません。
しかし、そうではありません。
例えば、
① 結論
私は○○について大学で学びたい。
↓
② 理由
なぜなら、高校で○○を経験したことがきっかけだから。
↓
③ 具体例・根拠
実際に○○に取り組み、その中で○○ということを知った。
↓
④ これから
そのため、大学ではさらに○○について学びたい。
このように、
「何を言いたいのか」
↓
「なぜそう思うのか」
↓
「その根拠や具体的な経験は何か」
↓
「だからどうしたいのか」
を整理すること。
これが「論理的に書く」ということです。
⑥ 「書く力」は大学受験で終わりません
そして、文章を書く力が必要になるのは、大学入試だけではありません。
大学に入学すると、
- レポート
- 課題
- プレゼンテーション資料
- 実習・研究のまとめ
- メール
など、文章を作成する機会があります。
さらに社会に出れば、
アルバイトの履歴書
就職活動のエントリーシート
仕事上の報告書・資料
など、自分のことや自分の考えを文章で伝える場面があります。
つまり、
「分かりやすい文章を書く力」は、受験のためだけの力ではありません。
将来、自分の考えや経験を誰かに伝えるための、基本的な力です。
志望理由書から大学のレポートへ
現在、指定校推薦の校内選考を通過した生徒と、大学への志望理由書を一緒に作成しています。
しかし、私たちが目指しているのは、
「今回の志望理由書を完成させること」だけではありません。
その先には、大学生活があります。
大学では、自分でテーマを考え、情報を整理し、自分の考えを文章にまとめるレポートを書く機会があります。
だからこそ、大学入学前から、
分かりやすい文章を書く力
論理的に考えて文章にする力
を身につけていきます。
さらに、
- Word:レポート・文書作成
- Excel:表・データの整理
- PowerPoint:プレゼンテーション資料の作成
といったパソコンスキルについても、大学入学後を見据えて指導していきます。
「書けない」のではなく、「書き方を知らない」だけかもしれません
「うちの子は文章を書くのが苦手だから......」
そう感じている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、
文章を書くことが苦手=文章を書く能力がない
とは限りません。
「何を書けばいいのか」
「どんな順番で書けばいいのか」
「理由と具体例をどうつなげればいいのか」
といった、文章の組み立て方を知らないために、書くことが難しくなっている場合もあります。
だからこそ、
「文章を書くこと」も、練習できる力です。
少しずつ書いて、考えて、直していく。
その積み重ねによって、
「書けない」から「書ける」へ。
そして、
「書ける」から「分かりやすく伝えられる」へ。
変えていくことができます。
「わかる!」→「できる!」→「自ら学べる!」
城南コベッツ海老名教室では、
「わかる!」
↓
「できる!」
↓
「自ら学べる!」
という学びのステップを大切にしています。
これは、教科の学習だけに限りません。
「文章の書き方がわかる」
↓
「自分で文章を書ける」
↓
「自分の考えを整理して、相手に分かりやすく伝えられる」
ここまでできるようになることも、私たちが考える「できる」の一つです。
中学生・高校生の今だけではなく、
大学受験、大学生活、そしてその先の社会生活まで。
自分の考えを整理し、相手に分かりやすく伝える力は、これから先も必要になります。
城南コベッツ海老名教室では、教科の学習だけでなく、
「自分の考えを伝える力」
まで含めた学びをサポートしています。
学習相談や無料体験も受付中です!
ぜひ教室までご相談下さい!
お問い合わせは下記のリンクからどうぞ!
●資料請求はこちら→資料請求
●学習相談・教室見学はこちら→学習相談・教室見学
●無料体験はこちら→無料体験授業






