赤羽南教室のメッセージ
【語彙なくして学力なしシリーズ|#3】読めない、やりたくないのは、語彙がないから
2025.06.04
読めない子に、考える力は育たない
――語彙なくして思考なし、学力の土台は「ことば」でできている
「つかう」だからひき算、「あわせて」だからたし算――そんな解き方をしていた小学生を見たとき、私は深い危機感を覚えました。
その言葉が別の表現に置き換わったら、もう問題は解けなくなる。
つまり、本人は「読めて」いないんです。
問題で問われていることを「理解」して答えているわけではないのです。
これでは勉強ができるようになるはずがありません。
赤羽南教室では、『りんご塾』と一緒に『ことばの学校』を受講することも勧めています。
授業内では、単語の意味を調べさせ、例文を作らせ、頭の中でイメージできるまで言葉と向き合います。
なぜなら、語彙がなければ、思考は生まれないからです。
そして語彙の確認なく、ただ読書をさせていても、小さい子どもたちがきちんと読めているかは、判断できないのです。
語彙力の弱い子は「説明を読む算数」を嫌がる
語彙力が乏しい子は、学校で習うのと同じような算数の内容
――つまり、新しいことや知らないことが文章で説明されているような単元になると、極端にやる気を失います。
テキストを開いても読みたがらず、時にはやること自体を拒否するのです。
それは、「考えることが嫌い」なのではありません。
むしろ彼らは、思考系のパズル問題やひらめきを使う問題には取り組みたがる傾向があります。
けれど、「読むこと」が苦痛なのです。
知らない語彙が並んだ説明文を前にしたとき、思考の入り口にすら立てなくなる
――そのつらさがあるから避けるのです。
この状況こそが、語彙不足が算数の伸びしろを引き下げている典型です。
思考力は語彙があってこそ育つもの。
考えるときには、言葉を使って考えます。
語彙を増やさないまま「考える訓練」を続けても、それは"深まらない思考"に終わってしまいます。
「語彙」こそが、勉強嫌いを防ぐ鍵
「思考力が大事」という言葉が教育現場ではよく言われます。
でも、その思考力は"言葉の力"という土台の上にしか築けません。
考えるという行為は、頭の中で言葉を置き換え、整理し、結びつけることに他なりません。
語彙力がなければ、問題文も、教科書の内容も、授業の説明も理解できません。
その場しのぎで、何とか定期試験対策や、志望校の過去問対策だってできなくはないです。
そういう指導をする塾も、世の中にはたくさんあります。
でも、そういう勉強では、思考力は絶対に身につかない。
今の大学入試は、大量に文章やデータを読ませて、情報整理をして、そこから論理的考えなければならないのですから、本当に太刀打ちできないレベルです。
それ以前に、語彙力がなければ、問題文を理解することもできない。
大学受験をする高校生たちがつまずいているのは、「数学」ではなく「日本語」です。
そして、それを補う時間は、彼らにはもう残されていません。
だからこそ、私は声を大にして言いたいのです。
小学生のうちに、特に時間に余裕のある低学年のうちに、語彙を鍛え、「読める力」「考える力」の基礎を築いておいてほしいと。
将来、勉強嫌いにさせないために、今こそ"ことば"を鍛えるべきなのです。
りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
~人間的成長なくして学力の成長なし~
~語彙力無くして思考なし、思考なくして学力なし~
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