城南コベッツ東船橋教室

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2025.06.18



92位.png

英語順位 (日本92位).png

出典:世界最大の英語能力指数 ランキング

こちらの画像が示す通り、EF EPI(EF英語能力指数)における日本の順位は、2011年の14位から2024年には92位へと、驚くべき速さで急落しています。

これは、国際社会における日本の競争力低下を懸念させる由々しき事態です。

千葉県公立高校入試における英語の平均点の大幅な下落も、この傾向を裏付けています。

本稿では、日本の英語教育の現状の課題を深掘りし、今後の学習指導要領の展望、そして入試・共通テストの変化、さらには城南コベッツ東船橋教室が推奨する英検の重要性と利点について詳述します。


崩壊する日本の英語力:その背景にある課題

日本の英語力が国際的に見て著しく低下している背景には、複数の根深い課題が存在します。

まず、「読む・書く」に偏重した教育が挙げられます。長らく日本の英語教育は、文法知識の習得や長文読解に重点を置いてきました。

これにより、生徒たちは正確な文法や語彙を学ぶ一方で、実際に英語を「使う」機会が極めて限定されてきました。結果として、コミュニケーションの主要な要素である「聞く・話す」能力が十分に育成されず、実践的な英語力が身につきにくい状況が続いています。

次に、アウトプットの機会の不足です。学校の授業では、教師が話す時間が長く、生徒が自ら英語を発信する機会が圧倒的に少ないのが現状です。

少人数制のクラスが導入されるなど改善の動きは見られますが、依然として多くの生徒が英語を話すことに抵抗を感じ、積極的にコミュニケーションを図ろうとしない傾向があります。


さらに、英語を「ツール」として捉える意識の欠如も大きな問題です。

英語は単なる受験科目として捉えられがちで、社会に出てから仕事や日常生活で役立つ「ツール」であるという認識が希薄です。

このため、学習のモチベーションが内発的なものではなく、外部からの強制によるものとなり、学習効果が上がりにくいという悪循環に陥っています。


また、教員の英語指導力における地域差・個人差も無視できません。英語教員の中には、ネイティブレベルの英語力を持つ者もいれば、必ずしも十分な実践的英語力を持たない者もいます。教員の英語力や指導法の差が、生徒の学習成果に直接影響を与えている実態があります。


英語教育改革の胎動:これからの学習指導要領

このような現状を踏まえ、文部科学省は学習指導要領の改訂を通じて、英語教育の抜本的な改革を進めています。


今後の学習指導要領では、より一層**「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランス良く育成する**ことに重点が置かれるでしょう。特に「話す(やり取り)」「話す(発表)」といった、実践的なコミュニケーション能力の育成が強化されます

。具体的には、ペアワークやグループワーク、プレゼンテーションなど、生徒が積極的に英語を用いてコミュニケーションを図る活動が導入されることが期待されます。



また、「CLIL(Content and Language Integrated Learning)」のような英語による他教科の学習も、今後の重点課題となる可能性があります。


これは、英語を学ぶだけでなく、英語を使って理科や社会などの教科の内容を学ぶことで、英語を「ツール」として活用する能力を自然に身につけさせるアプローチです。これにより、英語学習が単独の科目としてではなく、より広い学習領域と関連づけられることで、学習のモチベーション向上にも繋がると考えられます。


さらに、ICTを活用した英語学習の推進も加速するでしょう。

オンライン英会話やAIを活用した発音矯正アプリなど、テクノロジーを積極的に導入することで、個々の学習進度やニーズに合わせた効果的な学習が可能となります。これにより、場所や時間の制約を超えて、生徒が主体的に英語学習に取り組める環境が整備されることが期待されます。


千葉県公立高校入試の衝撃と今後の入試動向

千葉県公立高校入試におけるR7年度の英語平均点が47.1点と前年比で大幅にダウンしたことは、まさに日本の英語力低下の深刻さを物語っています。


この原因としては、単に学習内容が難化しただけでなく、「聞く・話す」能力を問う問題の増加に対応しきれていないことが挙げられます。


従来の入試対策では対応できない、より実践的な英語力が求められるようになっているのです。


今後の高校入試、そして共通テストにおいては、この傾向がさらに顕著になるでしょう。

高校入試においては、リスニングの配点比率の増加や、英作文・自由記述問題の難化、さらには面接やグループディスカッションなど、アウトプット能力を多角的に測る形式が導入される可能性があります。知識の有無だけでなく、その知識をいかに活用できるかが問われるようになるでしょう。


大学入学共通テストにおいても、同様の方向性が予想されます。


すでに「聞く・読む」の配点が均等になっている現状に加え、将来的には**「話す」「書く」の評価がより直接的に組み込まれる可能性**も否定できません。


民間試験の活用が見送られた経緯はあるものの、大学教育で必要とされる実践的な英語力を測るための模索は続くでしょう。例えば、共通テストの成績とは別に、英検などの外部英語検定試験のスコア提出を必須とする大学が増えることも十分に考えられます。


城南コベッツ東船橋教室が英検を推奨する理由と「お得感」

このような英語教育の変革期において、城南コベッツ東船橋教室が一貫して英検を推奨しているのには明確な理由があります。

そして、英検の取得には、学習面だけでなく、受験、さらには将来を見据えた多大な「お得感」があるのです。


英検を推奨する理由

①4技能のバランス良い育成: 英検は、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を総合的に評価する試験です。級が上がるにつれて、より高度な語彙力、文法力に加え、複雑な内容を理解し、自分の意見を論理的に表現する力が求められます。英検対策を通じて、偏りなく実践的な英語力を身につけることができます。


②目標設定とモチベーション維持:
各級が明確な目標となるため、生徒は自身の英語力の向上を実感しやすく、学習のモチベーションを維持しやすいという利点があります。合格という具体的な目標に向かって努力することで、着実に実力を伸ばすことができます。


③内申点・推薦入試での優遇:
多くの高校や大学において、英検の級は内申点加算や推薦入試の出願資格、選考基準において優遇されます。特に難関大学の推薦入試では、準1級や2級取得が必須条件となるケースも少なくありません。


④大学入試での活用:
上述の通り、今後の大学入試では、共通テストとは別に英検のスコアが評価される機会が増える可能性があります。実際に、多くの大学が総合型選抜や学校推薦型選抜において、英検の級やCSEスコアを英語の資格・検定試験として利用しています。


⑤スピーキング力の向上:
2次試験(面接)があるため、生徒は必然的に「話す」練習を重ねることになります。これは、学校教育では不足しがちなアウトプットの機会を補完し、自信を持って英語を話す力を育みます。


英検の「お得感」


①早期の対策で受験を有利に:
中学生のうちに英検2級を取得していれば、高校入試において大きなアドバンテージとなります。さらに、高校生で準1級や1級を取得すれば、大学入試で有利になるだけでなく、将来の就職活動においても高く評価されます。


②費用対効果の高さ:
英語の外部試験は多々ありますが、英検は比較的受験料がリーズナブルでありながら、その評価は国内で広く認められています。学習にかけた時間や費用に見合う、あるいはそれ以上のリターンが期待できます。


③自己肯定感の向上:
合格という成功体験は、生徒の自己肯定感を高め、他の教科の学習にも良い影響を与えます。英語学習に対する苦手意識を克服し、得意科目へと変えるきっかけにもなり得ます。


④生涯にわたる英語力:
英検を通じて培われた4技能の英語力は、学校の試験のためだけでなく、将来の留学、海外での就職、国際的なビジネスシーンなど、様々な場面で活用できる生涯にわたる財産となります。


まとめ

日本の英語力低下は、もはや看過できない喫緊の課題です。


これまでの知識偏重型教育から脱却し、真に「使える」英語力を育むための教育改革が急務となっています。学習指導要領の改訂や入試の変化は、この改革の具体的な表れであり、生徒たちはより実践的な英語力が求められる時代に直面しています。


城南コベッツ東船橋教室が英検を強く推奨するのは、まさにこの変革期において、生徒たちが将来を切り拓くための強力な武器となる英語力を身につけるための最も効果的な手段であると確信しているからです。

英検を通じて4技能をバランス良く育成し、目標達成の喜びを味わい、そしてその努力が受験や将来のキャリアに繋がる「お得感」を実感することは、生徒たちの人生にとって計り知れない価値をもたらすでしょう。今こそ、日本の英語教育の転換期であり、未来を担う子どもたちの英語力向上に向けて、私たち一人ひとりが真剣に取り組むべき時です。






2025.06.17

千葉県入試平均点 262.8.png


スクリーンショット 2025-06-17 151051.png
こちらの一番上にあるのがR7年度の千葉県入試の平均点です。

予想より低かったですね・・・。

英語が47.1点というのは、かなり低いです。


スクリーンショット 2025-06-17 151909.png



こちらがR3年からの平均点推移です。

マークシートが採用されたR6年のときに、R5年と比較して平均が上がりすぎたので若干調整したという流れでしょうか。

千葉県が公表した入試結果によると、2024年度の高校入試は、前年度に比べて英語と社会の平均点が大幅に低下しました。特に英語は9.3点、社会は5.8点も下がり、多くの受験生が苦戦したことがうかがえます。一方で国語と数学は平均点が上昇し、理科はほぼ横ばいでした。


各教科の分析と傾向

国語:平均点上昇、記述力向上が課題

国語の平均点は56.6点で、前年から6.2点上昇しました。聞き取り問題や漢字の読み、歴史的仮名遣いなど、基礎的な知識を問う問題の正答率が高かったことが要因と考えられます。

しかし、「文章の内容の理解と表現」や「登場人物の心情の理解」といった記述式の問題では、例年通り正答率が低く、無答率も高い傾向が見られました。これは全国学力・学習状況調査の結果とも一致しており、読解力や表現力のさらなる育成が求められます。

【指導のポイント】

  • 多様な文章に触れ、語彙を豊かにし、文脈を正確に読み取る力を養う。
  • 複数資料を分析し、情報を整理して自分の考えを記述する練習を繰り返す。
  • 授業のまとめや感想を簡潔に書く活動を通して、記述への抵抗感をなくす。

社会:平均点大幅低下、資料活用力と表現力が鍵

社会の平均点は51.7点で、前年から5.8点低下しました。現代社会の諸課題への関心や理解、資料を活用した判断・分析力、そして思考を表現する力が問われる問題が多く出題されました。

正答率が高かったのは「防災への意識と取り組み」や「グローバル化」に関する問題でしたが、「フィヨルドの定義」や「首長の解職(リコール)」、「信長の城下町政策」といった、知識だけでなく深い理解を求める問題や記述式の問題で正答率が低く、無答率も高かったです。

【指導のポイント】

  • 地理分野:地図や統計資料を読み解き、地理的事象の仕組みや原因、地域間の関連性を考察する。
  • 歴史分野:歴史の大きな流れをつかみ、個別の事象の関連性や因果関係を自分の言葉で表現する。
  • 公民分野:新聞やインターネットなどを活用し、時事問題への関心を高め、複数の資料を関連付けて考察する。

数学:平均点微増、図形・関数・確率の応用力が課題

数学の平均点は52.0点で、前年から0.1点とほぼ横ばいでした。大問1の基本的な問題は正答率が高かったものの、関数の応用問題や、図形の相似の証明とその応用、場合の数と確率の複雑な問題で正答率が低く、無答率が高い傾向が見られました。

特に、「関数(平行四辺形)」や「平面図形(相似の応用)」といった、複数の知識を組み合わせて思考する問題で苦戦した受験生が多かったようです。

【指導のポイント】

  • 数と式:方程式の解を吟味するなど、具体的な事象と関連付けて学習を深める。
  • 図形:観察や操作を通して作図や図形の関係を考察し、論理的な思考力を養う。
  • 関数:具体的な事象との関わりを持たせながら、式やグラフを用いて他者に説明する機会を設ける。
  • データの活用:日常生活や社会に関わる問題を取り上げ、説明し伝え合うことで理解を深める。

理科:平均点低下、作図・計算問題に課題

理科の平均点は55.4点で、前年から3.7点低下しました。「観察・実験を題材とした問題」や「身近な生活に関わりのある問題」が多く出題され、作図やグラフの問題も昨年度より増加しました。

生物的領域は比較的正答率が高かったものの、物理的領域と地学的領域が低かったです。特に、「水中の物体が見えるときの光の道すじ〔作図〕」や「加湿器が放出した水蒸気量〔計算〕」、「光電池パネルの設置角度〔計算〕」といった作図や計算を要する問題で正答率が低く、無答率も高い傾向が見られました。

【指導のポイント】

  • 物理的領域:実験結果の仕組みを法則に基づいて思考し、作図や文章でまとめる練習を行う。
  • 化学的領域:化学式や計算を基に実験結果を考察し、日常生活との関連性を理解する。
  • 生物的領域:観察・実験を通して特徴を体系的に整理し、共通点や相違点を理解する。
  • 地学的領域:観察・実験結果を基にグラフを作成したり、計算で比較したりして考察する。

英語:平均点大幅低下、語順整序と記述式問題が課題

英語の平均点は47.1点で、前年から9.3点と大きく低下しました。リスニングは比較的正答率が高かったものの、「語順整序("such as"を使った文)」や「内容を踏まえ、空所に英語を補充する」といった問題で正答率が極めて低く、無答率も高かったことが、平均点低下の大きな要因と考えられます。

特に、既習の事項を活用し、対話の流れや英文の内容を理解した上で正確な英文を作成する力が不足していることが浮き彫りになりました。また、英作文問題も無答率が10%以上と高かったです。

【指導のポイント】

  • 聞くこと:英語の音声を認識する力を育て、聞き取った情報をまとめ、概要や要点を話して伝える活動を行う。
  • 語彙・表現:既習の語彙や表現を繰り返し活用し、自分の考えを表現できるレベルまで定着させる。
  • 読むこと:多様な英文に触れ、目的に応じた様々な読み取り方を指導する。読んだ内容を簡潔に伝え、意見を述べる活動を通して、統合的な英語の活用力を育成する。
  • 書くこと:口頭練習を十分に行ってから書く活動をするなど、間違いを恐れずに取り組める工夫をする。

今後の学習への示唆

今回の入試結果から、千葉県では、知識の暗記だけでなく、それを活用して思考し、表現する力がより重視されていることが改めて示されました。特に、記述式の問題や作図、計算問題、そして英語の語順整序や自由英作文といった応用力が問われる問題で、多くの受験生が苦戦しています。

今後の学習においては、各教科の基礎を固めることはもちろんのこと、複数の情報を組み合わせて考察する力、自分の考えを論理的に表現する力、そして文章や資料から必要な情報を正確に読み取る力を意識的に鍛えることが重要となるでしょう。日頃から、単に問題を解くだけでなく、その背景にある原理や仕組みを理解し、自分の言葉で説明する練習を積極的に取り入れていくことが、合格への鍵となりそうです。

2025.06.17

おはようございます!
2025年6月17日(火)
城南コベッツ東船橋教室より、本日も宜しくお願いします!

今日は35度ぐらいまで気温が上昇するみたいですね。水分を多めに摂って熱中症予防をしていきましょう!お父様、お母様もお仕事お疲れ様です。



夏期講習受付中(共通テストが変化).png

講師からも7月・8月の予定表が集まってきましたので、今日から本格的に夏期講習期間の予定を作っていきます。

本日のテーマは

『共通テスト5年の衝撃!:中学・高校受験への波及と新時代の学力観』でお送りします。


2021年に導入された大学入学共通テストは、今年で5年目を迎えました。本ブログでも何度か取り上げましたが、やはりけっこう衝撃的な内容であったことは否めません。

わずか5年間で、日本の教育地図は劇的に変化したと言っても過言ではありません。

従来の大学入試センター試験とは一線を画すその出題傾向は、単に大学受験のあり方を変えただけでなく、中学受験、高校受験、ひいては初等中等教育全体の方向性にも大きな影響を与えていると言えます。

ここでは、共通テストがもたらした変化を「衝撃」と捉え、それが下位の受験段階にどのように波及しているのか、そしてこれからの時代に求められる学力とは何かについて考察します。


共通テストが突きつけた「思考力・判断力・表現力」の重視

センター試験は、どちらかというと知識の正確なインプットと迅速なアウトプットを重視していました。

対して共通テストは明確に「思考力・判断力・表現力」を問いかけるものへとシフトしました。

これはいつも当方が申し上げている「学習指導要領」に中核を担うものです。


国語における複数の文章を比較検討させる問題、数学における日常生活に即したデータ分析問題、英語における長文読解と情報整理能力を問う問題など、その出題形式は多岐にわたります。

これは、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)を始めとする国際的な学力調査が示す「知識の詰め込み」ではない、生きた知識を活用する能力の必要性と、

Society 5.0時代に求められる資質・能力を意識したものです。

単に知識があるだけでなく、その知識を使って未知の問題を解決したり、多様な情報を統合して自分の意見を形成したりする力が問われるようになったのです。


この変化は、受験生にとって「暗記すれば良い」というこれまでの学習法では通用しないことを意味しました。表面的な知識だけでなく、その背景にある原理原則を理解し、応用する力が不可欠となったのです。


中学受験への波及:脱・知識偏重と記述・思考問題の増加

共通テストの導入は、真っ先に大学付属校の中学受験に影響を与え始めました。

大学入試の変化に対応するため、付属校は当然ながら、早期から共通テスト型の思考力・判断力を問う問題を取り入れる傾向が顕著になりました。


しかし、その影響は付属校にとどまりません。

御三家を始めとする伝統的な難関中学でも、単なる知識量を問う問題よりも、読解力、分析力、記述力を求める問題が増加しています。

例えば、社会科では年号や用語の暗記だけでなく、複数の資料を読み解き、自分の言葉で説明させる問題が増え、理科では実験結果から考察を導き出す問題が重視されるようになりました。国語では、物語文や説明文の読解に加え、筆者の意図を深く読み取り、要約したり、自分の意見を記述させたりする問題が一般的になりつつあります。

これは、中学受験においても「丸暗記で対応できる問題」の割合が減少し、「その場で考え、表現する力」が求められるようになったことを意味します。これまで以上に、幼少期からの多角的な読書経験や、日常生活における論理的思考の訓練が重要視されるようになっています。


高校受験への波及:総合的な学力と表現力の重視

高校受験においても、共通テストの導入は大きな影響を与えています。

特に、難関公立高校の入試問題や、私立高校の推薦入試、総合型選抜では、思考力・判断力・表現力を重視する傾向が顕著です。

例えば、公立高校の入試では、社会科で地理や歴史、公民を横断的に理解し、資料を読み解いて論述させる問題や、理科で実験のデザインを考えさせたり、結果を考察させたりする問題が増えています。英語では、長文読解とリスニングの比重が増し、自分の意見を英語で表現させるライティング問題も導入され始めています。



また、私立高校の総合型選抜では、プレゼンテーションやグループディスカッション、小論文などが課されるケースも増えており、単なる学力だけでなく、コミュニケーション能力や協調性、主体性といった多面的な資質が評価されるようになっています。これは、共通テストが目指す「多角的な評価」の考え方が、高校入試にも浸透してきたことを示しています。

新時代の学力観:学びの本質への回帰

共通テストの導入から5年が経過し、私たちは「新時代の学力観」と向き合うことになりました。それは、単に「知っている」ことではなく、「使える」知識・技能、そして「考える」力こそが真の学力であるという認識です。


この変化は、教育現場においても大きなパラダイムシフトを促しています。授業は、教師が一方的に知識を授けるものから、生徒が自ら問いを立て、探究し、協働的に学ぶものへと変貌しつつあります。アクティブラーニングや探究学習が導入され、生徒一人ひとりが主体的に学びに向かう姿勢が重視されるようになりました。

また、保護者や受験生にとっても、この変化は「受験勉強」のあり方を見直すきっかけとなっています。早期からの詰め込み学習や、特定の科目に特化した学習だけでなく、幅広い分野への興味関心を育み、多様な経験を通じて思考力を養うことの重要性が再認識されています。

まとめ:未来を生き抜く力を育むために

共通テストが実施されて5年。この期間に起きた教育の変化は、私たちに「未来を生き抜く力」とは何かを問いかけています。グローバル化、情報化、そして予測不能な変化の時代において、求められるのは、与えられた問題を解くだけの力ではなく、自ら課題を発見し、解決策を創造し、多様な人々と協働しながら社会をより良くしていく力です。

中学受験、高校受験、そして大学受験が、単なる選抜の場ではなく、生徒がこれからの社会で活躍するための基礎力を培う場へと変容しつつあることを認識するべきです。教育は、過去の知識を伝承するだけでなく、未来を創造する力を育むものであるという視点に立ち、私たち一人ひとりが学びのあり方を見つめ直す時期に来ていると言えるでしょう。この5年間の変化は、日本の教育が大きな転換期を迎えていることを明確に示しています。






2025.06.16

小学生の習い事で算数がダントツ人気の理由.png

小学生の習い事で算数がダントツ人気の理由とは?

城南コベッツ東船橋教室です。今日のテーマは小学生向けでいってみましょう!

小学生の習い事として、常に上位にランクインする「算数」。実際に、当教室は小学生、中学生、高校生まで入れた中で最も選択される教科は「算数」と「数学」であるというデータがございます。

小学生は、今のところ全員算数を選択教科の中に入れていて、
「算数と国語」「算数と英語」の2教科選択の生徒さんが多いです。と・・・言いますか、この組み合わせの生徒さんだけですね、見てみたら・・・。

なぜ、数ある教科の中で、これほどまでに算数が選ばれるのでしょうか?その理由を少し深掘りしてみましょう。

算数はすべての学習の基礎

算数は、国語や理科、社会といった他の教科を学ぶ上で不可欠な基礎力となります。

そういう礎的要素になると、「国語じゃないの?」と言われてしまいそうですが、はい、確かに国語です。
しかし、データとか統計資料の分野が絡むことが多くなってきたり、昨今は日常生活がテーマになることが多いので、やはり算数的な考え方はものすごく重要です。

例えば、理科の実験でデータを整理したり、社会の統計資料を読み解いたりする際には、論理的な思考力や数値を正確に理解する力が求められます。

これらはすべて、算数で培われる能力です。算数でつまずいてしまうと、他の教科の理解にも影響を及ぼし、あっという間に学習全体のモチベーション低下につながってしまうのです。

算数と数学はわからなくなると、鬼わからない・・・そんな風になってしまいますからね。

だからこそ、多くの保護者様が算数を重視し、早期から対策を講じたいと考えるのだと思われます。


論理的思考力・問題解決能力を養う

算数の学習は、単に計算ができるようになることだけが目的ではありません。
読み・書き・そろばんの時代であれば、計算だけで良かったのですが、今はとにかく「思考力を問う問題」が隆盛を極めており、計算が出来てもそういう思考が出来ていないとテストでいい点数は取れない時代です。

そろばんをやっている!暗算が得意!そういうお子さんはたくさんいます。
でもそれらのお子さんたちが、応用的な発想を全員お持ちかというと、意外にもそこが苦手なんです・・・という悩みがとても多いです。

与えられた問題をどのように分析し、どのような順序で解決していくかという論理的な思考力を養う上で、これほど適した教科はありません。

複雑な問題を前にしたとき、闇雲に手を動かすのではなく、筋道を立てて考える訓練を繰り返すことで、問題解決能力が自然と身につきます。これは、将来、どのような分野に進むにしても必要不可欠な能力であり、社会に出てからも大いに役立つ財産となります。

日常生活とのつながりが深い

↑ ↑ ↑
★個人的にはこの部分がとても大きい要素です。

算数は、私たちの日常生活と密接に結びついています。

買い物での値段の計算、時間や距離の把握、地図を読むこと、料理の分量を調整することなど、数え上げればきりがありません。算数を学ぶことで、子どもたちは身の回りの事象をより深く理解し、具体的な状況に応用する力を身につけます。これにより、実生活で役立つ感覚が養われ、学習意欲の向上にもつながるでしょう。

それだけではありません。

ここ数年来(多分10年ぐらい)の変わらない傾向として、または強化された傾向として挙げられるのが、「実生活と密着したテーマ性のある出題」これは入試だけでなく、学校の定期テストでもそうです。
大学入学共通テスト、千葉県公立高校の問題、私立高校の問題、中学入試の問題、いろいろご覧になっていただくと、顕著に「生活と密着に繋がりのあるテーマ」だなぁ・・・とご理解いただけるはずです。


受験に強い!算数で差をつける

中学受験を視野に入れている家庭にとって、算数は合否を左右する重要な科目です。

多くの難関校では、算数の配点が高く設定されており、高度な思考力を問う問題が出題されます。早期から算数に力を入れ、基礎を固めつつ応用問題にも挑戦していくことで、受験で大きなアドバンテージを得ることができます。また、受験という目標があることで、子どもたちの学習に対する集中力や粘り強さも育まれます。



達成感が得やすく、自己肯定感が高まる

算数の問題は、正解か不正解かが明確です。
自分ができるようになってくると、丸付けさえも楽しくなるはずです。
国語や英語、理社の記述などは、「これ合ってるのかなぁ」と採点の手が止まってしまうことが多くあります。
算数は、一言で言うと解いていても答え合わせをしていても疾走感があるように思います。
作図や証明問題になると、「どうだろう」と思しき場面もありますが、それでも他の教科に比べて「できた感」と「できなかった感」が明確です。

難しい問題を解き明かしたときの達成感は、子どもにとって何物にも代えがたい喜びとなります。この成功体験の積み重ねが、自己肯定感を高め、「やればできる」という自信を育みます。算数を通じて得られるこのポジティブな感情は、他の学習への意欲にもつながり、子どもたちの成長を力強く後押ししてくれるでしょう。


このように、算数が小学生の習い事として圧倒的な人気を誇るのには、多岐にわたる納得の理由があります。単なる「勉強」にとどまらず、子どもたちの将来を豊かにする土台を築く重要な役割を担っていると言えるでしょう。

そして、

算数「なんて」とはもはや言えないぐらい、今の小学生の特に5年生ぐらいからの内容は、親御さんでも「あれ?これってどうやって解くんだ?」と一瞬焦る問題も出てくると思います。

そのときに、正しい解き方を教えてあげられないパターンや、教えたとしても学校とは異なる解き方でやってしまうと、これまたお子さんが混乱してしまう・・そういうややこしさもあります。

中学ぐらいになりますと、問題へのアプローチの違いで「別解」はけっこう多くあるので、さほど気にしなくていいのですが、小学生の問題は、学校で習う内容がやはり一番インパクトがありますので、その点は注意が必要だと思います。


私たち城南コベッツ東船橋教室の講師たちは、大学入試の難易度高い問題、高校入試の難易度高い問題を盛り込んだ採用テストで高得点の講師しかおりません。
大学生講師、社会人講師ともに質が高いので、
様々なご要望にお応えできます。


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算数や理科でお困りの際は、いつでもご相談ください。

2025.06.14

全教科読解力が必要.png

こんにちは!
2025年6月14日(土)さっきまで晴れていまいたが、雲が覆ってまいりました。
こちら、千葉県船橋市城南コベッツ東船橋教室です!


本日のテーマは、

「全教科読解力が必要!」という内容です。


【国語、英語以外でも資料読解力が求められる】

スクリーンショット 2025-06-14 131457.png
※画像はSRJ調べより


2025年度から新課程対応となり、科目にも変更がありました。

「公共、倫理」「公共、政治・経済」では文字数が約25,000文字で、平均読書速度(1分間に500文字)で読むと約50分かかるため、解く時間が圧倒的に足りません。

特に社会科目では、資料やメモ、会話文などが多く、その分文章量も多い傾向にあります。

また、国語と同じくらいの分量であるにも関わらず、試験時間は国語90分に対し、社会60分です。

「数学Ⅱ・B・C」では、試験時間が60分から70分に延長されたことに伴い、
問題のページが約1.9倍に増加しました。
文字数も約5,500字から、約7,400字に増えています。

大問構成は必答問題3題、選択問題4題(うち3題解答)となっており、
10分の延長に対して、解答しなければならない大問数は4題から6題に増加しています。
(※ページ数、文字数は2024年度の「数学Ⅱ・B」と比較したものです。)

このため、特に「正確な読解力」と「速い計算力」が得点の鍵を握るようになりました。

また、化学と生物では昨年に続き10,000文字超、今年から導入された情報Ⅰは約13,150文字でした。


高校入試の国語の問題でも文章が長いです。

でも!!

ご安心ください。


「読む力」は読むほどに上がっていきます。


スピードはどんどん上がるものです。まずは活字に触れる習慣づけができると一番いいです。

読書ですね。

読書は、そこに面白さを見いだせれるのは、多分個人差がありますが、読書の面白さに気づいた人たちは、はまるのです。

活字中毒です。

読書にはまりますと、これは時間泥棒かもしれませんが、確実に自分のスキルが上がってくると考えて間違えありません。

読む力の養成は、書く力につながります!







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