城南コベッツ東船橋教室

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2025.12.15

おはようございます。

12月15日 月曜日の朝を迎えました。本日も宜しくお願いいたします!
本日のテーマは、

『激変する高校入試! 2026年、全国の中学校で「内申点対策」としての定期テストの重要性が高まる理由』です。

私立高校無償化 かしこい戦略はコレだ!.png



2026年、日本の高校入試のは、大きな変革期を迎えることになります。


その中心にあるのが、「私立高校授業料の実質無償化」と、それに伴う中学校における「内申点(調査書点)」の重要性の爆発的な高まりです。


今後、全国の中学校で「内申点対策」としての定期テストへの取り組みが、受験戦略の核になると予測されます。


1. 「私立高校無償化」が引き起こす高校入試の地殻変動

政府の少子化対策の一環として、私立高校の授業料に対する支援制度が拡充され、「実質的な無償化」が進んでいます。これは、これまで経済的な理由から公立高校を選択せざるを得なかった層にとって、私立高校がより身近な選択肢になることを意味します。

公立高校と私立高校の学費の差が縮小することで、保護者は「公立か私立か」の選択を、学費ではなく「教育の質」「通学の利便性」「学校の特色」といった要素で純粋に比較検討できるようになります。

これにより、私立高校の人気と受験者数は間違いなく増加します。特に、独自のカリキュラムや進学実績を持つ人気私立高校への志願者集中は必至であり、結果として、競争は激化します。


2. 私立高校入試における「推薦入試」と「内申点」の決定的な役割

私立高校の生徒募集において、「推薦入試」は極めて重要な役割を果たします。

特に競争率の高い私立高校ほど、学力試験一本勝負の「一般入試」よりも、中学校からの推薦に基づく「推薦入試」で多くの生徒を確保する傾向があります。


そして、この推薦入試の合否を決定づける最重要ファクターこそが「内申点」

すなわち中学校3年間(あるいは3年生の成績)の各教科の成績を5段階などで評価した調査書点です。千葉県においては、ほとんどが3年生の前期の成績が基準とされていますが、もしかすると公立高校のように、中学3年間の内申点を求められる可能性も今後出てくることでしょう。

なぜなら、今までは、どちらかというと、私立よりも公立を選択する人たちが多かったため、私立は生徒集めという部分でそれなりに苦労してきました。

ところが、今は無償化となることから、私立人気が否応なしに高まるのは自明の理ですので、生徒集めを積極展開しなくても自然増が間違いなくあることが読めるわけです。

そうしたら、基準を厳しくしたり、基準の範囲を拡大するなどの措置をとって、より優秀な生徒を獲得できる可能性が増すのですから、私立の独断場になるかもしれません。




  • 確約・優遇制度の基準: 多くの私立高校では、推薦入試だけでなく、実質的な「確約」や「優遇」を行う一般入試の併願優遇制度においても、「〇科の合計が△以上」といった具体的な内申点の基準を設けています。

  • 学力の担保と生徒募集: 私立高校にとって、内申点は生徒の「日々の学習態度」「基礎学力の定着度」「真面目さ」を客観的に示す信頼性の高い指標です。内申点が高い生徒を確保することは、学校運営の安定化、そして進学実績の維持・向上に直結します。

  • 青田買い競争の激化: 無償化によって志願者が増える中で、私立高校間の優秀な生徒の「青田買い」競争はさらに加速します。その際の判断材料として、入試本番の一発勝負ではない、確実性の高い内申点の価値は相対的に高まります。


3. 中学校で起こる変化:定期テストが「入試対策」そのものになる

私立高校の推薦・優遇制度が内申点に大きく依存している以上、無償化後の入試では、「高い内申点を取るための戦略」が、高校受験戦略の最上位に来ることになります。

3.1. 「定期テスト」の持つ意味の再定義

内申点を構成する要素は、「定期テストの点数」と「提出物・授業への取り組み(意欲・関心・態度)」の2つが主です。このうち、客観的かつ点数として現れる「定期テスト」のウェイトは、依然として最大級です。

2026年以降、多くの中学校で、生徒や保護者、そして教師の意識の中で、定期テストはもはや単なる「学習の到達度チェック」ではなく、「私立高校への切符を獲得するための決定的なイベント」へとその役割が変わります。

3.2. 求められる具体的な対策


  • 全科目での高得点志向: 従来の「主要5教科(国数英理社)だけ頑張る」という考え方は通用しなくなります。内申点は9科目全てが評価対象であり、特に私立高校が提示する基準には「9科目合計」を用いるケースも多いため、副教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の定期テストや実技評価への真剣な取り組みが必須となります。

  • 提出物・授業態度の徹底: 定期テストで高得点を取っても、提出物が未提出だったり、授業態度が不真面目だったりすれば、内申点(特に観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」)は容易に下がります。「テスト対策」と「日々の学習習慣」が、これまで以上に一体として評価されるようになります。


結論:受験は中1から始まる「内申点マラソン」へ

私立高校無償化は、単なる経済支援策ではなく、高校入試の構造そのものを変えるほどのインパクトを持ちます。

「行きたい私立高校があるなら、中3の秋に慌てるのではなく、中1の1学期中間テストから最高の内申点を取りに行く」


これが、2026年以降の高校受験の新たな常識となるでしょう。

※現時点は、中3前期(または2学期中間まで)の定期テストの出来次第だったものは、いずれ早晩、1年から3年のすべてという見方がされるはずです。

付け焼刃ではなく、しっかりとした学力形成を目指していきましょう。




中学校は、生徒に対して「なぜ定期テストが重要なのか」をより明確に伝え、保護者は「中1からの内申点対策」を最重要視する。全国の中学校で、定期テストの価値と緊張感は、かつてないほど高まると断言できます。

2025.12.13

2025年度(2026年2月)千葉県公立高校入試対策 (4).png


2026年度 千葉県公立高校入試 社会攻略法【2025年12月から本番まで!】

現中学3年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。

千葉県の社会科の入試問題は、

「基礎的な知識の確実な定着」

「資料(グラフ・地図・年表など)を読み解き、論理的に説明する応用力」

が強く求められます。特に、地理・歴史・公民の3分野が融合した問題や、長文の記述問題が出題される点が特徴です。

最初にまとめると、


地理:資料の読み取り

歴史:大きな時代の流れ、並べ替え

公民:用語覚え

分野ごとにこのような押さえ方を重視して学習すると、まさに千葉県対策!!
ということになります。


2026年2月の本番に向けて、この冬から何を最優先で取り組むべきか、社会の最終攻略ポイントを解説します。

大問構成と対策分野の確認

千葉県の社会は、例年大問6つ構成で、地理、歴史、公民の3分野が均等に出題されますが、複数の分野をまたぐ「融合問題」も多く見られます。

大問 内容 配点(目安) 対策の重要性
大問1 地理総合(世界・日本) 約15点 地図、統計資料の読み取り
大問2 歴史総合(古代〜近世) 約15点 史料の解釈、歴史の関連付け
大問3 公民総合(政治・経済・国際) 約15点 制度や仕組みの理解、記述対策
大問4 地理・歴史の分野融合問題 約15点 資料分析と論理的な説明
大問5 歴史・公民の分野融合問題 約20点 出来事の意義や制度の背景を問う
大問6 テーマ型総合問題(時事含む) 約20点 最重要! 長文読解と多角的な考察


最終攻略の柱1:大問6対策と「資料・長文」読解力の徹底

大問6は、特定のテーマ(環境問題、少子高齢化、国際紛争など)や時事的な話題を取り上げ、地理・歴史・公民の知識を統合して考察させる問題です。配点が高く、差がつきやすい分野です。

1. 資料(グラフ・統計)の読み解き練習

  • 千葉県の社会では、単なる知識問題よりも、与えられたグラフや統計、地図などの資料を正確に読み取り、その変化や特徴を説明する力が求められます。

  • 最終対策: 過去問や模試を利用し、「なぜその資料が示されているのか」「資料から何が読み取れるか」をメモしながら解く訓練をしましょう。特に、割合、増減、比較を示す資料の読み取りに慣れてください。

2. 時事問題の確認

  • 出題テーマが時事的な事象と関連することが多いため、入試の直近1〜2年で起こった重要な出来事(例:国際的な選挙、大きな法改正、社会的なニュースなど)について、その背景にある地理的・歴史的・公民的な知識を整理しておきましょう。


最終攻略の柱2:歴史と公民の「論理的記述」対策

正確な知識だけでなく、設問に沿って筋道を立てて説明する記述力が必須です。

1. 歴史:出来事の「原因・結果・意義」を理解する

  • 単なる年号や用語の暗記ではなく、「なぜその出来事が起こったのか(原因)」と「それによって社会がどう変わったか(結果・意義)」をセットで理解しましょう。

  • 最終対策: 史料や年表が示されたときに、その史料がどの時代、どの出来事に関連しているかを即座に判断できるように訓練します。特に、明治維新、戦後の民主化など、社会構造が大きく変化した出来事は深く理解しておきましょう。

2. 公民:制度や仕組みの「目的」を説明できるようにする

  • 政治: 憲法、三権分立、選挙制度、地方自治など、それぞれの「目的」や「役割」を明確に説明できるようにします。

  • 経済: 市場経済の仕組み、金融の働き、財政の仕組み(税金)などについて、グラフや図で示された際に説明できるように整理します。

  • 記述対策: 「〇〇の制度が設けられている理由を、国民の権利と関連付けて説明せよ」といった形式の記述問題の解答を、指定字数に合わせてまとめる練習を繰り返しましょう。


最終攻略の柱3:地理の「系統地理」知識を再構築する

地理は、図や地図の読み取りが中心ですが、その土台となる系統地理(産業、気候、地形、人口など)の知識が不可欠です。

1. 世界地理の知識整理

  • 気候帯と生活: 各気候帯(例:温帯、乾燥帯など)の特徴と、そこで行われる農業や生活様式を結びつけて覚えましょう。

  • 産業: 主要な農作物や工業製品の生産国と輸出国を地図上で確認し、なぜそこで生産されるのか(気候、資源など)を理解しましょう。

2. 日本地理の地域差を理解する

  • 日本の各地方の主要産業(農業・漁業)や特色ある地形人口分布の特徴を、地図帳や白地図を使って確認します。特に、地域差の理由を説明できるレベルを目指しましょう。


2026年2月へ向けての最終行動指針

受験生のタイプ 最優先でやるべきこと
社会が苦手 (平均点確保を目指す) 基礎用語(特に政治・経済)の暗記を最優先で行う。資料の読み取り問題で、数値の比較など確実に点を拾う訓練をする。
社会が得意・上位校志望 長文記述分野融合問題の対策に集中する。過去問やハイレベル問題集で、多角的な視点から論理を構築する訓練を積む。知識問題での失点は許されない。



社会科は、直前の追い込みで知識が整理されやすい教科です。この冬は、単なる暗記で終わらせず、「なぜそうなるのか」を考える習慣をつけ、知識を「使える武器」へと進化させましょう。


★こちらは2024年度(2025年2月)の千葉県公立高校 社会対策の記事です。ご参考まで。

2025.12.12

2025年度(2026年2月)千葉県公立高校入試対策 (3).png


現中学3年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。

千葉県の理科の入試問題は、

「知識の正確な理解」

「実験・観察データを読み解く思考力」の両方が求められます。

平均点は比較的安定していますが、物理・化学・生物・地学の4分野からバランス良く出題されるため、苦手分野を残していると大きく失点する可能性があります。

2026年2月の本番に向けて、この冬から何を最優先で取り組むべきか、理科の最終攻略ポイントを解説します。

大問構成と対策分野の確認

千葉県の理科は、例年大問7つ構成で、物理、化学、生物、地学の4分野から、実験考察問題や計算問題がバランス良く出題されます。

大問 内容 配点(目安) 対策の重要性
大問1 知識の総合問題(小問集合) 約15点 知識の最終確認。満点目標
大問2・3 物理分野(運動・エネルギー、電気など) 約25点 計算問題、グラフの読み取りが鍵
大問4・5 化学分野(物質の性質、化学変化、酸アルカリなど) 約25点 頻出の実験器具・操作、化学反応式
大問6 生物分野(細胞、遺伝、生態系など) 約15点 用語の正確な定義、グラフや図の解釈
大問7 地学分野(地層、天体、天気など) 約20点 観測データに基づく考察力、時事問題も



最終攻略の柱1:知識の総整理と「用語の定義」の徹底

理科の基礎的な用語や現象の理解は、直接的な得点源となるだけでなく、複雑な実験考察問題を解くための土台となります。

1. 知識問題(大問1)は満点を狙う

  • 対策範囲: 4分野すべてから、基礎的な一問一答形式や、簡単な計算、現象の選択などが問われます。

  • 最終対策: 中学3年間で習う全分野の基本用語現象名を最終確認します。特に、教科書の太字部分や、各分野の基本法則・公式は完璧に暗記しましょう。


2. 「実験器具の名称と操作」を再確認

  • 化学: 蒸留、ろ過、ガス発生、水溶液の性質実験などで使う器具の名前(例:分液ロート、デシケーター、メスシリンダーなど)と、正しい操作手順を再確認します。

  • 物理: 電流・電圧計のつなぎ方、光の屈折、力学台車の実験操作など、「なぜその操作が必要なのか」まで理解しましょう。



最終攻略の柱2:実験・観測データの考察力強化

千葉県の理科において、もっとも特徴的なのは、とにかく「実験」に絡んだ問題が大部分を占める!!という点です。

これは2025年度(2026年2月入試)だから、ではなくそれこそ、私が千葉県で業務開始して以来ずっとです。

これは千葉県の一番の特徴と言えます。

実際の実験データやグラフ、観測結果を示し、それについて論理的に考察させる問題が多いのが特徴、この点は是非覚えておいてください。


1. 計算問題とグラフの解釈(特に物理・化学)

  • 物理: 抵抗・電力の計算、速さ・距離・時間の関係、力とばねの伸びなど、公式に当てはめる訓練を繰り返します。グラフ問題では、傾きや面積が何を示すのかを即座に判断できるようにしましょう。

  • 化学: 質量保存の法則、化合の質量比、水溶液の濃度計算など、具体的な数値を扱う問題は重点的に演習します。

2. 記述問題の対策

  • 「~のようになる理由を述べよ」「~からわかることを説明せよ」といった記述問題は、部分点を確実に取りに行きましょう。

  • 解答のポイント: 知識を羅列するのではなく、「原因」と「結果」や「根拠となる法則」を明確に結びつけて書く練習をします。


最終攻略の柱3:地学と生物の「図・表・データ」対策

地学と生物は、暗記だけでなく、与えられた図や表を正確に読み解く力が必要です。

1. 地学分野(天体、地層)

  • 天体: 太陽の日周運動、公転、季節による星座の変化、月の満ち欠けなど、「動き」に関する問題は、図を自分で描いて説明できるレベルまで理解しましょう。特に、観測場所や時刻の変更が結果にどう影響するかを整理します。

  • 地層: 示準化石、鍵層、不整合など、地層の知識と、柱状図を読み解き、地層の傾きを判断する演習を繰り返します。

2. 生物分野(遺伝、生態系)

  • 遺伝: メンデルの法則に基づいた交配の計算問題は頻出です。用語(優性、劣性、純系など)を正確に理解し、比を求める訓練をします。

  • 生態系: 食物連鎖や窒素の循環など、複数の要素が関連する仕組みを図や表で整理し、説明できるようにしておきましょう。


2026年2月へ向けての最終行動指針

受験生のタイプ 最優先でやるべきこと
理科が苦手 (平均点確保を目指す) 大問1の知識問題と、各分野の基本用語、実験操作を完璧にする。計算問題は、基本公式を使う易しい問題だけを確実に解けるようにする。
理科が得意・上位校志望 複雑な実験考察問題(特に物理・化学)や、計算問題の時間短縮を図る。過去問を解く際は、記述問題で満点が取れる論理的な説明力を磨く。



理科は、最後の追い込みで最も点数が伸びやすい教科の一つです。この冬に、曖昧な知識や苦手な計算分野を残さないよう、徹底的な総復習を行いましょう。

不安に思う必要はありません。この時期の努力は必ず報われます。体調に気をつけて、最後まで粘り強く頑張ってください!



★こちらは2024年度(2025年2月)の千葉県公立高校 理科対策の記事です。ご参考まで。

2025.12.11

2025年度(2026年2月)千葉県公立高校入試対策 (2).png

2026年度 千葉県公立高校入試 国語攻略法【2025年12月から本番まで!】

現中学3年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。

千葉県の国語は、実は平均点が5教科の中で最も低い傾向にあります。かつては、千葉県入試は「数学の平均点が一番低い」傾向があったのですが、昨今の国語の問題は、言えばもともと国語偏差値の高い生徒さんでさえも「時間切れ」になったり「難しかった」と感想を述べるレベルになっています。

現に平均点が50点を割れる教科の代表格が国語になりつつあります。

これは、記述問題や情報整理に時間がかかるため、時間配分に失敗したり、採点基準を満たせない受験生が多いことを示しています。

裏を返せば、確実な戦略を立てることで、他の受験生に差をつけるチャンスがある教科です。


2026年2月の本番に向けて、この冬から何を最優先で取り組むべきか、国語の最終攻略ポイントを解説します。

大問構成と対策分野の確認

千葉県公立高校入試の国語は、例年大問5つ構成で、文学的文章、説明的文章、古典(古文・漢文)、そして知識問題(語彙・文法)から構成されます。

大問 内容 配点(目安) 対策の重要性
大問1 説明的文章(評論・論説) 約20点 読解力と論理的記述力が必要
大問2 文学的文章(小説・随筆) 約20点 登場人物の心情理解と表現
大問3 古典(古文または漢文) 約10点 基礎知識で得点源にしやすい
大問4 知識・語彙・文法 約10点 満点を狙う基礎固めの分野
大問5 現代文読解(長めの文章) 約40点 最重要! 長文読解・要約・記述の総合力

最終攻略の柱1:大問5の「長文記述」を制する(配点約40点)

大問5は、長文を読み解き、複数の設問(特に長めの記述問題)に答える形式で、配点が非常に重く、国語の合否を左右します。

1. 時間配分を徹底する

国語で最も重要なのは時間配分です。大問5に時間を残すため、他の大問を迅速に処理する訓練が必要です。

  • 目安: 大問1〜4(知識・古典含む)を合わせて25〜30分程度で処理し、大問5に20〜25分の時間を確保することを目標に、過去問で練習しましょう。

2. 記述問題の「型」を習得する

千葉県の記述問題は、「本文中の言葉を用いて、指定された要素を過不足なくまとめる」力が求められます。

この記述問題と書き抜き(文字数を数えて解答する形式)の多さが千葉県入試問題の国語の大きな特性でもあります。

小説にしても、物語にしても、説明的文章、論説にしてもとにかく文量が多く、読ませられます。国語ですから、読まないとお話しにならないわけです。

そして、「〇文字以内で」という形式がとても多いので、受験生たちは、問題文を読み→設問で問われている内容を精査し→再度問題文を読み→その際に文字数を数えて→文字数が合致しなければ、再度探して・・・・

きっとこのような作業になってしまいます。

この形式に多くの時間が割かれるであろうことは容易に想像がつきます。

  • 採点基準の把握: 塾の先生や市販の解説を利用して、「何が書けていれば点になるのか」という採点基準を厳しくチェックしてください。

  • 要素の抽出: 記述問題の解答作成は、以下のステップで練習します。

    1. 設問で問われている「要素」(原因、理由、内容など)を正確に把握する。

    2. 本文中から、その要素に関連するキーワードやキーセンテンスを過不足なく探す。

    3. それらを論理的かつ指定された字数に収まるように接続詞などを使ってまとめる。




最終攻略の柱2:知識・古典(大問3・4)で確実に得点する

知識問題や古典は、努力が得点に直結しやすい分野であり、国語の安定した基礎点となります。

1. 知識問題(大問4)の満点確保

  • 対策範囲: 漢字(読み書き)、語彙(慣用句、ことわざ、四字熟語)、文法・表現(敬語、修飾語と被修飾語、段落構成など)を重点的に復習します。

  • 最終対策: 知識問題専用の薄い問題集や過去問を繰り返し解き、**「知っていれば解ける」**問題を確実にモノにしてください。

2. 古典(大問3)の基礎固め

  • 古文: 歴史的仮名遣い、係り結びなどの文法、基本的な助動詞の意味、そして頻出する単語(例:いと、あはれ、をかし)の意味を暗記しましょう。

  • 漢文: 返り点のルール句形の意味、そして基本的な書き下し文の練習が中心です。

  • 戦略: 古典は出題範囲が限られるため、基礎知識を定着させれば、大問の中では比較的得点しやすい分野です。


最終攻略の柱3:評論・小説の読解力(大問1・2)

安定した読解力を身につけるためには、設問の意図を理解する練習が必要です。

1. 説明的文章(大問1:評論)の対策

  • 論旨把握: 筆者が「何を問題提起し、最終的に何を主張したいのか」という論旨を把握しながら読む練習をします。

  • 接続詞に注目: 接続詞(しかし、したがって、なぜなら、たとえばなど)に印をつけ、論理展開を追いかける訓練をしましょう。

2. 文学的文章(大問2:小説)の対策

  • 心情理解: 登場人物の「言動」「状況の変化」「描写されている景色やモノ」から、心情を推測する練習をします。

  • 設問と本文の対応: 「どうしてその行動をとったのか」「どのような気持ちになったのか」といった設問に対して、解答の根拠が本文のどこにあるかを正確に線引きする練習をしましょう。


★こちらは2024年度(2025年2月)の千葉県公立高校 国語対策の記事です。ご参考まで。

2025.12.10

2025年度(2026年2月)千葉県公立高校入試対策 (1).png

2026年度 千葉県公立高校入試 数学攻略法【2025年12月から本番まで!】

現中学3年生の皆さん、そして保護者の皆様へ。

いよいよ受験本番、2026年2月の千葉県公立高校入試が目前に迫ってきました。この時期は、総仕上げと弱点克服に全力を注ぐ必要があります。

本日は数学編です。

千葉県の数学は、平均点が低い(50点前後)傾向にあるため、

「得点を確実に積み上げる戦略」が非常に重要です。

この冬から本番にかけて、何を最優先で取り組むべきか、数学の最終攻略ポイントを解説します。

大問構成と配点の確認(戦略の柱)

千葉県の数学は、例年通り大問4つ構成が基本です。特に、大問1の配点の重さを理解することが、戦略を立てる上で最重要です。

大問 内容 配点(目安) 攻略の重要性
大問1 計算と独立小問題(小問集合) 51点 最優先! (過半数を占める)
大問2 関数(一次関数、二次関数) 15点 基礎問題を確実に
大問3 図形(証明、平面・空間) 16点 証明問題への対応力強化
大問4 総合問題(会話文形式の融合問題) 18点 上位校受験生向けの差がつく問題


最終攻略の柱:大問1(51点)を盤石にする

全体の過半数を占める大問1の小問集合は、もはや「得点源」ではなく、「満点を狙うべき基礎領域」です。

この大問1を「いかに満点に近い点数を取るか」が、合否を分ける最重要ポイントです。

基礎処理能力とケアレスミス撲滅

  • 出題範囲: 数と式(計算)、作図、関数、図形、確率、データ活用など、全分野の基礎的な設問が集まっています。

  • 優先順位: 複雑な応用問題に時間をかける前に、まずは基礎的な計算や用語の定義を、「速く、正確に」行う能力を盤石にしてください。

    • 正負の数、文字式、平方根、展開・因数分解などの計算を、毎日欠かさずトレーニングし、ケアレスミスを徹底的に排除しましょう。

  • 作図とデータ活用

    • 作図は、基本作図(垂直二等分線、角の二等分線、垂線)を応用する過去問の形式に慣れること。

    • データ活用(箱ひげ図、四分位数、メジアンなど)は、用語と計算方法を再確認し、確実に得点源にしてください。

実際、千葉県入試の作図は過去問を紐解いていきますとわかりますが、鬼のようい難しい出題のときもありますし、比較的簡易なときもあります。

それと、データ活用は、基礎をしっかりと確認しておきましょう。問題そのものは難しくないのですが、データ活用を軽視して全く取り組んでいないと正答できません。

特に上位校を目指す生徒さんは、作図などは過去問を12年分ぐらいはチェックしてみてください。

【最終チェック】 過去問や予想問題集の大問1を解く際、「制限時間15分以内」で全問正解できるかを試すトレーニングを繰り返しましょう。


大問2・3:取れる問題を確実に拾う戦略

大問2(関数)と大問3(図形)は、設問ごとに難易度が大きく分かれます。苦手意識がある分野でも、基礎的な導入部分の設問は必ず得点しにいく意識が大切です。

大問2:関数は「導入と基礎」に焦点を当てる

  • 出題傾向: 一次関数と二次関数の複合問題や、応用的な設定の問題が出ます。(どちらかは必ず出題されます。どちらも出題されると思っていてもいいでしょう。また、ずっと出題のなかった中1内容の比例・反比例も出題されました。
    したがって、関数範囲は全網羅しておきましょう。

  • 戦略: 大問の最初の(1)や(2)の最初など、「座標を代入する」「変化の割合を求める」「式の決定」といった基礎的な処理が問われる設問は、正答率が高く、得点しやすい部分です。

  • 最終対策: 難しい応用問題は一旦横に置き、関数分野の「基礎〜標準レベル」の問題を徹底的に反復し、得点の下限を底上げしましょう。

大問3:図形証明は「相似」と「合同」の定型文を完成させる

  • 出題傾向: 図形証明は、合同証明(中2)または相似証明(中3)のどちらか、または両方が問われます。

  • 戦略:

    • 証明の型: 相似と合同の条件(3つ)を完全に暗記し、論理的な記述の型をスムーズに書けるように練習しましょう。

    • 図形の性質: 中3で習った円周角の定理や三平方の定理を絡めた求積問題も対策が必要です。


大問4:総合問題は「冷静な分析力」で挑む

上位校を目指す受験生は、ここで差をつけられます。

  • 出題形式: 会話文形式や、スクリーンに投影される影などの「身近な事象」をテーマにした、関数・図形の融合応用問題が主流です。

  • 攻略の鍵: 長い問題文や見慣れない設定に惑わされず、「どの数字や式が、図のどの部分に対応しているか」を冷静に分析し、シンプルに数式化する能力が求められます。

  • 最終対策: 過去問や塾の予想問題集を用いて、長文・会話文形式の問題を時間を計って解く練習をしましょう。最初の設問は突破口になることが多いため、必ず確認してください。


2026年2月へ向けての最終行動指針

受験生のタイプ 最優先でやるべきこと
数学が苦手 (目標: 50点前後) 大問1を毎日、制限時間内に満点近くで解く訓練。関数・図形は、大問の導入部((1)や(2)の基礎)の確保に全集中。
数学が得意・上位校志望 (目標: 80点以上) 大問1の満点確保に加え、関数・図形の証明問題の正答率を100%に近づける。大問4の融合問題を克服するため、難易度の高い応用演習を積む。

限られた受験期間、無限の応用問題に深入りしすぎるのではなく、確実に得点できる基礎・標準レベルの問題を盤石にすることが、合格への最短ルートです。

不安に思う必要はありません。この時期の努力は必ず報われます。体調に気をつけて、最後まで粘り強く頑張ってください!

★こちらは2024年度(2025年2月)の千葉県公立高校 数学対策の記事です。ご参考まで。

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