城南コベッツ東船橋教室

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東船橋教室のメッセージ

「本好き」は約7割なのに読まない? 調査で分かった現代の子どものリアルな読書事情と意外な「きっかけ」

2026.10.27

退屈な反復こそが最強の投資 (6).png
秋の読書週間を前に、
公益財団法人 博報堂教育財団の「こども研究所」が、
全国の小学4年生〜中学3年生(1,200人)を対象にした「子どもの読書」調査結果を発表しました。

「今の子供たちは本を読まない」とよく言われますが、実態を詳しく見ていくと、
単なる「本離れ」では片付けられない、
現代の子供たちならではの興味深い傾向が見えてきました。


◇そもそも、この調査における「本」の定義◇

今回の調査で「本」として扱われているのは、紙の単行本だけにとどまりません。
電子書籍やオーディオブックはもちろん、以下のような幅広いジャンルが対象に含まれています。


・物語、小説、絵本、伝記、ノンフィクション、エッセイ
・ひみつ・知識・雑学の本、やり方・作り方の本(スポーツ、ゲーム、工作など)
・謎解き、なぞなぞ、クイズ、パズル
・ストーリーまんが、学習まんが
・図鑑、辞典、写真集、イラスト集


純文学や小説だけでなく、まんがや図鑑、雑学本なども含めた「子供の身の回りの読み物全般」を
広く指しているのが大きな特徴です。


【「読書好き」は約7割なのに、実際の読書時間は...】


まずは、子供たちの「読書好き度」と「実際の読書時間」についての結果です。

「本を読むことが好き」な小中学生:69.3%(約7割)
1週間の読書時間「週1時間未満」または「全く読まない」:72.6%(約7割)

なんと、「本が好き」と答えた子供が約7割もいる一方で、実際の読書時間は
「全く読まない(17.4%)」「1時間未満(55.2%)」を合わせると約7割が週1時間未満
という
結果になりました。

「本は好きだけど、普段あまり時間は取れていない」というギャップが浮き彫りになっています。

また、学年別に比較すると、小学生では「大好き」の割合が16.8%であるのに対し、
中学生では8.
7%へと半減しています。
「好き」の合計も小学生の72.8%から中学生の65.8%へと下がり、
学年が上がるにつれて読書離れが進む傾向
もうかがえます。


【ライバルは動画やゲーム!でも、それが「読書の入り口」にも】


現代の子供たちの自由時間を大きく占めているのが、
動画やゲームといったデジタルエンターテインメントです。

意識調査では、「本を読むのは楽しい」と答えた子供が63.9%だったのに対し、
「本を読むよりも動画やゲームのほうが楽しい」と答えた子供は76.
5%にのぼりました。
この傾向は、本が「大好き」な子供の間でも51.0%が「そう思う」と答えており、動画やゲームが
いかに強力な娯楽であるかが分かります。

しかし、面白いのはここからです。

普段読む本を知るきっかけとして、「学校の図書室(55.5%)」や「本屋(48.6%)」に並んで、
「動画(25.0%)」や「アニメ・ゲーム・テレビ・映画(20.9%)」といったメディアが2割以上
を
占めました。

さらに、本を読んだあとの行動として、読書が「大好き」な子供のデータを見ると、
以下のような積極的な姿が浮かび上がります。


43.9%:「その本のアニメやドラマ、映画を観る」
30.4%:「本に出てきたことを実際にやってみる」
23.6%:「舞台となった場所へ行く」


デジタルコンテンツは読書時間を奪うライバルであると同時に、本と出会う強力な「入り口」となり、
さらには読後の世界を広げる
「立体的な楽しみ方」のスイッチにもなっているようです。


【これからの子供と「本」の付き合い方】


今回の調査を通して見えてきたのは、
子供たちの「本が好き」という気持ちやポテンシャルは決して低くないということです。

動画やゲームにあふれる現代において、昔ながらの読書スタイルをただ強いるのではなく、
まんがや図鑑なども含めた多様な「本」の形を認めつつ、アニメや映像などのメディアを上手に
きっかけにしながら本の世界へ誘うアプローチが、
今の世代には合っているのかもしれません。