塚田駅前教室のメッセージ
なぜ今の中学生は語彙力が伸びにくいのか?原因と対策【旭中学・行田中学】
2026.04.18
前回の記述問題への対策の流れから、引き続き国語や読解力に関した内容を書いていきます。
「文章は読めているはずなのに、記述になると書けない」
「言いたいことは分かっているのに、言葉にできない」
こうした悩みは、単なる勉強不足ではなく、語彙力の問題も含まれます。
「語彙が少ない=覚えていない」というパターンもありますが、
「知っている」のに「使えない」という状態もあります。
■語彙力が伸びにくい3つの理由
①読む量の減少
スマートフォンや動画の影響で、長い文章を読む機会が減っています。
語いは、単語単体で覚えるものではなく、
文章の中で何度も出会うことで定着するものです。
読む量が少なければ、それだけ語彙は増えません。
②「なんとなく理解」で止まっている
わからない言葉が出てきても、
・前後の雰囲気で理解した気になる
・調べない
こうした習慣があると語彙は増えません。
③言葉を使う機会が少ない
学校の授業においても、昔のように黒板に先生が板書するのをノートに写すというよりも、
穴埋め形式のプリントを配り、プロジェクターで映し出されたものを空欄に書きとっていく方法や、
入試もマークシート方式に切り替わったことで言葉を書く機会が減っています。
定期テストでも入試でも、記述解答を残してはいますが、前記事(【国語】「選択問題はできるのに、記述問題が書けない」その原因とは?【旭中学・行田中学】)のとおり、記述問題は空欄になる傾向があります。
また、普段の日常生活において、X(旧Twitter)やInstagram等のSNSやLINEなどのメッセージアプリにおいて、絵文字やスタンプなど言葉を使わずにコミュニケーションをとることが今の若い子たちの主流です。
自分の言葉で説明する機会が不足し、
高校や大学を卒業した後、会社勤めになり上司からの指示メールや業務でのやり取りでLINEのように短文やスタンプを使用できないことで、会社内でのコミュニケーションに悩む若者も出てきているのが現状です。
語彙は「使って初めて使える力」となります。
アウトプット不足は大きな課題です。
■語彙力を伸ばすために必要なこと
語彙力を伸ばすには、
①インプット(読む)
②理解(調べる)
③アウトプット(使う)
この3つをセットで行うことが必要です。
特に重要なのは「使う」機会を増やすこと。
■当教室が重視している指導ポイント
指導において、以下の点を意識しています。
・「どういうこと?」と必ず説明をしてもらう
・本文の言葉を使って言い換えさせる
・記述問題を避けずに書かせる
語彙は教えるものではなく、
使わせることで身につく力です。
【今すぐできる】語彙力トレーニングの例
①言い換えトレーニング
目的:語彙の幅を広げる
例)「うれしい」⇒どんなうれしさ?
・安心した
・誇らしい
・ほっとした
★ポイント★
「具体化」させること
②一文要約トレーニング
目的:言葉を整理して使う力
文章を読んだ後に、「一文でまとめると?」と聞く
★ポイント★
・短くする
・本文の言葉を使う
③説明させるトレーニング
目的:語彙のアウトプット
問題を解いた後に、「どうやって考えたの?」と聞く
NG例:「なんとなく」
OK例:「〇〇だから、△△になる」
④記述の型トレーニング
目的:書けない状態を防ぐ
最初は型に取って書いてもらいます。
例)「~は、〇〇だから△△である。」
★ポイント★
書き出しを決めてあげると書きやすくなる。
⑤わからない言葉チェック
目的:語彙の抜けを防ぐ
文章を読んだ後、「わからない言葉はあった?」と確認
⇒あれば必ず調べる。
■まとめ
語彙力が伸びない原因は
・読まない
・調べない
・使わない
という習慣です。
逆に言えば
「読んで・調べて・使う」
これができれば段々と知っている言葉が蓄積されていきます。
知っている言葉が増えれば、国語の読解だけでなく、理科や社会などでも説明文を読んだ際にどういうことなのかをイメージしやすくなります。






