城南コベッツ反町教室

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2021.12.11

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

残念なことに、また新型コロナウィルスの新たな株が出てきましたね。「オミクロン株」です。ギリシャ文字で「ο」と書くものです。「ミュー(μ)株」の次になるようですが、ギリシャ文字では、μとοの間には「ニュー(ν)」と「クサイ(ξ)」があります。これらの名前が使われなかったのは、英語の「ニュー(new)」と似ているからだとか、中国の政治家に忖度したのだとか色々な説が出ていますが、そういう話とは一線を画して、別の視点で書いてみたいと思います。

英語のアルファベットに比べると、ギリシャ文字はあまりお目にかからないですね。でも、学校の授業では時々出ています。今日は、学校の授業ででてくるギリシャ文字を挙げてみたいと思います。

中学校の理科では、放射線として「アルファ(α)」、「ベータ(β)」、「ガンマ(γ)」が出てきますね。それぞれ、以下のように使われます。
α線・・・He(ヘリウム)の原子核の流れ
β線・・・電子の流れ
γ線・・・電磁波

また、読み方は「オーム」ですが、「オメガ(Ω)」が出てきます。
Ω・・・電気抵抗の単位

それから、数学では「パイ(π)」がでてきます。
π・・・円周率を表す
小学校では「3.14」の計算で苦しめられますが、中学校からはπなので、計算が楽になります。救世主です(笑)。

ここから、高校で出てくるものです。

数学では「シータ(θ)」、「シグマ(Σ)」、「ファイ(φ)」、「オメガ(ω)」、「パイ(Π)」、「デルタ(Δ)」が出てきます。
θ・・・角度を表す(sinθとかに使う)
Σ・・・和を表す(数列の和などで使う)
φ・・・空集合(集合に何も入っていないこと)を表す
ω・・・1の3乗根を表す
Π・・・重複順列の公式で使われる
Δ・・・値の差分を表す(微分で使われることが多い)
また、α、β、γは方程式の解と係数の関係や、複素数でよく使われます。

物理でも沢山でてきますね。「ミュー(μ)」、「ロー(ρ)」、「ラムダ(λ)」、「ニュー(ν)」、「オメガ(ω)」、「ファイ(Φ)」が出てきます。
μ・・・摩擦係数を表す
ρ・・・密度を表す
λ・・・波長を表す
ν・・・振動数を表す
ω・・・各速度を表す
Φ・・・磁束を表す

ざっと思いついたものを書いてみました。

ギリシャ文字は24文字ありますが、ここに挙げたものは大文字が4文字、小文字が12文字ですね。ギリシャ文字は思ったより身近にあるようです。

ちなみに、数学の積分で出てくる「インテグラル(∫)」ですが、これはギリシャ文字ではなく、ラテン語に由来する文字だそうです。

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2021.12.10

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

このブログもそうですが、日本語の文章は漢字と仮名(ひらがな・カタカナ)が混ざった形で表記されます。これが正式な日本語なの?と疑う人はあまりいないと思います。当たり前にように感じますね。日本語の文章については、2010年6月に改訂された「改定常用漢字表」の中の文章で、以下のように書かれています。

「我が国の表記法として広く行われている漢字仮名交じり文による文字言語の伝達をより分かりやすく、効率的なものとすることができ、(後略)」

要するに、漢字と仮名が両方あると便利ってことですね。

でも、漢字っていっぱいあって覚えるのが大変ですよね。そのため、明治時代には「漢字廃止論」とか「漢字節減論」というのがありました。

「漢字廃止論」を言い出したのは、何とあの「前島密」なんです。日本の郵便制度を作ったので有名な人ですね。1円切手になっています。前島密は将軍である徳川慶喜に「漢字御廃止儀(かんじおはいしのぎ)」というのを提出して漢字廃止論を唱えています。漢字や漢文は学習するのが大変なので、国民教育の普及のためには仮名文字を用いましょう、というのが趣旨です。ローマ字を使うことを提言しました。

次の「漢字節減論」はこちらも有名な「福沢諭吉」が言い出したものです。慶應義塾の創設者で、一万円札の肖像になった人ですね。福沢諭吉は漢字をすぐに廃止するのは難しいとして、日常的に使用する漢字の数に一定の制限を加えることを提案しました。この時提案された数は2000~3000文字です。現在の常用漢字が2136文字なので、福沢諭吉の主張はもっともな数字のようです。ただ、実際は「数の制限」というよりは「将来的には廃止」という方向だったので、その点では前島密と似ています。

漢字には、一文字で多くの情報を伝えられるという利点がありますね。熟語の意味が分からなくても、漢字そのものの意味が分かると、熟語の意味が分かったりします。そういう意味では、なくなってほしくないと思います。

というか、今書かれている分がすべてひらがなだと、たぶん読みづらいですね。書くのはひらがなのほうが便利だけど、読むのは漢字と仮名が混ざっていてほしい、というのが本音です。

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2021.12.09

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

今日も数学のおはなしです。前回の最後に「次回は江戸時代」と書きましたが、今回はその江戸時代に使われていた「塵劫記」についてです。

「塵劫記」は「じんこうき」と読みます。1627年に吉田光由が執筆したものです。「塵劫」とは仏教用語で「途方もなく長い時間」という意味です。

この塵劫記は江戸時代の算術の教科書として、大変人気でした。ミリオンセラーでした。そして、ロングセラーです。なんと、今も販売されています。

具体的にどんなことが書かれていたのでしょうか。

例えば、大きな数の名前や小さい数(小数点以下の数)の名前が書かれていました。また、1桁(つまり、2から9)で割るわり算や、2桁で割るわり算、九九について書かれていました。日常生活に必要な算数の知識が書かれていたわけです。

それ以外に、米の売買や金銀両替、利息といった、商売についての内容も書かれています。

庶民のためのもののような感じですが、数学者の関孝和や儒学者の貝原益軒なども塵劫記を使って勉強していたそうです。

この本は当初は4巻だったものが、のちに5巻目が出版されます。そして、1641年には3巻からなる「新編塵劫記」と呼ばれるものが発行されます。「塵劫記」の中でこの「新編塵劫記」が一番売れました。

最初の版が刊行されてから350年後の1977年に、京都の嵯峨にある常寂光寺(じょうじゃっこうじ)に記念碑が建てられました。百人一首に出てくる小倉山にある日蓮宗のお寺です。吉田光由が、常寂光寺の創建時に土地を寄進した京都の豪商・角倉家の一員であったことから、記念碑が建てられたようです。

私の実家から、電車と徒歩で30分くらいの場所にあるので、帰省した折に行けたらいいなと思います。

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2021.12.08

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

ちょっと間があきましたが、今日は数学のおはなしです。今回は「和算」についてです。

和算ってきくと、和の算数だから足し算のように見えますが、「江戸時代の日本の数学」を表すことが一般的です。明治になって西洋から入ってきた数学を「洋算」といって、それと日本の数学と区別した表現が「和算」です。

日本の数学というと、「関孝和」が多分一番有名なように思います。私の記憶では、高校までの教科書に出てきたのは、関孝和だけだったように思います。

関孝和は1700年ごろの方です。生年は明らかになっていませんが、1708年になくなりました。では、それ以前に日本に数学がなかったかというと、もうちろん、そんなことはありません。

万葉集の句に「二八十一」と表記して「にくく」と読むものがあります。「二」は「に」ですが、「八十一」を「くく」と読ませています。つまり「9×9=81(くくはちじゅういち)」ということですね。すでに「九九」が日本に広まっていた証拠です。

和算は中国の影響を受けています。中国には漢(紀元前206年~西暦220年)の時代にすでに数学書がありました。それには、比例や反比例、ピタゴラスの定理などが書かれています。日本は7世紀以降に遣隋使や遣唐使を送ります。それによって、中国の文化が日本に入ってきましたが、数学もその中にあったようです。

701年に制定された「大宝律令」には「算博士」や「算師」と呼ばれる官職が決められていました。「算博士」は律令制の大学寮の官人で、算術の教授をつかさどる人でした。「算師」は律令制において計数を管理する(入ってくる税とその支出を計算する)官職でした。「算博士」は「算師」の先生でもありました。

実はその後、数学が日本でどのように発展したのかについては、記録が少ないようです。江戸時代にはそろばんもありましたが、いつ日本に伝わったかについては、記録がありません。そして、江戸時代に和算は飛躍的に発展します。

江戸時代のお話については内容が多いので、次回にしたいと思います。

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2021.12.07

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

今日12月7日は二十四節気の一つの「大雪」です。「たいせつ」と読みます。「おおゆき」ではありません。

大雪は「雪がすごくふる頃」ではなく、「本格的に冬が到来した」という時季になります。山だけでなく、平野部にも本格的に雪が降り始めることから「大雪」という名称が使われているようです。動物たちが冬ごもりを始める時期で、ブリやハタハタといった魚の漁も盛んになります。

大雪の日付は1987年が12月8日でしたが、それ以降ずっと12月7日になっています。次回別の日付になるのは、2028年で12月6日になるそうです。それ以降2050年までは、基本的に12月7日で、4年に1回12月6日になります。

なぜずれるのかというと、二十四節気は地球と太陽の位置関係で決まるからです。地球が太陽の周りを一周するのは、ちょうど365日ではありません。365日と6時間弱で一周します。そのため、同じ日付でも毎年少しずつ位置が違います。それが、二十四節気の日付に影響をしています。

二十四節季がいつなのかは国立天文台が決めていて、毎年2月に官報で翌年の分を発表しています。来年の日付は以下で見ることができます。

https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2022/rekiyou222.html

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