城南コベッツ反町教室

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2021.12.17

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

前回は江戸時代に使われていた「塵劫記」について書きました。今回は、それを使って勉強したと言われている「関孝和」についてです。

関孝和はたぶん、日本で一番知られている数学者のように思います。学校の教科書に出てくる数学者は他にいないと記憶しています。ただ、「和算家(もしくは数学家)」として生活していたわけではありません。甲府藩の藩主だった徳川家の勘定を専門とする役人として働いていました。

亡くなった年はわかっていますが、生まれた年は2つの説があり、はっきりしません。でも、数学というか和算での貢献ははっきりしています。

身近なところでは、円周率を求めました。小数第11位まで算出しましたが、その時に使った図形が、何と正131072角形です。実際に書いたら、ほとんど円ですね。

最大の功績は「傍書法・点竄術」というものです。関孝和は独自の記号法を開発しました。そして、それを用いて数式を自由自在に表現しました。つまり、表現力がアップしたということです。表現力がアップしたことで、それまでの数学に応用が加えられます。たとえば、連立方程式から未知数を消去するようなことができるようになりました。

関孝和は功績は後世の和算家に大きな影響を与えました。死後に「算聖」と呼ばれるようになったり、関孝和の系列に連なる和算家たちが自らの集団を「関流」と呼んだりしています。

実は関孝和と同じ時期の偉人にニュートンがいます。時代が時代なのでお互いに面識はなかったようですが、今の時代であればお互いのSNSをフォローしていたのかもしれません。

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2021.12.16

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

今回は体積の単位に使われる漢字についてです。

尺貫法では、体積は以下の単位が使われました。

合・・・10勺と同じで約0.18リットル
升・・・10合と同じ
斗・・・10合と同じ
石・・・10斗と同じ

単位の関係がすべて10倍できれいですね。

長さや重さに比べると、今も使われていることが多いですね。お米やお酒(とくに日本酒)では「合」や「升」が使われます。瓶やお銚子のサイズになっています(居酒屋なんかで時々、これで2合?というものに出会いますが・笑)。「斗」は調味料や油、あと塗料などの業務用で使われる「一斗缶」としてよく見かけます。

現在のメートル法では「リットル」が使われています。これにも漢字が割り当てられています。

立・・・リットル
竓・・・ミリリットル(1リットルの1000分の1)
竕・・・デシリットル(1リットルの10分の1)
竏・・・キロリットル(1リットルの1000倍)

前回の重さと同じで、これもわかりやすくできています。基本は「リットル」の「立」です。1000分の1を表す「毛」をつけた「竓」がミリリットル。10分の1を表す「分」をつけた「竕」がデシリットル。1メートルを1000倍したので「千」つけたのがキロリットルの「竏」。

3回に分けて単位について書いてみました。書き足りないことが見つかれば、またそのうちにまとめたいと思います。

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2021.12.15

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

今朝の朝刊に「ガクチカ難民」という言葉が出ていました。

記事を読む前に「ガクチカ」っていう言葉を想像しました。多分、「ガク」と「チカ」に分かれる...「ガク」は多分、学生...「チカ」って...「近く?」、「地下鉄?」、「誓い?」...

どれも、「難民」って言葉につながりませんでした。

記事を読んで「学生時代に力を入れたこと」という意味であることを知りました。ネットで検索すると、5年以上前の記事もあったので、大学生の中では普通に使われている言葉かもしれません。

記事によると、新型コロナの流行により、アルバイトやクラブ活動などができず、就職の面接時に質問される「学生時代に力を入れたこと」の答えに困る学生のことを「ガクチカ難民」という呼ぶそうです。

現在ならではの悩みですね。

でも、ちょっとした疑問もあります。

「学生時代に力を入れたこと」の答えに「勉強を頑張りました」はないのでしょうか?学生の本文は勉強です。

大学卒業後に入社した会社で、新入社員研修を担当したことがあります。その経験からすると、企業がいろいろな社会経験をしてきた学生が欲しいという気持ちもわかります。

一方で入社後に「もうちょっと大学でちゃんと勉強しておけばよかった」という気持ちを持っていた時期がありました。なので、「勉強を頑張る」のも大学では大事なことだと思っています。

勉強の成果は、成績でわかると思われるかもしれませんが、受験と同じで、勉強した人がテストで必ずいい点数を取るわけでもないように思いますし(受験よりは勉強の成果は出しやすいですが)、学校の授業以外のことを勉強してる人もいると思います。

今の教育は「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協調性」が3つの柱になっています。「3つの柱」と書くと、3つが並列にあるような感じですが、実際には「知識・技能」がないと他の2つの柱は成立しません。知識・技能を身につけるのが勉強です。他の2つの柱が大切であることも承知していますが、1つ目の柱を立派にすることに力を入れても、素晴らしい「ガクチカ」だと私は思います。


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2021.12.14

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

今回は重さの単位に使われる漢字についてです。

尺貫法では、重さは以下の単位が使われました。

匁・・・一番小さな単位で、3.75グラム
両・・・10匁と同じ
斤・・・16両と同じ
貫・・・100両と同じ

長さの単位の時は、「1間は6尺と同じ」とか、「1里は36町と同じ」のように「6の倍数」がでてきましたが、今回は「16両」という数字ですね。「2進数」かなと思ったりします。

これらの単位を見ると、今は使われていないようなものばかりのようですが、言葉としては残っています。

例えば、子供のころにやった遊びの「はないちもんめ」。漢字で書くと「花一匁」となります。この一匁は花の重さではなく、対価として支払う銀の重さです。また、「斤」は食パンなどで使いますね。パンの重さを表すのに使われています。

お寿司の数を「貫」で表しますが、これは重さの「貫」とは関係ありません。「一貫」の重さは「3.75キログラム」ですから。大食いハンターにならないと、難しい重さです(笑)。

現在のメートル法では「グラム」が使われています。これにも漢字が割り当てられています。

瓦・・・グラム
瓱・・・ミリグラム(1グラムの1000分の1)
瓩・・・キログラム(1グラムの1000倍)
瓲・・・トン(1キログラムの1000倍)

前回の長さと同じで、これもわかりやすくできています。基本は「グラム」の「瓦」です。1000分の1を表す「毛」をつけた「瓱」がミリグラム。1メートルを1000倍したので「千」つけたのがキログラムの「瓩」。トンはそのような法則ではありませんが、読み方で分かりますね。

次回は体積に関する単位について書く予定です。

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2021.12.13

こんにちは。城南コベッツ反町教室・東前です。

今回は長さの単位に使われる漢字についてです。

昔話に「一寸法師」というのがありますね。おじいちゃんとおばあいちゃんの間に生まれた小さい子供が都にでて、鬼退治をし、打ち出の小づちで体が大きくなる、というお話です。

この「一寸」というのは、「だいたい3センチ」ということを、お話と一緒に記憶されている方も多いかもしれません。「寸」は今では使われない単位です。これは、「尺貫法」による単位です。

日本の単位は「尺貫法」が長く使われてきました。長さの単位の「尺」と質量の単位の「貫」から命名されています。この尺貫法は現在ではほとんど使われていません。それは計量法により取引等に尺貫法を使うことが禁止されているからです。違反すると、罰金を払うことになります。

日本にメートル法が紹介されたのは、1855年だとされています。1893年に施行された「度量衡法」では尺貫法とメートル法の両方が使われ、1921年の度量衡法の改正でメートル法が基本になります。そして、度量衡法が廃止された1951年に「計量法」が制定され、1959年に完全にメートル法になりました。

尺貫法では、長さは以下の単位が使われました。

寸・・・一番小さな単位
尺・・・10寸と同じ
丈・・・10尺と同じ
間・・・6尺と同じ
町・・・60間と同じ
里・・・36町と同じ

「里」が歴史の授業で出てきますね。「一里塚」です。歴史で「一里」は「およそ4キロメートル」と習いますが、もう少し正確にいうと「およそ3927メートル」です。

さて、メートルは外国から来た単位ですが、漢字が割り当てられています。

米・・・メートル
粍・・・ミリメートル(1メートルの1000分の1)
糎・・・センチメートル(1メートルの100分の1)
粁・・・キロメートル(1メートルの1000倍)

難しそうですが、わかりやすくできています。基本は「メートル」の「米」です。1センチメートルは1メートルの「100分の1」。100分の1を表す漢字は「厘」なので、それを「米」につけた「糎」がセンチメートルです。同じく、1000分の1を表す「毛」をつけた「粍」がミリメートル。1メートルを1000倍したので「千」つけたのがキロメートルの「粁」。

次回は重さに関する単位について書く予定です。

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