2025.05.31
2025.05.29
「夢を叶える力を育てる」というテーマの特集で、記事を掲載していただきました。
りんご塾赤羽南教室が、子どもたちが自らの力で夢を叶えられるようになるために、日頃の授業や、子どもたちとの接し方で意識している点を紹介しています。
昨今は、「課題発見力」や「課題解決能力」「非認知能力」など色々な難しい言葉を用いて、変化の激しい時代を生き抜く力を身に着けましょうということが言われています。
多くの学校現場でも、様々な取り組みが実験的に行われています。
小学生の英語授業も、レベルが上がっていますし、入試の早期化という傾向も顕著です。
2024年度の大学入試では、推薦入試(総合型選抜、学校推薦型選抜)の割合は52%であり、半数を超えています。
この推薦入試の方式では、一般入試で求められる"知識"や"情報整理・活用の能力"よりも、"自分の将来"という漠然とした目標に対してのアプローチの仕方を問われます。
大学入試の変化について、詳細はここでは語れませんが、「自分でなんとかできること」という力が問われている時代なのかなと、私は常々考えています。
子どもが生活の中で、困る場面は日頃からいろいろあると思いますが、そこで誰かに助けられるまで待っているのか、自分でなんとかしようとするのか、究極はそこだと思うのです。
周りの大人に助けを求めるにしても、自分から動けるか。
問題が解けない時、誰かが声をかけてくれるまでぼーっと待つか、解き方を変えてみたりできるか。
「夢を叶える取り組み」ということで、今回記事を書かせていただきましたが、子どもが自分から『挑戦しよう!』と動くためには、成功体験が必要です。
日々の授業で、『自分って、こんなにやれるんだ!』『頑張るのってなんだか楽しいし、みんなも明るくなっていいな!』ということを、感覚的に少しずつ知っていける機会づくりができたらという想いで指導しています。(画像をクリックすると、大きく表示されます)
高校生や大学生とも仕事柄、接点が多いのですが、りんご塾に来ている小さい子たちが、どういうタイプの高校生や大学生、社会人になっていくのが透けて見える感じがすることがあります。
指示が出るまでノートを開かない生徒には、なってほしくないな(笑)
自分のことや、定められた業務以外には関心を示さず、周りが大変なときも無頓着な大人にはなってほしくないな(笑)
自分で考えて、人のために努力できる、かっこいい大人たちに育ってほしいと思っています。
りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
~人間的成長なくして学力の成長なし~
~語彙力無くして思考なし、思考なくして学力なし~
東京都北区赤羽南1-3-7 セキネビル3F
(赤羽駅南改札より徒歩2分)
℡.:03-6903-8030
Mail: covez_akabaneminami@johnan.co.jp
※電話対応時間:㈫~㈮ 15:30~21:00 / ㈯ 14:30~20:30
2025.05.28
語彙力って、何のことを指すのでしょうか?
ある日、りんご塾の小学生に、文章題を解かせていた時のことです。
「"つかう"って書いてあるから、ひき算」
「"あわせて"ってあるから、たし算です」
一見、よく勉強しているようにも見えます。
ですが、私はこうした解き方に強い危機感を覚えました。
なぜなら――
言葉が少しでも変わったら、解けなくなるんです。
「つかう」って、どういうこと?
私ならその場で聞きます。
「"つかう"って、どういう意味?」
「"つかう"を使った例文を作ってみようか」
そして、生徒が自分の頭で「つかう」という言葉のイメージを持てるまで、とことん向き合います。
これをすると、時間はかかります。
でも、ここに時間をかけなければ、根本的な理解にはつながりません。
文章題を一問さっさと終わらせるより、その言葉を自分の中にしっかり落とし込むことの方が、はるかに価値があります。
語彙がなければ、全ての勉強が「暗記」になる
冒頭の子のように、言葉で解き方を覚えてしまう子は、今後すべての勉強で同じ方法を取ることになります。
「このパターンはこう解く」
「この言い回しはこう処理する」
つまり、思考ではなく、反射と暗記だけで対応しようとするのです。
そしてそれは、すぐに限界を迎えます。
小学校高学年、中学、高校と進むにつれて、問題はますます複雑になり、"なんとなく解ける"では通用しなくなっていくからです。
語彙がなければ、算数はできるようにならない
私はこれまで35年以上、高校生に数学を教えてきました。
授業のあと、「先生、ここがわかりません」と質問に来る生徒たちもたくさん見てきました。
そのとき、私はいつも思います。
この生徒のつまずきは、数学ではない――日本語だ。
例えば「円」ひとつとっても、
「丸いもの」で止まっている子と、
「ある点から等距離にある点の集まり」と理解している子では、その後の吸収力・応用力に決定的な差が出ます。
言葉が曖昧なままでは、いくら説明しても届きません。
自力で問題を解けるようにもなりません。
つまり――語彙がなければ、学力は伸びないのです。
その場しのぎの勉強に、未来はない
私は、その場しのぎの勉強は一切させません。
付け焼き刃てきな勉強が大嫌いなので、そういう要望が保護者の方からあった場合も、首を縦に振ることは一切ありません。
一時的に点数が取れても、理解していないものは必ず崩れます。
そんなの、本人も周りも、全員が辛くなるだけなので、嫌いなんです。
多少時間がかかっても、多少しんどくても、「わかったつもり」で終わらせず、言葉の意味を自分で理解し、使えるようになるところまで取り組む。
これこそが、子どもたちの未来を支える本物の学びだと信じています。
最後に
「語彙がないと算数はできるようにならない」
これは断言できます。
だから私は、言葉にこだわります。
だから私は、「ことばの学校」を併用してもらいたいのです。
語彙を増やすことで、思考力が育ち、算数がわかるようになります。
すべての教科は、言葉を通して考えることで成り立っています。
だからこそ、「ことば」から逃げてはいけない。
それが、赤羽南教室の一貫した教育方針です。
りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
~人間的成長なくして学力の成長なし~
~語彙力無くして思考なし、思考なくして学力なし~
東京都北区赤羽南1-3-7 セキネビル3F
(赤羽駅南改札より徒歩2分)
℡.:03-6903-8030
Mail: covez_akabaneminami@johnan.co.jp
※電話対応時間:㈫~㈮ 15:30~21:00 / ㈯ 14:30~20:30
2025.05.23
「文章題の対策をしてください」とよく言われます
「先生、うちの子、文章題が苦手なんです。対策してください」
こういったご相談をいただくことがあります。
もちろん、文章題が苦手な子に対して、算数的なアプローチや問題演習を行うことはできます。
ですが――本当にそれで効果があると思いますか?
私ははっきりと言います。
語彙力がなければ、文章題の対策は無意味です。
読めていないのに、どうして解けるのでしょう?
私たちの塾「りんご塾」では、「ことばの学校」という読書指導プログラムを併用しています。
ただ読ませるのではありません。
語彙の確認、読んだ内容の説明、つまり「言葉の理解」が伴っているかどうかを、きちんとチェックします。
なぜか?
自分で文章の内容を理解できなければ、「考える」ことができないからです。
考えるとは、言葉を使うことです。
難しい文章を読んで、わからない言葉を自分の知っている語彙に置きかえながら、頭の中で整理し、咀嚼し、自分の言葉で再構成する――それが思考です。
でも、そもそも語彙がなければ、そのプロセスは起こりません。
知らない単語を飛ばして読んでも、文章は理解できません。
なんとなく雰囲気で問題に答えているように見えても、それはただの「当てずっぽう」です。
語彙の差が、成長の差になる
語彙を軽視して、ただ算数の問題ばかりを解かせるご家庭もあります。
けれども、その差は年齢が上がるほど、はっきりと現れます。
語彙を地道に積み重ねてきた子と、語彙をおろそかにして算数だけをやってきた子では、小学校の中学年や高学年になるころ、伸びしろに大きな違いが出てきます。
私はこれまで何百人という子どもたちを見てきました。
そして、語彙の土台がないまま高学年を迎えた子は、ほぼ例外なく「伸び悩みます」。
だからこそ、「ことばの学校」を併用してほしい
りんご塾では、算数の受講に加えて「ことばの学校」の受講を強くおすすめしています。
算数の力を本当に伸ばしたいなら、語彙力を育てることが不可欠だからです。
自宅で読書をさせているから大丈夫です、という方もいます。
いいえ、それだけでは不十分です。
語彙のチェックも、内容の確認も、ご家庭で毎回きちんとできますか?
長年仕事で付き合いのある現代文の予備校講師にも、何人かに質問してみましたが、答えはみんな同じでした。
「語彙の確認」「内容説明」をしなかったら、本当に読めているのか確認できないと。
子どもが「読んで理解する力」を本当に身につけるには、大人のサポートが必要です。
最後に
私は、声を大にして言いたい。
文章題の対策を望むなら、まず語彙の土台を作ってください。
読書を通じて、言葉を知り、使い、自分の中で理解し直す経験を重ねてください。
「算数を伸ばすには読書が必要」
これは矛盾でも理想論でもありません。
実際に結果を出してきた子たちは、皆、そうしてきたのです。
りんご塾で算数を学ぶすべての生徒に、「ことばの学校」を併用してもらいたい。
それが、子どもたちの未来を変える、確かな一歩になると信じています。
りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
~人間的成長なくして学力の成長なし~
~語彙力無くして思考なし、思考なくして学力なし~
東京都北区赤羽南1-3-7 セキネビル3F
(赤羽駅南改札より徒歩2分)
℡.:03-6903-8030
Mail: covez_akabaneminami@johnan.co.jp
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2025.05.20
先週は、赤羽南教室のキッズBEE模試の受験期間でした。
今年の6月にトライアル大会が行われる「算数オリンピック」に出場する子どもたちが、自分の全力をぶつけて模試にトライしました。
結果はまだ出ておりませんが、模試を受けている子どもたちを見て色んなことを感じました。
<挑戦自体に意味がある>
まず第一に、「高い目標に挑戦する」ということを子ども本人が決意していることで、こんなにも粘り強く頑張れるものかと感心したのです。
模試の試験時間は、60分です。
小学1~3年生が受験しました。
60分間で10問を解きます。
難しい問題もありますが、直感的にひらめいて、数分で解ける問題も何問かあります。
私が驚いたのは、小学1年生の男の子が、一問目の問題に30分以上もの時間ずっと、頭を捻って、考え続けているのです。
もちろん初めから出来ていたことではありません。
でも、「算数オリンピックで結果を残せるように頑張りたい!」と本人が決めた目標が、思考力や、粘り強さをここまで伸ばしてきたのです。
本人が決めた目標だからこそ、それが頑張る理由となって、後押ししているのです。
頑張っていたのは、この小学1年生だけではありません。
小学2,3年生の生徒たちも、60分間という試験時間を最大限まで使って、最後まで問題に向き合い続けていました。
表情は、真剣そのものでした。
結果はまだわかりませんが、生徒たちの集中力や思考力、ここ最近の学習に向かう姿勢を見ていると、挑戦すること自体が、大きな成長を生んでいると、そう確信しました。
<できるだけ高い目標の方が良い>
「算数オリンピック」という、生半可に挑んでは太刀打ちできないレベルだからこそ、真剣に腰を据えて頑張ろうというという姿勢が生まれるのかもしれない、、、ということも感じました。
このレベルの算数は、りんご塾に通っている生徒であっても、全員が挑戦できるものではありません。
保護者の方から見て、「うちの子は、算数はあまり向いてないな、、、」と思うこともあると思います。
りんご塾に通う目的は様々ですので、全くそれで問題ありません。
そして、保護者の方は、「失敗した時にひどく落ち込むかもしれないし、可哀想だな」「自身を失ってほしくない」という親心もわかります。
ですが、算数オリンピックへの挑戦は、その他の模試や試験には代えがたい、大きな成長をもたらすこともまた事実であるとわかりました。
やっぱり算数検定や、外部模試も、一つのモチベーションには違いありません。
ですが、算数オリンピックとは比較にならないと痛感しました。
もう一度触れますが、冒頭に記した、小学1年生の男の子のここ3ヶ月の成長ぶりがすごいのです。
「挑戦」と「努力」が自分ごと化しているからこそだと思います。
"自分で挑戦する"と決めて、"自分がそのための努力をする"
算数オリンピックという難易度の高い挑戦だからこそ、この真剣さが引き出されるのではないかと、考えました。
もちろん算数オリンピックへの挑戦は、本人の意志や意欲があってこそです。
大人が無理強いしては、算数嫌いの原因です。
教室でも保護者の方や本人から「出場の意思」を確認しなければ、授業では扱いません。
りんご塾赤羽南教室では、「算数が好き」「教室に行くのが楽しみ」という気持ちを何よりも最優先にしています。
ただし、保護者の方から見て、我が子は算数が好きだし、もっと難しいことにも挑戦できそうと思われたら、「算数オリンピック」というレベルに挑戦してみることは、大きな成長の可能性になるかもしれません、ということをお伝えいたします。
りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
~人間的成長なくして学力の成長なし~
東京都北区赤羽南1-3-7 セキネビル3F
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