東船橋教室のメッセージ
併願推薦をもらうことも楽ではない!出願基準上昇、コース新設(再編)で激変する私立高校入試の現状
2026.07.01
![]()
増えたのではないでしょうか。
この背景には、受験生側の需要の増加と、それに対応する形で学校側が「入りやすさ・受験しやすさ」
を制限しようとする動きが密接に絡み合っています。
結論として、「滑り止めとしての私立併願」という考え方は、
決して容易な選択肢ではなくなりつつあるのが現状です。
◆出願基準上昇の背景にある3つの要因◆
①「授業料無償化」による私立志願者の増加
まず1つ目の要因として挙げられるのが、「授業料無償化」による私立志願者の増加です。
東京都における所得制限の完全撤廃や、千葉県での無償化制度拡充などが実施されたことにより、
私立高校を選択する上で大きな障壁となっていた経済的ハードルが消失することとなりました。
この制度の拡充や撤廃に伴い、最初から環境や設備が充実している私立高校を第一志望(単願推薦)に
据える受験生が急増しています。
その結果として、私立高校全体の人気が過熱するという事態を招いています。
②安全志向と併願推薦の増加
2つ目の要因は、受験生の安全志向と併願推薦を希望する人の増加です。
千葉県においては、公立入試の一本化(前後期制の廃止)により、「一発勝負」となったことで、
受験生にかかるプレッシャーは極めて強いものとなっています。
このように不合格になった際のリスクを恐れる受験生やその保護者たちは、年内や2月上旬という
早い段階までに確実な進路を確保しようと動くようになります。
そのため、私立高校への併願推薦(優遇)を希望する受験生が増加の一途をたどっています。
③学校側による「入りやすさ・受験しやすさ」の制限
3つ目の要因は、私立高校側による「入りやすさ・受験しやすさ」の制限という動きです。
先述した通り、授業料無償化によって単願志願者が増加し、さらに公立入試の一本化によって
併願推薦の希望者が激増することとなりました。
そのため、私立高校側は受験生の過度な流入をコントロールする必要に迫られることになりました。
そこで学校側が取った対策が、フィルターの強化です。
具体的には、「出願基準(内申点)の引き上げ」や「併願優遇・推薦枠の廃止・縮小」、
そして「加点制度の厳格化」といった措置を講じています。
このように従来の「入りやすさ・受験しやすさ」をあえて制限することによって、
学校側は適切な選抜を行おうとしているのです。
◇募集戦略・アプローチ別の具体的事例◇
1. 出願基準(内申点)の上昇・加点制限
【学校側の狙い】
志願者の過度な殺到を防ぎ、入学者の最低学力を担保すること。
【受験生への影響】
従来であれば確約をもらうことができたはずの層の受験生が締め出される。
地域全体の基準が連鎖的に上昇する。(「玉突き現象」の誘発)
東葉高校(2025年度の事例)
各コースにおける内申基準を1ポイント引き上げたほか、加点制度の条件を厳格化しました。
一般推薦における併願基準を1ポイント引き上げる対応を行いました。
2. 上位コースの新設
【学校側の狙い】
公立トップ校を受験する層の併願の受け皿としての地位を確立すること。
【受験生への影響】
特待生制度や専用のカリキュラムなど、魅力的な選択肢が増える。
一方で、全体としての競争はさらに激化する。
二松学舎大学附属柏高校(2024年度の事例)
従来の特進コースをさらに細分化し、強化するような形で「特進選抜コース」を新たに開設しました。
関東第一高校(2027年度の事例)
同校における最上位のコースとして、「叡智(えいち)コース」を新設することにしています。
3. コース再編・下位コース募集停止
【学校側の狙い】
「容易に入れる学校」というイメージを払拭し、学校全体の偏差値を引き上げること。
【受験生への影響】
「中位・下位層」の受験生の併願校が減少する。
受け皿を失った受験生は、遠方の学校か、一般受験という非常に厳しい戦いを強いられる。
東葉高校(2024年度の事例)
それまでの下位コースに該当していた「進学コース」の募集を完全に停止しました
「進学コース」の募集を停止し、「スーパー特進」と「特進」の2コース制へと再編を行っています。
〇これからの私立併願に求められる受験生の姿勢〇
ここまで見てきたように、これからの私立高校の併願は、
単なるリスクヘッジのための「楽なルート」ではなくなっています。
高い内申基準を確実にクリアすることや、シビアな情報戦をしっかりと勝ち抜くことが求められる、
いわば「もう一つの本番」へと大きく変化していると言えます。
早期からの徹底した内申点対策が不可欠となります。






