城南コベッツ東船橋教室

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東船橋教室のメッセージ

「基礎学力」とは何なのか? 重要だと感じているものの、日本と海外では捉え方が異なっている

2026.09.19

退屈な反復こそが最強の投資 (40).png


※この記事は、公益財団法人スプリックス教育財団が実施した「国際基礎学力調査2026」の結果をもとに作成しています。


「基礎学力」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?

私たちが普段当たり前のように使っているこの言葉の意味は、国によって捉え方が大きく異なる
ことをご存じでしょうか?

2026年9月16日、公益財団法人スプリックス教育財団が日本を含む世界10か国の保護者を対象に
実施した「国際基礎学力調査2026」の結果を公表しました。

その調査内容から見えてきたのは、
日本の保護者が考える「基礎学力」と、海外の保護者が求める「基礎学力」のあいだに存在する
意外な温度差
でした。


【10か国の小中学生の保護者を対象に実施】


本調査は、日本をはじめ、東南アジア、中央アジア、アフリカ、中南米など新興国を含む
世界10か国の小中学生の保護者約3,500名を対象に行われました。

「基礎学力は重要だと思うか」という質問に対しては、どの国においてもほぼすべての保護者が
「重要である」と回答しており、子どもに基礎学力を身に付けさせたいという共通の願いが
うかがえます。


しかし、「基礎学力にはどのような力が含まれるか」という具体的な中身を尋ねたところ、
日本の結果と他9か国の結果との間に顕著な違いが表れました。


【日本の保護者:「知識・インプット」が基礎学力の根幹】


日本の保護者が「基礎学力」として上位に挙げたのは、以下のような項目でした。


・読み書きや計算の能力

・教科に関する基礎的な知識・技能

・正しく記憶し、正確に再現する力


日本では長年、漢字の書き取りや計算ドリル、用語の暗記といった「読み・書き・そろばん」に
代表されるインプット型の学習が重視されてきました。
今回の調査結果からも、日本の保護者の多くが
「確かな知識や定着した技能こそがすべての学力の土台(基礎)である」と捉えていることが
分かります。

基礎知識や正確な計算力・読解力がなければ高度な思考ができないという側面は確かであり、
日本の高い教育水準を支えてきた重要な価値観と言えます。


【海外9か国:「活用する力・問題解決」こそが基礎】


一方で、日本以外の9か国の保護者が「基礎学力」としてより高い割合で挙げたのは、
対照的な項目でした。


・得た情報を理解し、実践に活かす「情報活用力」

・自分で考え、答えを導き出す「問題解決力」

・自身の考えを伝える「表現力・コミュニケーション力」


海外の保護者にとっての「基礎」とは、単に知識を頭に蓄えることにとどまらず、
「得た知識を使って現実の課題に対応できる状態」までを含めて基礎学力とみなしているのです。

社会の変化が激しく、AIやICT技術が急速に普及する現代において、「知識を持っていること」
それ自体よりも「知識をどう使うか」という実践的な力が重視されている世界的トレンドが、
保護者の意識にも色濃く反映されていると言えます。


【なぜこのギャップが生まれるのか?】


この意識の差が生まれた背景には、各国の教育環境や社会的ニーズの違いが存在します。

新興国を中心とする海外諸国では、IT技術の発展に伴って課題解決型学習(PBL)や実用的な
スキル教育が急速に導入されています。
そのため、保護者の間でも「知識単体では意味をなさず、使えて初めて価値になる」という認識が
広がりやすい環境にあります。

対して日本は、体系的なカリキュラムやテスト文化が定着しており、
「まず知識の土台を固めてから応用へ進む」という段階的な教育モデルが深く浸透しています。
その結果、「基礎=知識・技能の習得」というイメージが強固に残っていると考えられます。


【これからの学習で意識したいポイント】

「基礎知識(インプット)」と「活用力・問題解決力(アウトプット)」のどちらか一方だけでは、
本当の学力は身につきません。

これからの時代を生きる生徒自身には、
知識を覚えるだけでなく、それを自ら使いこなすための学習プロセスが求められます。


「覚えた知識」を生活や身近な疑問と結びつけて考えてみる

教科書や問題集で解いた公式・単語・歴史の知識を、単なる暗記で終わらせず、
「これって現実のどこで使われているんだろう?」「なぜこうなるんだろう?」と自分なりに
理由や使い道を考える癖をつけます。


調べたこと・学んだことを自分の言葉で説明する

問題が解けたあとに、解答解説を読むだけで終わらせず、「なぜこの答えになるのか」を
自分の言葉で説明できるようにしましょう。
人に伝えるプロセスを通すことで、知識が単なる情報から「使えるスキル」へと昇華し、
情報活用力や表現力が身につきます。


基礎の「反復練習」と「活用問題への挑戦」をセットで行う

漢字や計算などの基礎的なトレーニング(インプット)を確実に行いながら、同時に思考力や記述力が
問われる応用問題・課題解決型問題(アウトプット)にも主体的にチャレンジします。

基礎という土台があるからこそ、自らの考えを広げられることを意識して学習を進めます。


【「インプット」と「アウトプット」をバランスよく取りいれる】


今回のスプリックス教育財団による「国際基礎学力調査2026」は、私たちが普段無意識に使っている
「基礎学力」という言葉の意味を改めて問い直すきっかけを与えてくれました。

知識を蓄える力(インプット)はもちろん大切ですが、これからはそれをいかに活用し、
自分の考えとして表現できるか(アウトプット)という視点がより一層重要になります。

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