東船橋教室のメッセージ
生成AIで中高生の「考える力」は低下する? データでわかるリアルな影響と工夫した活用法
2026.10.16
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今やスマートフォンやパソコンを開けば、AIが瞬時に分かりやすい答えを返してくれる便利な時代に
なりました。
しかし、その一方で「AIに頼りすぎて、自分の頭で考える力が落ちてしまうのではないか...」という
不安や懸念の声も耳にします。
今回は、学研教育総合研究所が実施した『中学生白書2025』『高校生白書2025』の
調査データをもとに、
生成AIが中高生の「思考力」に与えているリアルな影響と、これからの受験に向けた上手な付き合い方
について探っていきたいと思います。
【便利さの裏にある「思考力低下」への不安】
生成AIを使うようになってから、自分の「考える力」に変化はあったと感じるか----。
調査データによると、全体で見ると
「以前より自分の頭で考えるようになった(考える力が強くなったと思う)」と答えた人が27.4%、
「特に変化を感じない」が49.8%、
「以前ほど自分の頭で考えなくなった(考える力が弱くなったと思う)」と感じている人が22.8%
という結果が出ています
高校生の方が「思考力低下」を感じる割合が高い
高校生では「考える力が弱くなったと思う」という回答が34.6%(約3.5人に1人)に達し、
中学生(22.8%)よりも10ポイント以上高くなっています
高校生になると学習内容の難易度がグッと上がり、自力で解くのが難しい課題に直面した際、
ついAIの回答にそのまま依存してしまう傾向が強まることが影響していると考えられます
両方を肌で感じているのが現実のようです。
【最高学年(中3・高3)で見えてくる変化】
一方で、データにはとても興味深いもう一つの傾向が表れています。
それは、学年が上がるにつれて「考える力が強くなった」と実感する割合が増えるという点です。
中学生の推移
中学1年生(24.1%)・中学2年生(24.7%)から、中学3年生になると33.3%へと急増
しています
高校1年生(21.1%)・高校2年生(22.3%)から、高校3年生では26.5%へと上昇しています
なぜ、受験を控える最高学年になるとプラスの影響を実感する人が増えるのでしょうか?
それは、受験期を迎えると「単に宿題の答えを写す」といった安易な使い方はせず、
「解説をじっくり読み込むための補助」や「自分の考えが行き詰まったときのヒント」として、
AIを主体的にコントロールして活用できるようになるからだと考えられます
実際、アンケートに回答した生徒たちの声やデータからも、
受験に向けて今後もAIを活用していきたいと考えている割合は84.7%にのぼり、
多くの生徒が前向きに付き合っていく姿勢を見せています。
【良いところを最大限に活かすために】
生成AIは、使い方を間違えれば「考える力を奪う危険なツール」になり得ますが、
使い方を工夫すれば「最高の学習パートナー」になってくれます。
私たちは今、AIの良いところ(効率的な情報整理、個別指導のような解説、アイデアの壁打ちなど)を
存分に享受できるように、次のような使い方を工夫していく必要があります
① 「答え」ではなく「プロセス」を聞く
わからない問題に直面したとき、すぐに答えを出させるのではなく、
「解き方のヒントを3ステップで教えて」「この公式の意味をわかりやすく例えて」と、
思考の土台となる部分を質問するようにしましょう。
② 自分の頭で一度考えることをルールにする
AIに頼る前に、まずは数分間、自力でノートや頭の中で試行錯誤する時間を必ず作りましょう。
その「苦労したあと」にAIの解説を見ることで、理解度が何倍にも跳ね上がります。
③ 鵜呑みにせず、ファクトチェックの癖をつける
AIの出力にはハルシネーション(誤情報)が含まれることもあるため、
「本当に合っているかな?」と疑い、教科書や辞書で確認する姿勢を持つようにしましょう。
生成AIは、敵にするか味方にするかで学習効果が大きく変わる強力なツールです。
「答えをそのまま写す」のではなく、
「自分の頭でしっかり考えたあとの強力なヒント・相棒として使う」という正しい活用法を
守ることが、受験を乗り切り、真の思考力を育てるための最大の鍵となります






