城南コベッツ東船橋教室

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2025.09.24

英語まずいって.png

こんにちは!

東船橋の入試超マニアです。

今回は、「千葉県公立高校入試 正答率1桁の世界 ~英語~ 」と題して英語の正答率1桁の問題をピックアップしていきます。

スクリーンショット 2025-09-24 140627.png

これは去年の千葉県公立高校入試 英語の大問8です。千葉県公立高校入試の読解問題の特徴は、大問7で図や表、ポスターなどを基にした問題、大問8では純粋な長文読解、大問9は対話文読解、このように出題されています。

今後の傾向変化があるかもしれませんが、大方この流れでしょう。

さて、大問8です。

ここで(3)に以下のように問われました。

スクリーンショット 2025-09-24 140709.png

スピーチを聞いた2人が会話していて、(    )に入る適当な言葉を英語で書いて英文を完成させなさいという問題です。(※語数は6~10語)

正答率は、6.0%、7.7%、3.6%でした。

無答の生徒さんも千葉県公立高校入試を受験された半分以上だったようですから、なかなか手がつけられない問題と言えます。

単なる適語補充ではなく、英文適文作成補充・・・とでもいいましょうか、ちょっとニュースタイルです。


これもやはり「思考・表現・判断」を試す問題の部類で、解答を導きだすまでのプロセスが少し多いですよね。

当然、本文も読まなくてはいけない、会話も読まなくてはいけない、文章を要約して、that以下にどんな内容を入れるべきかを考えなくていけない。その内容を英語で6~10語で書かなくてはいけない・・・

考えてみたらえらいステップが多いです。

しかし!

今はそんな時代だということです。
また、英語については、これからどんどん難しくなってくるはずです。小学生からの英語学習なんていうのは当然のことで、大学が準1級レベルの英語を求めることも当然の流れです。

グローバルスタンダード

英語の必要性は以前から増していますが、その必要性が増大している流れにまだまだ追い付いていない、それが現状と言えるのではないでしょうか。

いっそのこと、英語のみで授業をやる学校とかが出来てもおかしくないかもしれませんね。

すみません、今日もっといろいろ書きたいところではあるのですが、少々業務に追われております。

今回はこれで失礼いたします。

2025.09.23

千葉県公立高校入試.gif

おはようございます。
今日は、「 千葉県公立高校入試 正答率1桁の世界 ~国語~」と題しまして、少し弁じます。

スクリーンショット 2025-09-22 134404.png

↑ こちらは今年2月に実施された、千葉県公立高校の国語の入試問題の抜粋です。大問4ですね。aとbとありますが、特にbに注目ください。

小さいので拡大します。

スクリーンショット 2025-09-22 140214.png
↑ こちらですね。

問題文を見ると「わたし」「表現」という言葉を使って四十字以上、五十字以内で書きなさい。とあります。

こちらの問題の正答率は7%です。

100人のうち7人の正答です。

この問題を中学生たちが見て、「おっしゃー!」となることはないでしょう。

まず

Ⅱ に入る言葉を「わたし」「表現」という言葉を使って、自分がつくらなくてはいけないのです。当然ながら、この本文の趣旨に合っていなければなりませんので、これを解こうとすると、もう一度本文を読みなおす、または何となく該当箇所や、ヒントになるところを大急ぎで探し出すという作業が必要です。

次に

書き抜き問題ではないため、自分の言葉で四十字から五十字で作り出さなくてなりません。しかも文字数を数えながらです。

これって、思考力・判断力・表現力を問う問題としてまさに適切解!と言えるようなよく考えられた出題ですよね。

問題を解くためのプロセスが単純なものではなく、本当の読解力と創造力&想像力がなければ、そう簡単に正答は得られないでしょう。

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千葉県高校入試「国語」攻略法:時間不足を解消し、合格点をつかむ!

少し前にも同様の記事を書きましたが、とにかく「時間が足りない」という声が毎年多くの受験生から聞かれます。

本文全体の文章量、長い書き抜き問題、そして最後に控える作文。この三つの壁をどう乗り越えればいいのでしょうか。

今回は、限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮するための具体的な攻略法を、時間の使い方、問題の解き方、そして作文対策の三つの視点から徹底解説します。

1. 「時間配分」こそが勝負を分ける!

まず最も重要なのは、本番での時間配分です。

多くの受験生は、前から順番に解き進めることに固執しがちですが、千葉県の国語ではそれは危険な戦略です。問題構成を事前に把握し、自分なりの時間配分を確立しておく必要があります。

千葉県の問題は、放送問題の後、(小説)、(論説文)、(古文・漢文)、(作文)という構成が一般的です。

試験時間は放送問題の10分を除き40分だと思ってください。これをどう振り分けるかが大きなポイントです。この配分をイメージするためには、実際の千葉県公立高校入試問題の過去問を時間計測しながら解き、自分なりの「かけられる時間」を見いだしていくようにするとよいです。

時間が足りなくなる最大の原因は、長い本文をじっくり読み込みすぎてしまうことです。

確かに本文は読まなければ問題も解けないのですが、

・自分なりに線を引きながら読む

・接続語に注意して読む

・段落ごとに要旨をまとめる


このような工夫をしてみてください。

小説も論説文も、本文全体を完璧に理解する必要はありません。設問が問うている部分を中心に、必要な情報を素早く見つけ出す「探す読み」に切り替えましょう。




2. 「書き抜き問題」を最短で解くテクニック

千葉県の国語は、本文から指定された内容に合う部分を抜き出す問題が多く、しかも抜き出す文字数が多いのが特徴です。

一見時間がかかりそうですが、いくつかのポイントを押さえるだけで効率的に解くことができます。


① 設問のキーワードを把握する まずは、設問が何を問うているのか、主語や目的語、動詞といったキーワードに注目します。例えば、「〜〜の原因となった出来事を〇文字以内で書き抜け」という問題なら、「原因」「出来事」というキーワードを頭に入れて本文を探します。

② 本文の該当箇所に目星をつける 次に、本文の中で先ほど把握したキーワードや、それに類する表現(「なぜなら」「〜のため」など)が使われている部分を探します。多くの場合、設問は本文の特定の段落や箇所に対応しています。本文全体を読み直すのではなく、設問と対応しそうな段落に目星をつけ、そこから読み始めましょう。

③ 〇文字という条件をヒントにする 「〇文字以内で書き抜け」という文字数も重要なヒントになります。指定された文字数に近い文脈を探すことで、無駄な探索時間を減らすことができます。特に長い書き抜き問題では、その文字数に収まりそうな一文、あるいは二文のまとまりを探すのがポイントです。

これらのテクニックを使うことで、本文を闇雲に読むのではなく、ピンポイントで必要な情報を探し出す「狩りのような読み方」ができるようになります。

上記で実際の問題で示したものは、本文内からの書き抜きではないため、よけいに厄介ですが、いずれにしてもこの「〇文字以内で」という問われ方をする問題がだいたい5~6問出ると思っていいです。

それがゆえにやりにくいのです。
この部分の練習は必須です。


3. 「作文」は型にはめて、素早く完成させる

「作文で時間がなくなった」という声もよく聞かれますが、これは作文を「ゼロから書き始める」と考えているためです。

千葉県の作文は、与えられた課題や資料をふまえて自分の意見を論述する形式が一般的です。

このタイプの作文は、事前に構成の型を決めておくことで、時間を大幅に節約できます。

おすすめの構成は以下の通りです。

① 序論(冒頭) 与えられた課題について、自分の主張(結論)を明確に述べます。「私は〜〜だと考える。なぜなら、〜〜だからだ。」というように、まず結論を提示することで、読み手(採点者)に自分の意見を素早く伝えることができます。

② 本論(中盤) 結論を裏付ける具体的な理由や根拠を記述します。ここで、与えられた資料や本文の内容を引用・要約して活用することが非常に重要です。単なる感想文にならないよう、論理的に自分の主張をサポートする内容を組み立てましょう。

③ 結論(結び) 最後に、もう一度自分の主張を強調し、まとめます。「したがって、〜〜の理由から、私は〜〜すべきだと考える。」といった形で、序論と同じ主張を別の言葉で繰り返すことで、説得力を高めることができます。

この「結論→理由→再結論」の型を事前に頭に入れておけば、本番では内容を埋めることに集中できます。日頃から、様々なテーマでこの型を使って書く練習をしておきましょう。

作文は、たいていは、表やグラフなどがあり、一段落目にはそこから何が読み取れるのか?ということを書き、二段落目には自分の考えをまとめていく形が多かったです。

ところが、今年2月実施の作文は物語に一文を自分で自由に決め、そこから作文を書くというスタイルで新傾向です。

人によっては自由度が増すのでやりやすいかもしれませんが、人によっては作文の構成を考えるのにちょっと戸惑うかもしれません。

ですが、たいていは、どの形であったとして

「自分の考えを述べる」という部分があるため、千葉県の過去問などを10年分ぐらい紐解いていくと、型にはめて素早く書く!という意味がわかると思います。


まとめ:時間不足は「準備不足」

千葉県の国語で「時間が足りない」と感じるのは、決してあなたが遅いからではありません。多くの受験生が感じるこの問題は、実は「準備不足」に起因します。

  • 時間配分のシミュレーション

  • 設問から逆算する読解法

  • 作文の型を事前に準備する

この三つの対策を徹底することで、本番で焦ることなく、自分のペースで問題を解き進めることができるようになります。残された時間でこれらの対策を徹底的に行い、千葉県国語の壁を乗り越え、合格を掴み取りましょう。頑張ってください!

2025.09.22

千葉県入試.gif


おはようございます。

2025年9月22日 月曜日を迎えました!今週も一週間宜しくお願い致します。

東船橋のGOGOラスプーチンです。

本日のテーマは、「千葉県公立高校入試 正答率1桁の世界 ~数学~」です。

スクリーンショット 2025-09-20 112357.png

こちらは、千葉県入試問題 数学の大問3番です。

この中のラスト問題

スクリーンショット 2025-09-20 115054.png

これです。


これは、正答率は2%です。

100人の生徒さんがいたら2名は解けるかなという問題です。

なかなかです。

千葉県公立高校入試数学の難しさ:全国に轟く「千葉の数学」

千葉県の公立高校入試問題、

特に数学は、全国的に見ても非常に難易度が高いことで知られています。

計算力や知識を問うだけでなく、深い思考力、柔軟な発想力、そして問題解決能力を試すような良問が多いのが特徴です。その難しさは、受験生だけでなく、指導する教師たちをも唸らせるほどです。

思考力を問う「深い」問題

千葉県の数学問題が難しいとされる最大の理由は、知識の丸暗記では太刀打ちできない点にあります。

一般的な入試問題は、教科書に載っている公式や解法を当てはめれば解けるものが多いですが、千葉県の問題は違います。

例えば、一見すると複雑な図形問題でも、複数の図形の性質(円周角、相似、三平方の定理など)を組み合わせて解く必要があったり、与えられた情報から自ら補助線を引くことで初めて道が開けたりします。


画像にあるような最後の問題、特に正答率がわずか2%という問題は、まさにその典型でしょう。この手の問題は、単一の解法パターンを適用するだけでは解けません。

受験生は、まず問題文から本質的な構造を読み解き、これまで学んだ知識をパズルのピースのように組み合わせて、論理的な思考プロセスを組み立てる必要があります。

このような「頭をひねる」タイプの問題は、全国的な学力テストや模試ではあまり見かけないため、千葉県独自の対策が不可欠となります。


計算量と時間との戦い

また、千葉県の問題は計算量が多かったり、複雑な図形が絡んだりするため、時間配分も大きな課題となります。一つの問題にじっくり時間をかけてしまうと、他の問題に手が回らなくなってしまいます。

そのため、受験生には、問題の難易度を瞬時に見極め、解けそうにない問題は一旦飛ばして、確実に得点できる問題から解いていくといった戦略的な思考力も求められます。

「解けない問題」への向き合い方

正答率が2%という問題は、多くの受験生にとって「解けない問題」です。

しかし、この問題の真の狙いは、その場で正解を出すことだけではありません。このような難問を前にしたときに、どれだけ粘り強く考えられるか、あるいは解法の糸口をどこまで見つけられるか、という思考の過程そのものを評価しているとも言えます。


多くの受験生は、この手の難問を前にすると諦めてしまいがちですが、上位校を狙う場合はトライすべき問題です。マークシートですので部分点は狙えませんが、その他の教科で記述の問題であれば当然部分点を狙います。

このような「粘り強さ」や「思考の深さ」こそが、千葉県が求める生徒像なのかもしれません。

まとめ:千葉の入試は「総合力」を試す

千葉県の公立高校入試問題は、知識のテストではなく、思考力、発想力、そして時間管理能力といった「総合力」を試す場です。

特に数学は、解法がパターン化されていないため、日頃から「なぜそうなるのか?」という本質を理解しようとする姿勢が重要になります。

全国的に見てもトップレベルの難易度を誇る千葉県の数学問題に立ち向かうことは、受験生にとって大きな試練ですが、同時に数学的な思考力を大きく伸ばす貴重な機会でもあります。この壁を乗り越えた先に、真の学力と自信が身につくと言えるでしょう。



2025.09.20

教育は大きく変化している.png




スクリーンショット 2025-09-19 092348.png
↑こちらのグラフは、一般受験よりも推薦、総合型選抜が増えていますよという内容を示したものです。


現在、日本の大学入試制度は大きな転換期を迎えています。

かつて主流だった「一般選抜」だけでなく、「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」といった多様な選抜方式が増加し、今や全体の半数以上を占めるまでになりました。

このような変化は、小・中・高校での学習や生活のあり方を根本的に変えつつあります。


大学入試制度の変化:一般選抜から総合型・推薦型へ

大学入試と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、センター試験(現:大学入学共通テスト)や各大学の個別試験といった、一発勝負の「一般選抜」でしょう。しかし、この方式の割合は年々減少し、代わりに「学校推薦型選抜」や「総合型選抜」の重要性が高まっています。


学校推薦型選抜は、高校での成績(内申点)や学校生活での活動実績(部活動、生徒会、ボランティアなど)に基づき、高校長の推薦を受けて出願する方式です。

総合型選抜は、学力試験だけでなく、面接や小論文、提出書類などを通じて、受験生の個性や潜在能力、学ぶ意欲などを多角的に評価する方式です。


これらの選抜方式が主流になったことで、高校3年生の1年間だけでなく、高校生活全体、さらには小・中学校からの学びが重要になってきています。



小・中・高校での過ごし方の変化

1. 早期から始まる「数学」の重要性

記事にあるように、内申点を大きく左右する鍵となるのが「数学」です。

なぜ?

そう思いますよね。

高校の数学は、内容の難易度が高く、授業の進度も速いため、一度つまずくとリカバリーが非常に難しい教科です。



かつては「高校3年生で猛勉強すればなんとかなる」という考え方もありましたが、推薦型・総合型選抜では高校1年生からの内申点が評価対象となるため、これはもはや通用しません。

この変化に対応するためには、小・中学校の段階から、数学の基礎を徹底的に固めることが不可欠です。


数学は、

わからなくなった段階ですぐに何かしらの手を打たないと、どんどんわからなくなってしまう教科の代表格と言えます。



  • 小学生: 算数への苦手意識を持たず、論理的に考える楽しさを身につけることが重要です。計算練習だけでなく、文章題を通じて「なぜそうなるのか」を考える習慣をつけましょう。

  • 中学生: 中学数学は、高校数学の土台となります。特に、方程式、関数、図形などの基本的な概念を深く理解することが求められます。授業で分からなかった部分は、その日のうちに解決するなど、日々の学習を丁寧に積み重ねる必要があります。

  • 高校生: 高校数学の難易度を乗り越えるためには、中学までに築いた基礎力の上に、応用力をつけていくことが重要です。学校の授業に遅れないよう、予習・復習を徹底し、定期テストで安定して良い成績を収めることを目指します。

2. 小論文・志望理由書を支える「国語力」

推薦型・総合型選抜では、小論文や志望理由書の提出が必須となる場合がほとんどです。これらは文章を書く能力だけでなく、自分の考えを論理的にまとめ、他者に説得力をもって伝える「国語力」が試されます。

この力は、一朝一夕に身につくものではありません。

読書や多様な人との対話、日々のニュースに対する考察など、継続的なトレーニングが必要です。

  • 小学生: 読書習慣を身につけることが最も重要です。ジャンルを問わず、様々な本を読むことで、語彙力や表現力を豊かにします。また、自分の考えや感想を、家族や友人に話す練習をしましょう。

  • 中学生: 新聞の社説を読んだり、ニュース番組を見たりして、社会的な問題に関心を持つことが大切です。賛成・反対の意見を整理し、自分なりの考えを持つ練習を始めましょう。学校の授業での作文や発表の機会を積極的に活用することも有効です。

  • 高校生: 小論文や志望理由書を書く練習を本格的に始めます。自分の将来や学びたいことについて深く掘り下げ、それを論理的に構成する力を養います。また、面接対策として、自分の考えを簡潔に、かつ説得力をもって話す練習も必要になります。


学校生活全体が「評価の対象」に

推薦型・総合型選抜の導入は、学力だけでなく、学校生活全体を評価の対象にしていることを意味します。

部活動や生徒会活動、ボランティア活動、地域貢献など、課外活動への取り組みも、個人の多様性やリーダーシップ、協調性をアピールする重要な要素となります。

高校生活の3年間は、ただ勉強するだけでなく、これらの活動に主体的に参加し、自分自身の興味・関心を深め、将来の目標を見つけるための期間と言えます。


これは、高校生活における学びが、単なる知識の詰め込みではなく、将来の社会で生きる力を育むことへとシフトしていることを示唆しています。



まとめ:小・中学校からの「主体的」な学びが鍵

大学入試の変化は、私たちに「いつから大学受験を意識すべきか」という問いを投げかけています。

結論として、それは早ければ早いほど良いと言えるでしょう。

特に、数学と国語の基礎力は、小・中学校の段階でしっかりと築いておくことが、高校生活、そしてその先の大学受験をスムーズに進めるための鍵となります。


この変化は、受験生にとって負担が増えたと捉えられがちですが、見方を変えれば、自分の興味や関心を深く探求し、学校生活全体を楽しみながら将来を切り開くチャンスと捉えることもできます。


「なぜ学ぶのか」という問いを常に持ち続け、自ら考え、行動する「主体的」な学びこそが、これからの時代を生き抜くために最も重要な力となるでしょう。


大学入試の変化は、教育全体が「知識の暗記」から「思考力・判断力・表現力」を重視する方向へと向かっていることの表れなのです。


この大きな変化を、保護者の皆様、どう捉えますか?



子孫に美田は与えず

魚じゃなくて 魚の釣り方を

保護者様、今の子供たちはかつてよりも より深い思考力が必要になっている時代です。

是非、共通テストの問題や、最近の千葉県入試問題、中学受験の問題をご覧になってみてください。

そして、学校で実施されているテストと、入試問題の

「うそだろ?」ぐらいの差を感じ取ってあげてください。

2025.09.19

算数数学が得意になりたいのでごじゃいますか.gif

数学は、単なる計算の学問ではありません。

それは、論理的な思考力、問題解決能力、そして物事を多角的に捉える力を養うための重要なツールです。

そして、その中でも特に、図形は算数・数学の後期学習において、その学習の成功を左右する鍵となります。

なぜ図形は後期学習の鍵なのか?

算数・数学は、小学校から中学校、高校へと進むにつれて抽象度を増していきます。

小学校で習う「計算」や「単位」は、具体的な数字や量でイメージしやすいものですが、中学生になると「方程式」や「関数」といった、目に見えない関係性を扱うようになります。

ここで、図形の学習が重要になってきます。図形は、抽象的な概念を視覚化する最高のツールです。例えば、文字と数字が並ぶだけの複雑な式も、グラフとして描くことで、その関係性を一目で理解することができます。方程式の解がグラフの交点であることを知れば、単なる計算問題だったものが、より視覚的で意味のあるものに変わります。

さらに、図形は論理的思考を鍛えるのに最適です。三角形の合同や相似、証明問題は、与えられた条件から結論を導き出すための論理的なステップを組み立てる練習になります。これは、将来、どのような分野に進んだとしても必要となる、筋道を立てて考える力の基礎を築くのです。


図形が苦手な子が増えているのはなぜか?

近年、図形を苦手とする子供たちが増えていると言われています。その背景には、いくつかの理由が考えられます。

1. 生活様式の変化

昔は、積み木やブロック、折り紙など、実際に手で触れて空間を認識する遊びが一般的でした。しかし、現代はデジタルデバイスが普及し、二次元の画面で情報に触れる機会が増えています。

これは、子供たちが立体的な空間を認識し、イメージする機会の減少につながっている可能性があります。図形の問題を解く際には、頭の中で図形を回転させたり、異なる角度から眺めたりする能力が求められますが、この「空間把握能力」が育ちにくい環境になっているのかもしれません。

2. 計算偏重の教育と指導

一部の教育現場や塾では、計算の速さや正しさを重視し、公式を暗記して問題を解くことに注力しがちです。確かに計算力は大切ですが、それだけでは図形の問題に対応できません。

図形の問題は、公式を覚えるだけでは解けず、「どうしてそうなるのか」という原理を理解し、それを応用する力が求められます。しかし、計算偏重の指導では、その「思考プロセス」を飛ばしてしまうことが多く、結果的に図形の本質的な理解がおろそかになりがちです。

3. 教材の工夫不足

教科書や参考書は、二次元の紙面で図形を表現しなければなりません。立体的な図形を二次元で表現する場合、どうしてもその奥行きや立体感が伝わりにくくなります。

このギャップを埋めるには、先生や保護者が、実際に身の回りのものを例に挙げたり、具体物を使って見せたりするなどの工夫が必要です。例えば、家にあるティッシュの箱や空き缶などを使って

「これが円柱だよ、この横から見た形は長方形だよ」と教えるだけで、子供たちの理解は格段に深まります。しかし、そのような工夫が十分に行われていないケースも見受けられます。

4. 早期教育の弊害

「早期教育」と称して、まだ空間認識能力が十分に育っていない幼少期から、複雑な図形や公式を詰め込もうとする動きもあります。

これは、子供たちが図形を「難しい、つまらないもの」と認識してしまう原因になりかねません。

図形は、本来、身の回りにある様々な形や模様を発見し、楽しむところから始まるものです。無理に早期から詰め込むのではなく、まずは遊びを通して図形に親しみ、興味を持たせることから始めるのが理想的です。


図形を得意にするためのアプローチ

では、どうすれば子供たちは図形を得意にできるのでしょうか。

1. 日常生活で図形に触れる機会を増やす

「あれは三角形の屋根だね」「あの看板は長方形だ」など、身の回りのものを使って、図形の名前を口にする習慣をつけましょう。遊び道具も、デジタルゲームばかりではなく、ブロックやパズル、折り紙、そして公園の遊具など、実際に手で触れられるものを選ぶと良いでしょう。

2. 図形を「見る」練習をする

複雑な図形でも、シンプルな要素の組み合わせとして捉える練習をします。例えば、一見複雑な多角形も、いくつかの三角形に分割して考えることができます。また、立方体や円柱などの立体は、上から、横から、前から見た形がどうなるかを想像する練習も有効です。

3. 「なぜ」を大切にする

公式を丸暗記させるのではなく、「なぜその公式で面積が求められるのか」「なぜこの図形とあの図形は合同なのか」といった「なぜ」を常に問いかけ、一緒に考える姿勢を大切にしましょう。

図形は、論理的な思考と空間認識能力を養う、まさ*算数・数学の「土台」です。この土台がしっかりしていれば、その上にどんなに複雑な概念が乗っても、崩れることはありません。

記事まとめ

数学という広大な世界を旅する上で、図形は地図であり、羅針盤です。抽象的な思考を視覚的に捉える力を養い、論理的な思考力を鍛える上で不可欠な存在なのです。現代社会の変化や教育のあり方が、子供たちから図形に触れる機会を奪い、苦手意識を植え付けてしまっている側面があるかもしれません。

しかし、日常生活の中で意識的に図形に触れ、「なぜ」を考える習慣をつけることで、子供たちは必ず図形の面白さに気づき、算数・数学全体の学習をスムーズに進めることができるでしょう。