城南コベッツ神戸深江教室

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神戸深江教室のメッセージ

2024.10.09

 意外な区切り方
 日本語には様々なカタカナの固有名詞がありますが、日本語の語幹とは異なる区切り方をする単語があります。
 例えば、「ヘリコプター」「キリマンジャロ」「コレステロール」「コエンザイム」などは意味的にはどこで区切るのが正しいでしょうか?正解を表にまとめると、下記のようになります。
どこで区切るかわかりづらいカタカナ単語一覧.png出典:現代ビジネス_マネー現代 クイズ部_2021.09.19

 由来を見てみると、何となく理解できますが、「ドンキホーテ」や「ヘリコプター」は、略称でも「ドンキ」や「ヘリ」という言葉を使うので余計に混乱しそうです。
 これらの単語は、あくまで「意味的に区切る」と、というもので、必ずしもその場所で「・(中黒)」を打つ必要はありません。他にも、「意外な区切り」になっているカタカナ語はたくさんあるので、由来を調べてみるとイメージがつきやすくなるかもしれません。

 四字熟語
 「四字熟語」は4つの漢字から成る熟語で、スポーツクラブやチーム、個人の「座右の銘」として使われることも多いです。「座右の銘」とは、自分にとって身近で、日ごろから心に留めている言葉を指します。

 この「四字熟語」は、大相撲の力士が昇進時の口上に入れる「馴染みのない言葉」としてもよく知られています。
 過去には、「一意専心(いちいせんしん)」「不惜身命(ふしゃくしんみょう)「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」「力戦奮闘(りきせんふんとう)」「万里一空(ばんりいっくう)」などの「四字熟語」が使われていました。
出典:座右の銘にしたい四字熟語
 
 「四字熟語」は、前の2文字、後ろの2文字で区切ることが多いですが、意味的には「意外な区切り方」をする言葉もあります。

 例えば、「五里霧中(ごりむちゅう)」ですが、漢字は「五里夢中」ではなく「五里霧中」と書きます。「五里霧中」は、五里にもわたる深い霧の中にいる意味から「物事の様子や手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ること」を言います。「五里霧」は五里四方に立ち込める深い霧なので、「五里」と「霧中」は切れません。本来は「五里霧・中(ごりむ・ちゅう)」なので、意味的には「五里霧+中」と切れます。ですが、発音する時は「ごり、むちゅう」となります。
出典:goo辞書

 同様に、「一衣帯水」という言葉があります。「衣帯」は衣服の帯、「水」は川や海なので、「一筋の帯のように、細く長い川や海峡泉」という意味になります。転じて「両者の間に一筋の細い川ほどの狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接していることの例え」として使われます。これも本来は「一衣帯・水(いちいたい・すい)」なので、意味的には「一衣帯+水」と切れます。ですが、発音する時は「いちい、たいすい」となります。
出典:コトバンク_デジタル大辞泉

 日本語の難しさ
 日本語は、世界から見ても難しい言語のひとつと言われています。その理由はいくつかありますが、代表的なものを下記に紹介します。

① 日本語には、「ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット 」があり、文字の種類が多い
② 漢字の読み方(音読み、訓読み、特殊な読み、難読地名、など)が多い
③ あいまいな表現を使い、相手に明確に伝えない
④ 主語・目的語が省略されやすい
⑤ 敬語の使い分けが複雑
 
 文字の種類が多いのは想像できると思いますが、「難読地名」や「あいまいな表現」なども日本語の特徴です。例えば、大阪の「放出(はなてん)」「喜連瓜破(きれうりわり)」など関西出身でなければ読むのが難しいと思います。また、「知らんけど」(責任回避)、「考えておく」(断り文句)なども外国人には難しい表現です。

 国語の文章問題は、大きく分けて「論理的文章」と「文学的文章」の2つのジャンルがあります。
 「論理的文章」には「論説文」「説明文」「随筆文」などがあり、「文学的文章」には「小説文」「物語文」「詩・短歌・俳句」などがあります。

 高等学校では、2022年度から「現代文」という1つの科目で扱ってきた評論と文学を、「論理国語」「文学国語」という2つの科目で学ぶことになっています。さらに、令和7年度以降の大学入学共通テストは、国語の試験時間が10分延び、90分となります。また、近代以降の文章が1問増えて3問(計110点)に、古文・漢文が各45点(計90点)になる予定です。
 近年のテスト・入試では、国語以外の教科でも長文や図表の読解が多く出題されています。もはや、「国語は日本語だから何とかなる」とは言っていられない状況です。

 当教室の「国語力養成講座」
では、「読解力育成」に焦点を絞り、「語彙力」「文法力」「論理力」をそれぞれ鍛えます。

 また、AI教材「atama+(アタマプラス)」の国語では、語彙や短文読解を織り交ぜながら、徐々に難易度の高い長文読解にステップアップしていきます。
参考:atama+教科ガイド_中学国語

 国語力を伸ばすには、ある程度の期間が必要です。「いずれ」や「そのうち」ではなく、気づいた時が学習を始めるチャンスです。
 

2024.09.26

 国語に関する世論調査
 先日、文化庁から令和5年度「国語に関する世論調査」の結果が公表されました。
 この調査は、2024年3月に全国16歳以上の個人6,000人(有効回収数3,559人)を対象に行われ、国民の国語に関する興味・関心を喚起することを目的としています。

 主な調査項目は次の通りで、項目ごとに結果が紹介されています。
(1)国語への関心
(2)ローマ字表記・外来語の表記
(3)読書の在り方
(4)慣用句等の意味・言い方

 「読書の在り方」に関する調査では、1か月に本を1冊も読まないと回答した人が過去最高の6割超となり、デジタル化に伴う読書離れの進行も浮き彫りになったことなどが示されています。

 国語への関心
 「国語とコミュニケーションに関する意識」の調査では、全体の8割が「国語に関心がある」と回答しています。
 年齢別にみてみると、60代は84.1%が関心があると回答したのに対し、高校生から大学生の年代である16~19歳では、67.5%となっています。つまり、3割以上が「関心がない」という回答でした。

 また、「外国から来た人などに道を聞かれたとしたら、それに答えようとするか?」という質問については、89%が「なるべく答えようとする」を選択しました。これについては、16~19歳でも94%という結果でした。さらに、「どのように答えようとすると思うか」という質問では、8割以上が「身振り手振りを交えて答える」を選択しました。その次に多かったのが、「スマートフォンなどの翻訳ツールを使う」(46.3%)という回答でした。この結果から、「言葉が伝わらなくても何とか役に立ちたい」という意思が感じられ、日本人の優しさを垣間見た気がします。

 言葉遣いに対する印象
 通常の会話でもよく耳にするようになった「がっつり」「まったり」「さくっと」などに関する調査結果も取り上げられています。
使うことがある言葉か(全体).png これらの7つの言葉は、擬態語に分類され、新しい意味や使い方が辞書に記載されてきたものとして取り上げられています。
 この調査から、「ときめきを感じる」という意味の「きゅんきゅん」、「曖昧ではっきりしない」様子を表す「ふわっと」したなどの新しい表現が日常に浸透している状況が分かりました。
 年齢別にみてみると、ご想像通り、どの言葉でも、60 代以上では、「使うことがある」を選択した人の割合が、ほかの年齢層より低い傾向にありました。
出典:文化庁_令和5年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

 慣用句等の理解
 普段、何気なく使っている言葉で、「区切る位置」を間違っているために、「読み方」も本来とは異なる言葉になっていることがあります。

 例えば、次のような慣用句です。
(1)間髪を入れず 【正答率 6.5%】
   ✕ 間髪を入れず(かんぱつをいれず)
   ◯ 間、髪を入れず(かん、はつをいれず)
(2)綺羅星のごとく 【正答率 9.2%】
   ✕ 綺羅星のごとく(きらぼしのごとく) 
   ◯ 綺羅、星のごとく(きら、ほしのごとく)
(3)好事魔多し 【正答率 30.6%】
   ✕ 好事魔、多し(こうじま、おおし)
   ◯ 好事、魔、多し(こうじ、ま、おおし)
 
 また、本来とは異なる意味で使われている言葉として次のような言葉があります。
(1)悲喜こもごも【正答率 43.4%】
   ✕ 悲しむ人と喜ぶ人が様々にいること
   ◯ 悲しみと喜びを次々に味わうこと
(2)悪運が強い【正答率 24.3%】
   ✕ 悪い状況になっても、うまく助かる様子
   ◯ 悪い行いをしたのに、報いを受けずにいる様子
(3)煮え湯を飲まされる【正答率 68.5%】
   ✕ 敵からひどい目に遭わされる
   ◯ 信頼していた者から裏切られる
(4)うがった見方をする【正答率 32.7%】
   ✕ 疑って掛かるような見方をする
   ◯ 物事の本質を捉えた見方をする
(5)失笑する 【正答率 26.4%】
   ✕ 笑いも出ないくらいあきれる
   ◯ こらえ切れず吹き出して笑う
 「煮え湯を飲まされる」については、本来の意味が浸透しているようですが、他の語句は、本来とは異なる意味で使われることが多いようです。
出典:文化庁_令和5年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

 「言葉は生き物」と言われ、誤用であったとしても多くの人が使ううちに認知されていくことはあるでしょう。しかし、その反面、言葉は心の表れで「言葉遣いは心遣い」とも言われます。普段、私たちが無意識に使っている言葉が本来の意味で使われているかどうかを意識してみることも大事です。

 当教室の講座では、「語彙力」「文法力」「論理力」をそれぞれ鍛え、学習や入試だけでなく、将来にも生かせる力を身につけることができます。
参考:速く正確に読み解く力
sokudokkai_parts08.png 

2024.09.17

 主語の使い方
 日本では、会社の社長や政治家などがプレゼンや演説をする時に、「私は何年計画でこうします。よって、皆さん頑張ってついてきてください」という言い方をされることがあります。
 「自らの考えを発信する」という意味では差し障りはないですが、社員や聴衆などからするとある種の「壁」を感じてしまうことがあるかもしれません。

 アメリカのオバマ元大統領は2009年1月20日の就任演説で、「we」を62回、「our」を68回、「us」を23回も使ったそうです。皆さんも記憶にある「Yes, we can!」(そう、私たちは成し遂げられる!)というキャッチコピーでも「we」が使われています。
参考:アメリカンセンターJAPAN

 ちなみに、その3カ月前に麻生太郎氏が首相に就任したのですが、その時の演説では、「私(I)」は26回、「私たち(we)」は0回でした。
参考:データベース「世界と日本」
出典:東洋経済オンライン_2022.03.23

 主語を「we」にすることで、聞いている側を巻き込む効果が生まれてきます。つまり、一体感が生まれ、聞いている側も他人事ではなくて自分事だと感じるので、単純に「聞く(hear)」から関心を持って「聴く(listen)」に変化していきます。

 このように、主語を「私(I)」から「私たち(we)」に変えることで、聞いている側の心境も変化していきます。改めて、主語の重要性を感じさせられます。

 主述のねじれ
 「主述のねじれ」とは、文章から修飾語を抜いて主語と述語だけを並べたとき、文章が成立しない状態のことを言います。「主述のねじれ」が起きていると、相手に文章の内容が伝わりづらく、ストレスを与えてしまうことになります。

 例えば、「私の特技は、英語を話します。」という文章を読んでどのように感じるでしょうか?主語「私の特技は」と述語「話します」が正しく結びついていないので、違和感を感じる方が多いと思います。
 この文章を「私の特技は、英語を話すことです。」や「私は、英語を話すことが得意です。」に修正すれば、主語と述語が正しく対応した文になり、読みやすくなります。

 では、下記のように少し長い文章で、(  )に入るフレーズとして文法的に最も適切なものは①から③のどれでしょうか?
 社長は、社内業務の全面的なデジタル化を宣言しつつ、その進め方をめぐっては各部署の立場に隔たりがあり、(  )。

 ① その調整は困難を極めるだろう。
 ② 部署によって異なる目標が設定された。
 ③ 粘り強い調整が必要になると語った。
出典:大人の学び直し国語塾

 この問題は、文頭の主語「社長は」を受ける表現はどれが正しいかを考える必要があります。①から③まで、それぞれ頭に「社長は、」を置いてみて意味が通じるものが正解です。 
 ① 社長は、その調整は困難を極めるだろう。
 ② 社長は、部署によって異なる目標が設定された。
 ③ 社長は、粘り強い調整が必要になると語った。
 意味が通じるのは、③だけなので、正解は③です。

 係り受け
 「係り受け」とは、言葉と言葉の関係性です。文章にはいくつもの文節が使われており、「係る語句」と「受ける語句」があります。言葉同士の関係を誤ってしまうと、文章がねじれてしまい、違和感のある文章になってしまいます。

 例えば、次の文章を文節で分けてみます。
「私は、きれいな満月を眺めた。」 ➡ 私は / きれいな満月を / 眺めた

 ① 私は「眺めた」
 ② きれいな満月を「眺めた」
 このように、異なる語句が意味の上でつながっている関係を「係り受け」といいます。「係り受け」の関係には、「主語と述語が関連しているもの」と「修飾語と被修飾語が関連しているもの」の2種類があります。

 主語である「私は」に対して、述語は「眺めた」となり、修飾語である「きれいな」に対して、被修飾語は「満月」となります。

 では、下記の問題はいかがでしょうか?
2021年 早稲田大学 人間科学部 入試問題.png出典:モノグサ
 
 これは2021年の早稲田大学人間科学部の入試問題です。コンピュータについて書かれた文章の読解で、一見難解なように感じられるかもしれませんが、
主部と述部の関係さえ分かれば問題を解くことができます。
 問題では「構文論(シンタックス)的であるだろう」という述部の説明について聞かれているので、これに対する主部を見ると「計算機であるコンピュータ」が該当します。つまり、ここではコンピュータが主語となっている選択肢を選べば良いので、答えは「ニ」となります。

 読解力は、すべての教科の基礎となるものです。語彙+文法+論理の3つの要素を鍛えて読解力を身につけましょう!
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2024.09.14

  読解力 ≠ 文章を読む力
 皆さんは、教科書に書かれている文章を正しく内容を理解して読むことができているでしょうか?テストでは問題の意図を理解して、正確に解答できているでしょうか?
 文章を「読み解く」とは、言葉の意味や働き、文法などを踏まえて文章の構造を正しく把握し、内容を理解することを意味します。「読む」と「読み解く」は、まったくの別物 になります。

 現代文を読んでもその内容が理解できず、問いに対して見当違いの解答をしている生徒は一定数いますが、その原因はさまざまです。
 例えば、漢字・熟語・慣用句などの「語彙が不足している」場合や読むスピードが遅いために「『とばし読み』をしている」場合、あるいは、評論文などで取り上げられるテーマである「宗教、科学、経済、政治、言語、社会、文化、芸術」などの「背景となる知識がない」場合も内容を理解することが難しくなります。

 教育劣化
 今の中高生の3分の1は、簡単な文章が読めない──。書籍『AI vs.教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)国立情報学研究所の社会共有知研究センター長・教授である新井紀子氏が警鐘を鳴らしています。
出典:日経ビジネス_2019.10.16

 全国2万5,000人規模を対象に実施した基礎的読解力調査で下記の問題が出題されました。
 仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。 この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

 オセアニアに広がっているのは、(  )である。
 ① ヒンドゥー教 ② キリスト教 ③ イスラム教 ④ 仏教
 正解は、②のキリスト教です。
 文章の構造を理解すれば簡単に正解できる問題ですが、この問題の正答率は中学生が62%、高校生が72%でした。重要なのは、この結果を6割以上が正解したと捉えるのではなく、「(この簡単な問題を)中学生の3人に1人以上が、高校生の10人に3人近くが正解できなかったことが問題である」と新井紀子氏は主張されています。参考までに、「この問題に解答した745人の高校生が通っているのは、進学100%の進学校」ということです。
出典:日経ビジネス_2019.10.16

 国語力
 国語力は「読解力」「表現力」の2つに整理できます。国語で成績を上げるためには「感覚」で文章を読み解くのではなく、根拠を持って解答できるようになることが重要です。

 当教室の講座では「読解力育成」に焦点を絞り、「語彙力」「文法力」「論理力」をそれぞれ鍛えます。さらに、「論理力」を「係り受け」「指示語・照応」「同義文」「推理・推論」「図表の読解」「定義と具体例」の6つの技能に分けて短い文を読解することで身に付けていきます。

① 係り受け:
  主語と述語の関係や修飾語と被修飾語の関係が理解できる。
② 指示語・照応
:
  指示代名詞が何を指すのかが理解できる。
③ 同義文
:
  2つの違った文章を読み比べて、意味が同じであるかどうか理解できる。
④ 推理・推論
:
  文の構造を理解した上で,生活体験や常識、さまざまな知識を総動員して文章の意味を理解できる。
⑤ 図表の読解:
  文章と図形やグラフを比べて、内容が一致しているかどうかを認識できる。
⑥ 定義と具体例:
  定義を読んでそれと合致する具体例を認識できる。

 
 昨今の入試問題は総体的に文章量が多く、与えられた資料から情報を読み取り、解答を求める問題が増加しています。国語を論理的に学習していくことで、他教科で出題される図形やグラフの問題にも対応できる力が養成されていきます。
 すべての教科で必須となる「語彙力」「文法力」「論理力」を鍛えていきましょう。sokudokkai_parts08.png

 

2024.09.09

 1日24時間は、すべての人に平等に与えられた時間です。この時間をどのように使うかで人生は大きく変わってきます。
 24時間から日課(学校・食事・入浴・睡眠など)の時間を引くと何時間残るでしょうか?スマホでゲームをしたり、テレビを見ている時間なども引くと、1日の残り時間がますます少なくなっていきます。

 集中力
「現代人の集中力は8秒しか続かず、これは金魚の9秒を下回る」
 マイクロソフト社のカナダの研究チームが2015年に衝撃的な研究報告を発表しました。
出典:ダイヤモンド・オンライン_2021.04.05

 金魚の集中力をどのように測定したのかは謎ですが、2000年の時点では、人の集中力の持続時間は12秒程度あったそうです。ところが、PCやスマホの普及によって、現代人は1つのことに集中する力が落ちてきていると言われています。

 これにより、「ついに人の集中力は、金魚に負けた」と話題になりました。皆さんの集中力はいかがでしょうか?

 文章量
 2024年に実施された公立高校入試の国語の文字数を調査すると、全国の平均試験時間は約50分、問題全体の文字数はおおよそ9,670文字という結果でした。
公立高校・国語文字数ランキング.png出典:速読情報館_2024.07.24
 兵庫県は、関西のなかでも文字数が一番多く、全国でも8位というランキングでした。
兵庫県公立高校入試文字数資料_page-0001.jpg 試験時間50分で、400字詰め原稿用紙を約29枚読むイメージです。もちろん、文章を読むだけでなく、内容を理解し、解答する時間が必要です。
 様々な試験において、試験時間全体の約6割が「思考+解く+記入に必要な時間」とされています。

 日本人の読書速度は、1分あたり平均500文字程度と言われています。このペースだと、文章を読む時間は約35分かかり、解く時間は約15分しかありません。解答する時間が全体の6割=30分を必要な時間と考えると15分不足します。試験時間を伸ばすことはできないので、解答時間を増やすには、読む時間を短縮する必要があります。

 基礎的読解力
 速読の能力は、「習得により、長期的に活用できるスキル」で、受講期間が長ければ長いほどトレーニングを修了してからも高い能力はずっと維持されていきます。その結果、訓練を継続することで読むスピードも徐々に速くなり、最終的には1分あたり1,200文字以上の文字数を読むことができるようになります。

 「聞く」「話す」「読む」「書く」ことは連動しています。「書く」ことだけが苦手だと思っていても、実は「読む」ことがうまく出来ていない可能性があります。どれかひとつだけではなく、バランスよくトレーニングすることで基礎的な力の向上が期待できます。
F02-05sokushikou_sokudokkai_parts09.png 国語以外の教科にも役立つスキルを身につけましょう。
 

2024.08.20

 AI読み

 皆さんは、教科書に書かれている文章を正しく読めているでしょうか?教科書などの基本的な文章はもちろん、図やグラフなどからも情報を読み取ることができているでしょうか?

 例えば、下記の問題を読み解いてみてください。

 穀類・いも類・砂糖の主な成分は炭水化物である。穀類・いも類には炭水化物のうちでんぷんが多く、砂糖はそのほとんどがしょ糖である。
 この文脈において、「そのほとんど」とは何のほとんどを指すか。最も適当なものを選択肢のうちから一つ選びなさい。

 ① 穀類・いも類 ② 炭水化物 ③ でんぷん ④ たんぱく質

引用:新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社, 2018年)
 
 正解は、②の炭水化物です。

 著書によると、教科書が読めていない子どもがたくさんいる、ということが問題提起されています。文章を読んでいるようで、実はちゃんと読めていない、いわゆる「AI読み」(キーワードの拾い読み)をしている子どもが増えていると言われています。つまり、「○○と○○と○○という言葉が出てきたら、こんなもんだろう」、というような読み方をしているのです。

 国語に限らず、昨今の高校入試問題・大学入試問題は、文章の文字数が増え 、さらに図や資料を読み取る問題が増えて複雑化されています。制限時間内で、いかに効率よく解答していくかがポイントとなります。
 時間が足りないからという理由で「AI読み」のクセがついてしまうと、問題文を読み違えて解答してしまうことも十分に考えられます。

 アミラーゼ問題

 「読解力」を問う問題で、有名な「アミラーゼ問題」というものがあります。

 アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

 この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

 セルロースは(     )と形が違う。

 ① デンプン ② アミラーゼ ③ グルコース ④ 酵素

引用:新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社, 2018年)

 正解は、① デンプンです。

 日本語の文章ですが、少し考えてしまう問題です。このように、文章の本質を読み解く訓練をしていくことで読解力は養われていきます。

 読解力の養成

 読解力を多面的に測定するテストで「リーディングスキルテスト」というものがあります。

 「日本語のルールに従って教科書の文章を読むことができない生徒がいるのではないか」という仮説からスタートした「基礎的な読む力」を測るテストです。

出典:リーディングスキルテストとは何か
 
 どの教科の教科書も、学習内容は文章で説明されています。その文章を「読む」ことができなければ、教科の内容を理解できることは決してありません。「リーディングスキルテスト」は、人が文章を「読む」際の11の読解プロセスに着目しています。

 11の読解プロセスとは、「文節に正しく区切る」「『誰が』『何を』『どうした』のような構造を正しく認識する」「常識や知識から推論して、未知の用語の意味を位置づける」など、文章の読解に必要な力を11段階に区切ったものです。

 このプロセスは、文章だけでなく図やグラフといったイメージや具体例から情報を読みとる際にも適用されます。「リーディングスキルテスト」では、そのプロセスが正しく実践されているかを測ることができます。
出典:一般社団法人 教育のための科学研究所
出典:福島県教育庁 教育義務課

 簡単に基礎的読解力を測る無料ツールがあるので、ぜひチャレンジしてみてください。bn_yomito.png
 速読解力講座・国語力養成講座で読解力を鍛えていきましょう。
 

2024.08.10

 全国学力テスト
 先日、2024年4月に実施された全国学力テストの結果が公表されました。
 全国学力テストは、文部科学省が毎年、全国の小学6年生と中学3年生を対象に行っており、今年はおよそ186万人が「国語」と「算数・数学」のテストに参加しました。

 特に注目すべきは、中学国語の平均正答率が過去最低となったことです。理由として考えられることは、SNSなどの影響で子どもたちの読解力が低下している可能性があるとされています。
中学国語の平均正答率の推移.png出典:読売新聞オンライン_2024.07.29

 今回の中学国語で最も正答率が低かったのは、「読む」技能を測る出題(正答率は40%台)で、必要な情報を読み取る力に課題があることがわかりました。

 また、全国学力テストに合わせて行われた児童生徒への質問調査の結果では、SNSなどの利用時間が長いほど平均正答率が低下する傾向が改めて浮き彫りになりました。
中学生の国語の平均正答率とSNS・動画視聴時間の関係.png出典:読売新聞オンライン_2024.07.29

 さらに、課題となってきた思考力や表現力などが必要な問題を見ると、「『国語』『算数・数学』ともに基礎的な知識が求められる問題と比べて平均正答率が低い」という結果でした。

 NHK NEWS WEBの「全国学力テスト 結果は?」をクリックすると、動画が再生されます。

 文部科学省は2027年度からテストも紙での試験を廃止し、全面的にオンライン化する方針を示しています。解答を「書く作業」から「選ぶ作業」に移行することで、今後、漢字や英単語を正確に書けない生徒が増えていくことも危惧されます。

 高校入試問題の文章量
 2024年3月に行われた兵庫県公立高校入試の国語を分析すると、試験時間50分で、問題の文字数が11,636文字もありました。400字詰めの原稿用紙に換算すると、約29枚分にもなります。

 限られた時間内で、いかに問題を速く読み解き、解答する時間に充てれるかが勝負になります。
兵庫県の高校入試 過去問を分析.png出典:(株)SRJ資料

 一般的に、多くの方は「頭の中で一文字ずつ音声化する『黙読(もくどく)』」という読み方で文章を読んでいます。
 これに対して、速読の読み方は「文章をかたまりで瞬間的に視野に入れ、同時に内容を理解する『視読(しどく)』」と言われるもので、頭の中で音声化しない読み方です。

 次年度以降の入試も、膨大な文章量・グラフ・資料を読み解く問題が増えることが予想されます。制限時間内で、いかに速く文章を読み解き、解答できるかどうかが重要になります。

 当教室では、「速読解力講座」はもちろん、「語彙・文法・論理力」を鍛える「国語力養成講座」もございます。体験のお申し込みは、下記バナーをクリックして必要項目をご入力ください。
soku_lp320x100px.jpg


 

2024.08.03

 ノートを取らない生徒
 「ノートを取らない生徒が増えている」という記事が掲載されていました。
参考:ヤフーニュース_2024.07.24

 ある大手予備校の講師によると「ノートを取らなくて学習が効率よく進むのであれば全然構わないが、質問に来る生徒に対して『それノートに書いてあるよ』『前回のノートを見てごらん』と伝えると、よく『あ、ノート取ってません』と返事をされる」のだそうです。

 オンライン授業やデジタルツールの普及など、ノートを取らない理由があるのかもしれませんが、ノートを取るメリットとしては下記のようなものがあります。
・ ケアレスミスが少なくなり、正答率が上がる
・ 学習内容の理解がより深まる
・ 自ら間違えた原因を探し、直す力がつく

 そもそも人間は忘れる生き物です。ノートを取ることで頭の中が整理され、さらに、ノートを活用して復習することもできます。「忘れるのは当たり前」と考えた上で、では「忘れないためにはどうすればいいのか」を考えて、オリジナルのノートを活用してみましょう。
参考:ノートの活用 , 復習の習慣化

 コーネル式ノート術
 コーネル式ノート術とは、1989年にアメリカの名門、コーネル大学の学生のためにWalter Pauk氏が開発したノート術です。
 ノートの1ページをそれぞれ3つの領域に分け、情報を整理しながらノートを取っていくということでノートの中身が分かりやすくなります。
参考:LIFE NOTE

 まず、下の図のように、ノート1ページに線を2本引き、3つのエリアを作ります。
コーネル式ノート.png 一番大きなエリアである① ノートエリアには、授業を聞きながら要点のメモを取ります。次に、② キーワードエリアには、授業が終わってから、ノートエリアでメモした内容に対する疑問やキーワードなどを書きます。最後に、1番下の③ サマリーエリアには、学習した内容を自分の言葉で要約して記入します。「サマリー(summary)」とは、「要約」という意味なので、このサマリーエリアを有効活用することで、手早く学習した内容を振り返ることができます。

 まとめると、ノートエリアは授業中に記入し、キーワードエリアとサマリーエリアは授業後に記入します。

 atama+式ノート術
 AI学習のatama+(アタマプラス)は、演習用と講義用の2パターンのノートを活用します。
参考:atama+_小学生 , 中学生 , 高1・高2 , 高3・既卒生

 教科によって異なりますが、数学と英語は、ノートの右側から1/3のところに線を1本引き、右端に重要なポイントを書き込みます。社会と理科は、演習用ノートを3分割して使い、国語に関しては、ノートを縦にして真ん中に線を1本引いて使います。
 ノートを取っていると、だんだん自分なりに工夫されたノートが完成していきます。atama+は、「自分で考え、自分で解決する能力」を養っていきます。
 

2024.07.11

 ★ 夏期講習 ★
 城南コベッツの夏期講習では、一人ひとりの学習状況に合わせたオリジナル講習プランを作成致します。

 夏期講習では、普段は部活動などで通塾が難しい方を対象とした一般生の受講も受け付けております。
前学年・前学期の学習はもちろん、二学期に向けての先取り学習も実施致します。

 長い夏休みは、学力を大きく伸ばすチャンス!
 城南コベッツなら、メリハリをつけてしっかり学習できます!!

【こんな人におすすめ】
・ この夏休み中に、苦手単元を克服したい
・ 新学期の範囲を先取り学習したい
・ 特定の教科に絞って集中的に指導を受けたい
・ 志望校の出題傾向に合わせて学習を進めたい
・ 部活動と両立しながら学校の成績を上げたい
・ 自分に合った勉強の進め方・コツを知りたい

期 間
7月19日(金) ~ 8月31日(土)
※日曜日および 8月12日(月祝) ~ 16日(金)を除く

内 容
□ 1学期・前期復習
□ 新学期に向けた先取り学習
□ 苦手単元克服
□ 中学/高校/大学入試対策準備

対 象
小学生/中学生/高校生/高卒生

「無料体験授業」は随時受け付けております。お気軽に城南コベッツ神戸深江教室(078ー451-6080)までお問い合わせください。
 

2024.06.29

 新紙幣発行
 2024年7月3日から新紙幣が発行されます。一万円券、五千円券及び千円券の3券種の改刷と五百円貨幣についても紙幣の改刷に合わせて、より偽造しにくくするための改鋳(貨幣の素材や偽造防止技術等を新しくすること)が実施されます。

 これに合わせて、飲食店などが新紙幣対応のため、券売機の部品交換に追われているという報道がありました。
 飲食店の「駆け込み需要」が想像以上で、券売機メーカーから「2、3カ月納期が遅れる」と連絡があったラーメン店もあったようです。
出典:読売新聞オンライン_2024.06.26
 
 財務省は、「なぜ紙幣や貨幣のデザインを変えるのか?」という質問に対して、「偽造されたお金が出回らないようにするため」と回答しています。
出典:財務省
 
 交換費用の負担増と物価高の影響で、経営者は悩む日々が続いていますが、新紙幣発行をきっかけに「脱紙幣=キャッシュレス」へ方向転換する企業もあるようです。
出典:JIJI.COM

 レス化の波
 近年、「○○レス」という言葉をよく耳にします。古くは、「コードレス」に代表されるように「本来あるはずのコード」がなくなり、電話・アイロン、掃除機などの家電製品が劇的に進化しました。

 オフィスでは、紙ではなく電子化を進める「ペーパーレス」、国や地域を超えて情報を共有する「ボーダーレス」、一般家庭では、イヤホンやヘッドホンの「ワイヤレス」、キシリトールガムに代表される「シュガーレス」、荷物の受け取り時にサインや受領印がいらない「サインレス」、スポーツの観戦がQRチケットで入場できる「チケットレス」など、「なくす=レス化」することで世の中は便利になりました。

 一方、学校に目を向けてみると、学生食堂や教科書の購入には「キャッシュレス」が進み、制服では「ジェンダーレス」が進んでいます。さらに、山形県では「宿題なし=宿題レス」を宣言した公立小学校も現れました。
 宿題をなくした小学校の校長によると「宿題をやっていれば、大人は安心するかもしれません。宿題をすることで、勉強する習慣や約束を守ることにつながる部分もありますが、提出することが目的の『作業』になりがちで、本当にその子のためになっているのか、学ぶ力がついたと言えるのか、疑問に思ったんです」とおっしゃられています。
 また、「宿題がないから勉強しなくていいではなく、『宿題をなくします。でも、これまで以上に勉強してほしいんだよ』ということを、子どもたちに繰り返し伝えています。」と、子どもたちがやりたいことや、興味のあることについて「自ら考え、学ぶ」学校づくりを目指されています。
出典:NHK_2024.04.06
 
 「レス(less)」とは本来、「より少なく」を意味する形容詞ですが、「なくす」という意味合いで使われることが多いです。「レス化」は何かを失うのではなく、将来、何かを得るための手段と前向きに捉えていくべきものだと思います。

 学年レス
 ご存知の通り、教科書や問題集は「学年ごと」に分類され、学習指導要領等に基づきカリキュラムが決められています。
 「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。

 では、過去に学習した単元で「つまずき」があった場合、皆さんはどうしますか?

 ネットで調べたり、昔の教材を引っ張り出したりする方もいれば、面倒なのでそのまま放置する方もいると思います。あるいは、何がわからないのかわからないので、勉強の仕方がわからないという方もいるでしょう。

 AI教材「atama+(アタマプラス)」は、人間には不可能な分析力で、このような悩みを瞬時に解決します。
 例えば、2次方程式が苦手な場合、2次方程式の演習問題ばかりを解いても克服できません。できない根本原因は、実はほとんどの場合、もっと前の単元である「因数分解」「1次方程式」「正負の数」などの理解不足にあります。土台がグラつているため実力が正しく積み上がっていないのです。
 つまり、「根本原因=過去の単元の理解不足」なのです。
マーケティング素材_CMYK-11_積み木1(中学数学).png しかし、「つまずきの根本原因」を特定するのはとても難しいため、多くの中高生が根本原因とは関係のない効果の出ない勉強をしています。
 atama+のAIは、一人ひとり違う「ミスの傾向」や「正解率」から、最短ルートで個々の学力を伸ばすためだけに設計された世界にひとつの授業を提供します。

 教科書や問題集のように「学年ごと」に分類せず、その単元を理解するために必要な単元、場合によっては、小学生低学年で学習する単元がカリキュラムに組み込まれます。これが、「『学年の壁』を超えた学習=学年レス」です。

 atama+で「無駄をなくした学習=無駄レス」を実現していきましょう。