2025.07.24
こんにちは。
城南コベッツ 馬込沢駅前教室です。
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馬込沢駅前教室の指導における基本方針の一つ...
「褒めて伸ばす」です。
「こんな問題もできないのかーッ!!」
→論外です。
「なんで解けなかったの!?」
→それがわからないから塾に来ているのですよ。
こういう...
叱咤激励というか...
マイナス方向に働きかけて、
「なにをーー!!」「くそーー!」と
奮起させるやり方が悪手とされて久しいですね。
最近の生徒さんの様子から...
モチベーション面で結構マイナスかと思います。
ただ...
闇雲に褒めるのはダメらしいです。
「褒め方にも効果的な褒め方とそうでない褒め方がある」
どうやらそうらしいのです。
コツをつかんで上手く褒めないと逆効果になることもあるんだとか...
1990年代、コロンビア大学で行なわれた実験...
「褒め方の効果」を調べる研究を行ったそうです。
実験の概要は...
前提として生徒全員の普段の平均学力や
過去の成功体験にほぼ差はなかったそうです。
最初に比較的易しい問題をいくつか生徒全員に出題します。
その結果を褒めるのですが...
①生徒の半分のAグループに対しては...
「能力が優れていることにフォーカスしてほめた
(「やったね。本当に頭がいいね!」)」
②残り半分のBグループの生徒については、
「頑張って努力したことにフォーカスした褒め方をした
(「よくやった。本当に努力したんだね!」)
次に、その2グループの生徒全員に今度は非常に難しい問題を
出題しました。
生徒の前提学力から1問正解できる生徒もほとんどいないほど
難解な問題です。
そして全員に「今度は成績がとても悪かったね」と告げました。
そして最後にもう1度、最初の問題と同じくらい易しい問題を出題し、
失敗経験が成績にどの様に影響を与えるかを観察しました。
その結果...
グループAの「自身の頭の良さ」を褒められた生徒たち
①1回目と比べて3回目の成績が25%ほど低かった。
②難しい問題でいい成績を取れなかった理由を「能力がないから」と考える傾向が強かった
③結果、3回目の簡単な問題に意欲的に取り組めず、諦めも早かった
一方...
グループB「自身の努力したこと」を褒められた生徒たち
①1回目と比べ3回目の成績が25%も上がった。
②多くの生徒が問題に歯が立たなかったのは「頑張りが足りない」ためと考えた。
③3回目は問題に我慢強く取り組み、その体験を楽しむこともできた。
A、B二つのグループの違いは褒め方による「結果の受け止め方の違い」です。
1回目のテストの好成績の要因を...
Aグループは「先天的で生まれついて持っている自分の能力」と判断
Bグループは「自信の努力が良い結果をもたらした」と判断
なるほど...
両グループの生徒さんの実験中の頭の中は、
こんな感じだったのでしょうか...?
◆Aグループ
難問見た時、「見てわからないということは
この問題を解く能力が自分にはないんだ...諦めよう...」
こう考えて早々に諦めてしまっても不思議はないですよね。
結果3回目は簡単な問題にもかかわらず早々に諦めた問題が
増え成績を落とした...
◆Bグループ
難問を前に「難しいけど...何とか頑張れないかな?
前も頑張ったら成績良かったし!頑張り足りないから頑張ろう」
と難問にも喰らいつく生徒さんが多かった。
結果3回目でも諦めずに挑み成績を伸ばした。
結果を褒めることも、もちろん大事です。
私たちもそこは全力で行ないます。
そこに向かう生徒さん自身も結果を見据えて、
それを求めるでしょう。
しかし...
その結果は才能だけではなく、
努力の積み重ねが実を結んで勝ち取れたもの!
プロセスの部分をしっかり褒めて、
結果と繋げてあげないと次回の努力の方法を見失ってしまうのですね。
言葉一つでここまで劇的に変わるのかと...
言葉をかける側として何とも身の引き締まることです。
生徒さんは皆、努力できる才能は持っているはずです。
努力を重ねるということを上手く成功体験と
リンクさせてあげれば...
きっと「あきらめの悪い、しぶとい...
だから最高の結果を出す可能性を持った努力家」
となれるでしょう。
私たちはその努力が結果につながり易い方向を示し、
寄り添って乗せて努力させていきます。
城南コベッツ 馬込沢駅前教室
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