2025.12.04
読解力の低下、国語力の低下が言われるようになっている昨今の日本の子供たち
教室へのお問い合わせでも、以前は数学・英語の組み合わせが多かったのが、
最近では「国語」が挙がるようになってきました。
これは小学生から中学生、高校生まで、どの学年でもです。
■小学校6年生と中学校3年生対象に実施されている全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の結果からもそれを見て取ることができます。
【参照】
令和7年度全国学力・学習状況調査の結果(概要)のポイント 文科省
・平均正答率の下降
国語の平均正答率は、小学生・中学生ともに昨年度を下回る結果となりました。
全国平均正答率は小6 国語67.0%、中3 国語54.6%
ちなみに小6 算数58.2%、中3 数学48.8%とこちらも昨年度を下回っています。
・記述式の解答に課題
生徒の思考力や表現力が問われる記述解答の問題での苦戦が顕著です。
中学3年生では、2019年度以降で最低となり、記述式は特に低く、昨年度から20.5ポイント減の25.6%でした。
文章を読み、自分の考えとその理由を書く問題は17.4%、無解答率は3割に上ります。
・課題の焦点
単に文字や知識を覚える「表面的な理解」は6~7割正答できていますが、
この結果から見えてくるのは
「問いや目的に照らして情報を整理する」
「複数の情報を関連付けて要約・論述する」といった、論理的思考とアウトプット能力の不足です。
学年が上がるにつれて複雑化する文章構造や抽象的な概念の理解に苦戦していることがうかがえます。
読解力・思考力の低下の背景には、読書量の減少、すなわち「読書離れ」の進行も影響していると考えられています。
読書量の減少は、文章に触れる機会の減少・語彙力・集中力の低下に直結します。
■小中高生の「読書時間」と「不読率」
ベネッセや全国学校図書館協議会(SLA)などの調査では以下のような数値が出ています。
・読書ゼロ
「平日に読書をしない(0分)」と回答した小1~高3までの全体の割合は約半数(49.0%) (2022年調査)
不読の割合は学年が上がるほどに増加する傾向にあり、特に高校生では約半数(48.3%)が月に1冊も読んでいないというデータもあります。
読解力・国語力は入試問題で必須の力です。
こちらの記事もご参照ください。
入試問題の長文化 ~大学入試・高校入試・定期テスト~【塚田小学校・旭中学・行田中学】
■携帯電話やスマートフォンの利用時間は増加する一方で、読書時間は減少
2015年から2024年にかけて、子どもたちのメディアの利用時間は「テレビやDVDを見る」を除き、全体的に増加しており、
携帯電話やスマートフォンの利用時間は
小4 ~ 6生で約22分、中学生で約52分、高校生で約43分増加しました。
また、パソコンやタブレットの利用時間は
小4~ 6生で約13分、中学生で約4分、高校生で約19分増加しました。
一方で、「本を読む」時間はすべての学校段階で約5分程度減少しており、特に小4 ~ 6生の読書時間は16分にまで減少しています。
実際、生徒さんとの会話の中で、小説だけでなく、漫画すらも読まないという子どもが増えてきている印象です。
小学生でも漫画は読んだことが無いという子もいました。
スマートフォン、タブレットでのyoutube視聴などがメインとなっているようです。

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