赤羽南教室のメッセージ
【城南コベッツ/りんご塾 赤羽南】子どもは必ず「天才」に出会う。そのとき親がかけたい言葉
2026.07.22
最近、久しぶりに「ぼよよん行進曲」を聴きました。
子ども向けの歌として有名なこの曲ですが、大人になって聴くと、不思議と胸に響く歌です。
この曲を歌っている、はいだしょうこさん。
彼女の名前を聞くと、私には今でも思い出す出来事があります。
私は、国立駅前の予備校で数学を教えていました。
当時、国立音楽大学附属高校の生徒が、例年より多く予備校へ通ってきた年がありました。
音楽大学附属高校の生徒は、音楽大学への進学を目指すことが多く、一般的な大学受験予備校へ通う生徒はそれほど多くありません。
「今年はどうしたんだろう?」
そう思って生徒たちに理由を聞いてみると、返ってきた答えは意外なものでした。
「天才がいるんです。」
「その人には敵わないと思いました。」
「だから、音楽以外の進路も考え始めたんです。」
その"天才"が、はいだしょうこさんだったそうです。
私は冗談半分で聞いてみました。
「そんなにすごい人なら、性格はあまり良くないんじゃないの?」
すると生徒たちは笑いながら、すぐに答えました。
「いや、全然違います。」
「性格もすごく良くて、めちゃくちゃ可愛いんです。」
その言葉が、とても印象に残っています。
圧倒的な実力があり、人柄まで素晴らしい。
そんな人は、そう多くはいません。
だからこそ、多くの生徒が「敵わない」と感じたのでしょう。
でも、この出来事は、私に一つのことを考えさせてくれました。
教育の仕事をしていて思うことがあります。
子どもは、人生のどこかで必ず、自分より優れた誰かに出会います。
勉強かもしれません。
スポーツかもしれません。
音楽かもしれません。
どんな分野でも、自分より才能があると感じる相手に出会う日はやってきます。
そのとき、
「自分には才能がないからやめよう。」
と思うのか。
それとも、
「すごい人はいる。でも、自分は自分の道を歩もう。」
と思えるのか。
この違いは、その後の人生を大きく左右します。
親としては、子どもが悔しい思いをする姿を見るのはつらいものです。
だからこそ、励ましたくなります。
でも、本当に伝えたいのは、
「一番になりなさい。」
ということではありません。
世の中には、自分よりできる人が必ずいます。
それは決して悪いことではありません。
その人と出会うことで、自分の世界が広がり、自分自身も成長していくからです。
私たち親や教師の役目は、「一番になること」を教えることではありません。
自分よりすごい人に出会っても、
「それでも前へ進もう。」
そう思える子どもを育てること。
私は、それこそが本当の教育なのだと思っています。
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