今年の高1生より、「情報Ⅰ」が必修教科となっています。
同時に、2年後より「大学入学共通テスト」でも
新学習指導要領における「情報」が扱われ、
国公立大学受験を中心に「必修」となる見込みとなっています。
こちらについて、よく保護者の方からいただく質問について
まとめていきたいと思います。
①「情報」は「数学」の一部ではない
こちら、よく勘違いされるのですが、「数学」の中で「情報」を学ぶのではなく、
別教科として扱われます。(試験・評定も別です)
②「プログラミング実技」についても扱う
「情報Ⅰ」で扱う内容は、以下の4つです。
(1)情報社会の問題解決
(2)コミュニケーションと情報デザイン
(3)コンピュータとプログラミング
(4)情報通信ネットワークとデータの活用
情報・メディア・セキュリティといった座学中心のパートもあれば、
プログラミング・データサイエンスなどの実技を含むパートもあります。
ちなみに、使用するプログラミングは教科書によって異なりますが、
Python(パイソン)が主流のようです。(その他、Scratch(スクラッチ)など)
③「大学入学共通テスト」の試験範囲は「情報Ⅰ」のみ
「情報Ⅱ」は大学入学共通テストにおける試験範囲ではありません。
また、試験内容はペーパーテスト(60分)が予定され、実技は含まれません。
(アルゴリズム等を図示したものをもとに答える形式などはあります)
その他、「情報」科に限らず、数学や社会なども指導要領改訂における変更点が
多いため、注意が必要です。
疑問点などありましたら、お気軽にご相談ください。
日本人の読解力が低下していると言われています。
2019年12月に公表された「国際学習到達度調査」において、
15歳以下の日本人の読解力が8位から15位に下落するといった
事態が起きました。
中でも、取り上げられている事柄を評価・批判する類の設問の正答率が低く、
特に、「質と信ぴょう性を評価する」「矛盾を見つけて対処する」ことが
低いといった結果になりました。
これらについて、何が原因であるかを分析するのは非常に難しいのですが、
1つ、短絡的に「答え」を求められることが増えたな、と感じることがあります。
なぜ作者はここでこの表現を使ったのだろうか、
なぜこの公式が成り立つのだろうか、
なぜ山間の地方ではこういった特産物があるのだろうか...
こういった「なぜ」は自分で考え、深める事で大きな学びとなります。
ただ、現代はインターネットで検索すればすぐに「答え」が出てきますし、
そういた「考えずに調べる」習慣がついたことで、仮説を立てたり、
類推することが減ってしまったのではないか、とも考えています。
もちろん、「調べる」事は悪くないですし、むしろ疑問を解決する姿勢は
褒められるべきことだと思います。
ただし、考えて(仮説を立てて)調べることで、
より深い所での理解・学びに繋がるのではないかとも思います。
コベッツの基本姿勢は、「発問型」の対話です。
これは、すぐに答えを提示するのではなく、
「どうして」「なぜ」を深堀することで、自ら考える姿勢を促すものです。
こうした姿勢を持たせ続けることで、考える習慣がついてくると信じています。
「学習時間は嘘をつかない」という言葉、よく聞きますよね。
一方で、「だらだらと続けても意味がない」という言葉もよく聞きます。
これらの主張ですが、個人的にはどちらも正しいと思っています。
「学習効果」なるものがあるとするならば、恐らく
学習効果 = 学習時間 × モチベーション
であると考えているからです。
いくら学習時間が長くとも、モチベーションの殆どない状態で
だらだら続けていては、全く身にならないでしょう。
一方で、モチベーションが高くとも学習時間が殆どない状態では
学習効果が高まることはないでしょう。
ただし、一般的にモチベーションが高い状態は、
自然と学習時間があがりやすいとされています。
そのため、塾としては「学習時間の確保」と「モチベート」を意識して
指導にあたっています。
学習時間の確保としては、単純な通塾時間を増やすだけでなく、
自習環境の整備、自習誘導や勉強会の実施などですね。
モチベートに関しても、日頃からの会話や指導の中で強く意識しています。
さらに言うならば、学習効果のかけ算については、
実際には「学習方法・手法」も影響していると考えています。
いくらモチベーション高く学習していても、
学習方法が滅茶苦茶では学習効果はあまり出ません。
このあたりを個別に修正できるのが、塾の良い所と言えるでしょう。
「学び」「学ぶ」という言葉、ありますよね。
これらの言葉の語源について、知っていますでしょうか?
語源の話なので、諸説ある所ではあるのですが、
「真似ぶ(まねぶ)」「まねる」からきていると言われています。
お弟子さんが、師匠の真似をする所から、
「学ぶ」に繋がったということです。
勉強に限らず、何かの技術や知識を得ようとする場合、
多くは上手い人、先生、師匠などの真似をする所から始めます。
テキストを使った「自学自習」だったとしても、
そのテキストには先人の知恵が凝縮されている訳で、
「学んで」いると言えるでしょう。
勉強を進める場合、問題などがわからない場合が出てきます。
このときに、自分だけの力で何とかしようとしても、
うまく解決できない場合も多くあると思っています。
こういった場合に、先生に聞くことができ、
その知識や技術を「学ぶ」ことができる場が、
学校や塾という場だと考えています。
城南コベッツでは、いつでも先生に聞ける場を整備しています。
一緒に「学んで」いきましょう。
2022年スタートの高校生の新学習指導要領では、
次の3本が柱となっています。
・知識および技能
・思考力・判断力・表現力
・学びに向かう力・人間性
学校や塾という場は、これら3つともに高いレベルで
獲得できるような指導が求められるでしょう。
「知識および技能」・「思考力・判断力・表現力」の獲得はもちろん大事ですが、
個人的には「学びに向かう力・人間性」も非常に重要だと考えています。
1つの解決策としては、我々関わる大人が
「生徒ひとりひとりを良く見て、継続的かつ適切な声かけをすること」
だと思います。
子どもごとに、「ツボ」は異なります。
実際に私が生徒と接する際も、その子の性格にあわせて
声掛けの頻度・方法を変えるようにしています。
そうして学習に対してのモチベーションをあげつつ、
人間性も高められるような場でありたいものです。