赤羽南教室のメッセージ
【RINGOJUKU WORKS #1】教育にも、WORKSがあっていい。
2026.08.11
先日、少し変わったものをつくりました。
「RINGO JUKU WORKS」
と書かれたBMW E36です。
もちろん実車ではありません。
でも、この車をつくったのは、単に私が車好きだからではありません。
いや、車好きだからというのも、かなり大きいのですが(笑)。
この「WORKS」という名前には、私が長い間、教育の仕事をしながら考えてきたことを込めています。
今日は、RINGO JUKU WORKSという名前に込めた思いについて書いてみたいと思います。
「WORKS」という言葉
車が好きな方なら、「WORKS(ワークス)」という言葉を聞いたことがあると思います。
メーカーが本気でレースに挑むためにつくるチーム。
最高の技術者が集まり、試し、失敗し、改良し、また試す。
BMW Motorsport、NISMO、TRD、メルセデスAMG......。
速そうに見せることが目的ではありません。
本当に速い車をつくる。
そのために、細部まで妥協しない。
私は昔から、そんな「WORKS」という言葉の響きが好きでした。
そして、あるとき思いました。
教育にも、WORKSがあっていいんじゃないか。
それが、RINGO JUKU WORKSの始まりです。
私たちは、完成した教育を持っていない
私は長い間、教育の仕事をしてきました。
予備校で大学受験生を教え、学校や大学でも教え、今は幼児や小学生の教育にも関わっています。
それだけ長く教育に関わっていても、
「これが正しい教育です」
と言い切れるようになったとは思っていません。
むしろ、長くやればやるほど難しくなりました。
同じ言葉をかけても、伸びる子もいれば、響かない子もいる。
待った方がいい子もいれば、今伝えなければならない子もいる。
褒めるべき場面もあれば、叱らなければならない場面もある。
教えた方がいいこともあれば、教えずに考えさせた方がいいこともある。
教育には、
「この通りにやれば必ずうまくいく」
という取扱説明書がありません。
だから面白い。
そして、だから怖い。
私たちは毎日、目の前の子どもを見ながら考えるしかありません。
教育にも、試行錯誤が必要だと思う
WORKSの車は、一度つくって終わりではありません。
走らせる。
問題が見つかる。
戻ってくる。
直す。
また走らせる。
その繰り返しです。
私は、教育も同じだと思っています。
教材をつくって終わりではない。
カリキュラムを決めて終わりでもない。
マニュアルをつくって終わりでもない。
実際に子どもたちを教えてみる。
うまくいかなければ考える。
講師同士で話す。
教材を変える。
教え方を変える。
ときには、それまで正しいと思っていたことさえ疑う。
そして、また子どもたちを見る。
教育で一番怖いのは、
「これで正しい」
と思ってしまうことなのかもしれません。
私たちがつくっているもの
もちろん、私たちは車をつくっているわけではありません。
では、RINGO JUKU WORKSは何をつくっているのか。
私は、
子どもたちの未来につながるもの
をつくっているのだと思っています。
考える力。
わからないことに向き合う力。
簡単に諦めない力。
自分の言葉で説明する力。
人の話を聞く力。
約束を守ること。
間違えたら謝ること。
人を思いやること。
そして、自分の人生を自分で選んでいく力。
テストには出ないものもたくさんあります。
偏差値では測れないものもあります。
でも私は、そういうものこそ、長い人生では大きな差になると思っています。
もちろん、学力にも本気です
こう書くと、
「では、学力は二の次なのか」
と思われるかもしれません。
まったく逆です。
学力にも、本気です。
難しい問題が解けるようになってほしい。
算数が得意な子には、どこまでも上を目指してほしい。
算数オリンピックに挑戦したい子がいれば、本気で応援します。
中学受験でも、大学受験でも、本人が目指すのであれば高いところを目指してほしい。
ただ、私は長年子どもたちを見てきて、
学力だけを切り離して育てることはできない
と思うようになりました。
難しい問題から逃げない。
わからなくても考える。
人の説明を聞く。
自分の間違いを認める。
できるまで繰り返す。
こうした姿勢は、人間としての成長と切り離せません。
だから私たちは、
人間的成長なくして、学力の向上なし
と考えています。
なぜBMW E36なのか
そして、なぜRINGO JUKU WORKSの車がBMW E36なのか。
これは単純です。
私が好きだからです(笑)。
私は30年以上、BMW E36という車に乗っています。
最新の車ではありません。
むしろ、かなり古い車です。
でも私は、この車が好きです。
速さだけなら、今の車の方がずっと速いでしょう。
便利さでも、安全装備でも、最新の車には敵いません。
(冷房の効きが、近年の酷暑に対応できていないとも感じています、、、)
それでもE36には、
運転する人間が何をするかで、車の動きが変わる
という面白さがあります。
丁寧に操作すれば、丁寧に応えてくれる。
雑に扱えば、それも車に出る。
派手な近道はありません。
少しずつ理解して、少しずつ上手くなっていく。
私は、そこに教育と少し似たものを感じています。
教育には、近道がない
教育の世界には、ときどき魅力的な言葉が現れます。
「これをやれば伸びる」
「これだけで考える力が身につく」
「○○するだけで成績が上がる」
もちろん、優れた教材もあります。
優れた指導法もあります。
私たち自身も、より良い方法を探し続けています。
でも最後は、
一問を考える。
間違える。
もう一度考える。
人の話を聞く。
自分でやってみる。
できなければ、またやる。
そんな地味な積み重ねです。
教育には、おそらく魔法はありません。
だからこそ、
その地味な部分を本気でやる場所が必要なのだと思います。
RINGO JUKU WORKSで書いていきたいこと
この場所では、教室のお知らせやキャンペーンを書くことを中心には考えていません。
教育現場で起きたこと。
子どもたちを見ていて考えたこと。
「考える」とは何なのか。
才能とは何なのか。
努力とは何なのか。
自由とは何なのか。
叱るとは何なのか。
大人は子どもに何を伝えるべきなのか。
そんな、すぐには答えの出ないことを書いていきたいと思っています。
ときには教育とはまったく関係なさそうな、
車の話。
音楽の話。
本の話。
仕事の話。
人生の話。
そんなところから教育について考えることもあると思います。
答えを教える場所というより、
一緒に考えるための場所。
それくらいが、RINGO JUKU WORKSには似合っている気がします。
完成しないから、WORKS
RINGO JUKU WORKSには、完成形がありません。
子どもが変われば、教育も変わる。
社会が変われば、必要な力も変わる。
そして私たち自身も、学び続けなければならない。
試して。
失敗して。
考えて。
直して。
また試す。
その繰り返しです。
だから「SCHOOL」でもなく、
「LAB」でもなく、
私は、
WORKS
という名前を選びました。
私たちがつくりたいのは、成績のいい子だけではありません。
自分で考えられる人。
困ったときに、自分の力でなんとかしようとする人。
人の話を聞ける人。
誰かのために動ける人。
そして、自分の人生を自分で選べる人。
そんな子どもたちの未来をつくるために、
大人である私たち自身も、考え続ける。
RINGO JUKU WORKS。






