赤羽南教室のメッセージ
【RINGOJUKU WORKS#6】同じりんご塾なのに、なぜ赤羽南なのか。
2026.08.20
りんご塾は、全国にあります。
同じ「りんご塾」という名前で、
同じ教材を使い、
算数オリンピックを目標の一つに掲げています。
では、
どこのりんご塾に通っても、同じなのでしょうか。
もちろん、基本となる考え方や教材は同じです。
私たちも、りんご塾という仕組みや教材に大きな魅力を感じたからこそ、赤羽南教室を始めました。
ただ、教室を運営していくうちに、
少しずつ、
「赤羽南らしさ」
というものが生まれてきたように思います。
なぜ、宿題を出さないのか。
赤羽南教室では、原則として宿題を出していません。
教材も持ち帰らせていません。
これは、
勉強を軽く考えているからではありません。
むしろ逆です。
教室にいる時間に、本気で取り組んでほしい。
そして家に帰ってまで塾の課題に追われるのではなく、
家では家でしかできない経験をしてほしい。
そんな考えがあります。
だから、
「宿題を出さない」
というルールが先にあるわけではありません。
なぜ出さないのか。
そこに、私たちなりの理由があります。
なぜ、先取りをするのか。
赤羽南教室は、かなり先取りをします。
進度をお話しすると、
「そこまでやるんですか?」
と驚かれることもあります。
でも、
私たちは「先取りすること」そのものを目的にしているわけではありません。
小学1年生だから、ここまで。
小学2年生だから、ここまで。
学校ではまだ習っていないから、ここで止める。
その線を、大人が必要以上に引く必要はないと思っています。
理解できる。
面白がっている。
もっと先を知りたがっている。
だったら、進めばいい。
小学生に「微積分」を教えるのだって、
全然いいじゃないかと思うんです。
逆に、分からないのであれば、戻ればいい。
その子がどこまで進めるかを、学年だけで決めない。
その結果として、
先取りになっているだけです。
なぜ、すぐに教えないのか。
子どもが問題を解けずに困っている。
大人からすると、
つい教えてあげたくなります。
「ここはこうやるんだよ」と言えば、
すぐに解けるかもしれません。
でも、私たちはできるだけ待ちます。
考える。
やってみる。
間違える。
もう一度やってみる。
それでもダメなら、
違う方法を試してみる。
その時間こそが、
私たちが大切にしている時間だからです。
答えにたどり着いたことだけではなく、
自分でなんとかしようとした時間。
そこに「考える」という行為の原点があると思っています。
なぜ、算数オリンピックを目指すのか。
赤羽南教室では、
算数オリンピックにも本気で取り組んでいます。
ありがたいことに、
挑戦する生徒も増え、
少しずつ結果も出るようになりました。
もちろん、決勝に進めたら嬉しい。
メダルを取れたら嬉しい。
でも、それだけが目的ではありません。
簡単には解けない問題を前にして、
「無理」
で終わらせない。
知っていることを総動員して、
ああでもない。
こうでもない。
と考えてみる。
算数オリンピックの問題には、そういう経験がたくさんあります。
だから私たちは、本気で挑戦します。
大学受験の数学と、幼児の算数。
私は長く、
大学受験の数学を教えてきました。
その人間が、
年中や年長の子どもたちが通う教室を作っている。
少し不思議に見えるかもしれません。
でも、私の中ではそれほど離れていません。
大学受験の数学を教えてきたからこそ、
最後に必要になるものが見えます。
公式をたくさん知っていることだけではありません。
初めて見る問題を前にして、
何が分かっているのか。
何が分からないのか。
条件をどう言い換えるのか。
どこから手をつけるのか。
そして、
うまくいかなかったときに、
別の方法を考えられるのか。
そういう力です。
だったら、
それを高校3年生になって突然求めるのではなく、
もっと小さい頃から、
考えることそのものを楽しめるようにしたい。
赤羽南教室の教育は、
そんなところから逆算して作っています。
「りんご塾だから赤羽南」から。
教室を始めた頃は、
当然、「りんご塾に通いたい」
と思って赤羽南を見つけてくださる方がほとんどでした。
それでいいと思っています。
りんご塾という素晴らしい仕組みがあったからこそ、
私たちもこの教室を始めることができました。
ただ最近、
少し違うことを感じるようになりました。
遠くから通ってくださる方がいます。
数ある教室の中から、赤羽南を探して来てくださる方がいます。
もしかすると少しずつ、
「りんご塾だから赤羽南へ行く」から、
「赤羽南だから、りんご塾へ行く」へ。
そんな変化が起き始めているのかもしれません。
この二つは、
似ているようで、違います。
「りんご塾だから赤羽南へ行く」は、
まず「りんご塾」という塾を選び、
その中から赤羽南教室を選ぶということ。
一方、
「赤羽南だから、りんご塾へ行く」は、
宿題を出さないことも、
先取りをすることも、
すぐに教えないことも、
難しい問題に本気で挑戦することも含めて、
「赤羽南の考え方に共感したから、この教室に通わせたい」
と思っていただくことです。
これは、
『赤羽南』教室が
どこかの教室より優れている、
という話ではありません。
同じ教材を使っていても、
そこにいる人間が何を考え、
子どもをどう見て、
何を大切にするかによって、
教室には少しずつ、
その教室らしい文化が生まれていく。
りんご塾という素晴らしい土台の上に、
少しずつ、
「赤羽南らしい教育」
が育ってきた、ということだと思います。
もし、
そんな部分まで含めて赤羽南を選んでいただけるようになったとしたら、
私たちにとって、
これ以上嬉しいことはありません。
RINGOJUKU WORKS
だから、
RINGOJUKU WORKSでは、
赤羽南が「何をやっているのか」だけを書くつもりはありません。
なぜ宿題を出さないのか。
なぜ先取りするのか。
なぜすぐに教えないのか。
なぜ難しい問題に挑戦するのか。
なぜ幼児期から大学受験までを、
一つの線で考えるのか。
一つ一つの方法だけを切り取れば、
少し変わった教室に見えるかもしれません。
でも、
私たちにとって大切なのは、
「何をしているか」よりも、
「なぜそうしているのか」。
RINGOJUKU WORKSは、
その「なぜ」を、少しずつ言葉にして残していく場所です。
赤羽南を特別な教室に見せるためではありません。
私たち自身が、何のためにこの教室をやっているのかを忘れないために。
そして、
私たちの考え方を知ったうえで、
「ここに通わせたい」
と思ってくださる方に出会うために。
「りんご塾だから、赤羽南へ。」
そしていつか、
「赤羽南だから、りんご塾へ。」
そんな教室になれたら、






