城南コベッツ赤羽南教室

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赤羽南教室のメッセージ

【RINGOJUKU WORKS#8】なぜ、教材を家に持ち帰らせないのか

2026.08.28

りんご塾赤羽南教室では、原則として宿題を出していません。

そして、もう一つ。

授業で使っている教材も、原則として家には持ち帰らせていません。


これを初めて聞いた方は、

「家でも勉強した方がいいのでは?」

「せっかく買った教材なのに?」

「やる気のある子なら、どんどん進めてもいいのでは?」

と思われるかもしれません。


もっともな疑問だと思います。


それでも赤羽南では、教材を教室で管理しています。

今日は、その理由について書いてみます。




勉強したい子が、家でどんどん進める


以前は、教材を持ち帰ってもらっていたことがあります。

すると、当然ですが家でも取り組む子がいます。

少し進めてくる子もいれば、

かなり進めてくる子もいます。

中には、一冊全部最後までやってくる子もいます。

普通に考えれば、

「すごい。勉強熱心な子だ」

となると思います。

私も、自分から勉強すること自体は素晴らしいと思っています。


ところが、指導する側から見ると、一つ問題が起こります。




次の授業が「答え合わせ」になってしまう


子どもが家で教材を進めてくる。

すると次の授業では、まずその確認が必要になります。

合っている問題。

間違っている問題。

途中まで解いた問題。

手をつけていない問題。

答えだけ書いてある問題。

理解しているのか、たまたま答えが合っただけなのか分からない問題。

それらを一つずつ確認していくことになります。

そして、

「ここ、もう一度やってみよう」

「これはどう考えたの?」

「ここは飛ばしているね」

と拾っていく。

気がつけば、その日の授業が、

前にやった教材の"虫食い部分"を埋める時間

になってしまいます。




間違えたところだけを見る授業


私は、これがあまり好きではありません。

間違いを直すことが嫌なのではありません。

間違いから学ぶことは、とても大切です。

ただ、毎回教室に来るたびに、

「ここが違う」

「これも違う」

「ここはやっていない」

と、自分のできなかったところばかりを指摘されたらどうでしょう。

大人でも、あまり楽しくないと思います(笑)。

まして幼児や小学生です。

せっかく教室に来たのに、授業の最初から前回の間違い探しが始まる。

これでは、子どもの気持ちが上がりません。




「間違いを直す」と「学ぶ」は同じではない


もちろん、間違いを放置していいわけではありません。

必要なものは、きちんと直します。

でも私は、

間違えた問題を全部やり直せば、学力が伸びる

とは考えていません。

なぜ間違えたのか。

考え方が分かっていなかったのか。

問題文を読み違えたのか。

計算を間違えただけなのか。

その問題だけ分からなかったのか。

それとも、その前の段階に戻る必要があるのか。

同じ「×」でも、意味は全く違います。

だから、

×が付いた問題を上から順番にやり直すことが、必ずしも最善の指導ではありません。

先生が見るべきなのは「×」ではなく、

その子が、どこまで分かっているのか。

だと思っています。




教材を進めることが目的ではない


もう一つ、大切にしていることがあります。

教材をどこまで終わらせたか。

何冊終わったか。

何年生の内容まで進んだか。

こうしたものは、とても分かりやすい指標です。

赤羽南でも先取りをしていますから、進度をまったく見ていないわけではありません。

でも、

教材を早く終わらせることと、数学ができるようになることは同じではありません。


10ページ進んだから10ページ分成長した、とは限らない。

一冊終わったから、その一冊をすべて理解したとも限らない。

だから赤羽南では、

「どこまで進んだか」より、「どう考えたか」

を見たいと思っています。




先生には、その日の授業でやりたいことがある


授業には流れがあります。

今日はこの問題をやってみよう。

この問題で少し悩んでもらおう。

ここで図を書いてみよう。

この考え方に気づくかな。

前回できなかったことを、今日は少し違う角度からやってみよう。

先生は、子どもの様子を見ながら授業を組み立てています。

ところが教材を自由に進めてしまうと、

その流れが壊れてしまうことがあります。

本来今日やろうと思っていたことより、

家で間違えてきた問題の処理が優先される。

授業が、

「今日、何を学ぶか」ではなく、「昨日までの残務処理」

になってしまう。

私は、それを避けたいと思っています。




教室での学びは、教室が責任を持つ


前回の「なぜ、赤羽南は宿題を出さないのか」でも書きましたが、私は家庭を第二の教室にしたいとは思っていません。

塾で学ぶことについては、まず塾が責任を持つ。

教材の進め方。

問題の選び方。

どこで声をかけるのか。

どこまで1人で考えさせるか。

どの問題は飛ばすのか。

どの問題はもう一度やるのか。

それを考えることも、先生の仕事だと思っています。

だから教材を教室で管理するということは、

子どもから教材を取り上げているのではありません。

むしろ、

学習を設計する責任を、家庭に渡さず教室側が持つ

ということです。




では、家では勉強しなくていいのか


もちろん、そういう意味ではありません。

自分から本を読む。

パズルをする。

別の問題集を解く。

興味を持ったことを調べる。

学校の勉強をする。

家庭で何かを学ぶことを、私たちが止める理由はありません。

むしろ、

「もっとやってみたい」

と思うことは、とても良いことです。

ただ、りんご塾の教材を進めることだけが、家庭学習ではない

と思っています。

子どもには、塾の教材以外にも学ぶべき世界がたくさんあります。




教材は「学習そのもの」ではない


教材は、とても大切です。

良い教材がなければ、良い授業をすることは難しい。

でも教材は、

学ぶための道具です。

教材を終わらせることが目的ではありません。

宿題も同じです。

途中式も同じです。

テストも同じです。

本来はすべて、

子どもが学ぶための手段

だったはずです。

ところが教育では、ときどき手段が目的に変わります。

宿題を提出すること。

教材を終わらせること。

間違いを全部直すこと。

決められた方法で解くこと。

それ自体が目的になってしまう。

私は、そこを一度立ち止まって考えたいと思っています。




持ち帰らせないことにも、理由がある


赤羽南では、原則として教材を家に持ち帰らせません。

それは、

家庭で勉強してほしくないからでも、

子どものやる気を止めたいからでも、

教材を大切に隠しているからでもありません(笑)。


その子にとって、今何を学ぶことが一番いいのか。


それを考えながら授業を組み立てたいからです。


必要な問題を選ぶ。

考える時間をつくる。

間違いの意味を見る。

必要なら戻る。

必要なら飛ばす。

そして、次へ進む。

一冊の教材を最初から最後まで終わらせることより、

私はその方が大切だと思っています。




教材に子どもを合わせない


教育では、とても良い教材に出会うことがあります。

でも、どれだけ良い教材でも、目の前の子どもより大切になることはありません。

教材が先にあって、

「この教材を、この順番で、ここまでやる」

と子どもを合わせるのではなく、

まず子どもを見る。

その子が今どこにいるのかを見る。

そして、

その子に教材を合わせる。

これが、赤羽南で大切にしていることです。


だから私たちは教材を教室で管理しています。

教材を管理したいからではありません。

学びの流れを、大切にしたいからです。


前回の記事と同じ問いに、最後は戻ります。

「それは、何のためにやるのか。」


教材を持ち帰ることにも。

持ち帰らないことにも。

理由が必要です。

そして今の赤羽南では、

持ち帰らせない方が、私たちがやりたい教育ができる。

だから、そうしています。



ChatGPT Image 2026年8月25日 20_34_27.png







ブーーーーーーッン!!





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