城南コベッツ赤羽南教室

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赤羽南教室のメッセージ

【赤羽南余話 #3】「5分前でも、俺には遅刻だから」

2026.09.25

こんにちは!
東木です。

先日、長谷先生から、予備校講師の先生たちの話を聞きました。

長谷先生は長く予備校で授業をしているので、これまで本当にたくさんの先生を見てきたそうです。

予備校講師というと、私にはまず「授業が上手な先生」というイメージがあります。

でも長谷先生によると、それだけではなく、授業が始まる前の行動にも、先生によってものすごく個性が出るのだそうです。

その話が、私にはとても面白く感じました。

1時間前から教室にいる先生

ある先生は、とにかく早い。

授業開始の1時間ほど前には、もう教室にいる。

そして板書まで始めている。

それが朝8時から始まる授業でも同じなのだそうです。

......朝8時の授業の1時間前。

7時ですよね(笑)。

生徒が教室に入ってくる頃には、先生はすでにそこにいて、黒板も準備されている。

そういうスタイルです。

ところが、まったく逆の先生もいる。

どんな時間の授業でも、教室に入ってくるのは開始の数分前。

毎回だいたい3分前くらいにババーンと現れて、そのまま流れるように授業を始める。

私は最初、「単に時間に余裕を持っているか、早く来るかっていう違いですか?」くらいに思っていました。

でも、どうもそんな単純な話ではないようです。

何時に着くかと、何時に教室へ入るかは別の話

長谷先生によると、予備校講師の先生たちは、授業前の時間の使い方もそれぞれなのだそうです。

教室に早く入って準備をする先生もいれば、

校舎の近くにはとっくに着いているのに、喫茶店などで時間を調整してから教室へ向かう先生もいる。

つまり、生徒から見て「3分前に来た先生」が、本当に3分前に到着したとは限らない。

ということです。

ずっと前に近くまで来ていて、そこで自分なりの準備をしているのかもしれない。

授業の内容を確認しているのかもしれない。

コーヒーを飲んで気持ちを整えているのかもしれない。

そして、「よし、行こう」となったところで教室に入る。

長谷先生は、こういうものも含めて、「予備校講師の魅せ方」なんだと言います。

授業が始まる瞬間に、自分を一番いい状態にする

さらに面白かったのが、予備校講師の先生たちは、授業が始まる時間に合わせて、自分のモチベーションをどう作っていくかということまで考えている、という話です。

考えてみれば当然なのかもしれません。

朝から眠い日もある。

疲れている日もある。

気分が乗らない日だってあるでしょう。

でも、生徒には関係ありません。

授業が始まれば、その瞬間から先生です。

しかも予備校なら、たくさんの生徒を一気に自分の授業へ引き込まなければならない。

だから、授業開始の瞬間に、自分の集中力や気持ちをどこまで持っていけるか。

そこから逆算して、授業前の時間を使う。

早く教室へ入る先生。

直前まで別の場所で過ごす先生。

静かに準備する先生。

それぞれ自分なりのやり方がある。

予備校講師の世界って、授業が始まる前から、ずいぶん奥が深いんですね(笑)。

さすが、プロフェッショナル!

そして長谷先生は、とにかく早い

では、長谷先生自身はどうなのか。

これは予備校時代に限らず、今も変わりません。

とにかく早いです(笑)。

授業だけではありません。

仕事の打ち合わせでも、誰かとの待ち合わせでも、とにかく早い。

ほぼ必ず、かなり前に、現地へ着いています。

長谷先生は車で移動することが多いので、

道路が混んでいるかもしれない。

事故渋滞があるかもしれない。

駐車場が空いていないかもしれない。

そういうことまで考えて、かなりの余裕を持って出発するそうです。

でも以前、この話をしたときに、「遅刻しないためだけじゃない」と言われました。

「遅れそう」になった時点で不利なんだよ

長谷先生が言うには、遅れるかもしれない状態になった時点で、自分が精神的に不利になるのだそうです。

例えば、大事な人と会うとき。

時間ギリギリで、

「間に合うかな」

「あと5分しかない」

と思いながら向かっていたら、その時点で気持ちに余裕がない。

もし本当に遅刻してしまえば、「すみません、遅れました」から話を始めなければならない。

本題に入る前から、自分で自分を不利な状態にしている。

それが嫌なんだそうです。

授業も同じ。

開始時間ギリギリに教室へ入って、「間に合った!」では、長谷先生にとってはダメ。

気持ちに余裕がないまま授業を始めれば、普段ならしないようなミスをするかもしれない。

話す順番を間違えるかもしれない。

思ったような授業ができないかもしれない。

だから、ずっと前に行く。

そして以前、さらっとこんなことを言われました。

「5分前でも、俺にとっては遅刻だから」

......。

いや、5分前は遅刻じゃないです(笑)。

でも、私もやってみました

ただ、この話を聞いてから、私も大学生以降、待ち合わせや仕事にはかなり余裕を持って行くようになりました。

30分前。

場合によっては1時間前。

最初は単純に、「長谷先生に言われたし、遅れないようにしよう」というくらいだったと思います。

ところが実際に続けてみると、長谷先生が言っていたことが、少しずつ分かるようになってきました。

早く着くと、当然時間があります。

そこで、今日は何を話そうかな。

こういう話になったら、こう答えようかな。

仕事なら、もう一度資料を見ておこうかな。

なんとなく、その後の流れを頭の中でシミュレーションすることもできます。

時間になったときには、もう気持ちが落ち着いている。

一方で、

「あと3分!」「間に合うかな!」「遅れたら、なんて言おう!」

と思いながら向かっているときは、目的地へ着くことしか考えられません。

仮に間に合ったとしても、身体は着いているけれど、気持ちは猛ダッシュ中。

そんな感じになる。

同じ「時間通り」でも、全然違うんですよね。

授業は、始まる前から始まっているのかもしれない

そう考えると、最初に聞いた予備校講師の先生たちの話も、少し違って見えてきました。

1時間前から教室にいることが偉いわけではない。

3分前に教室へ入ることが悪いわけでもない。

大切なのは、自分が一番いい状態で授業を始めるために、どうやって自分を作っているのか、なのかもしれません。

早く教室に入って黒板を書くのも一つ。

近くの喫茶店で一人になるのも一つ。

授業の流れを頭の中で確認するのも一つ。

そして、あえて授業開始直前に教室へ入ってくるのも、その先生なりの「魅せ方」なのかもしれない。

授業はチャイムが鳴ってから始まるものだと思っていました。

でも先生にとっては、そのずっと前から、もう授業は始まっている。

そんなことを長谷先生の話を聞きながら考えました。

私たちの教室でも、相手は幼児や小学生ですが、そこは同じなのかもしれません。

疲れている日もあります。

いろいろあって気持ちが落ち着かない日もあります。

でも、子どもたちには関係ありません。

その子にとっては、その日に目の前にいる先生が、その日の先生です。

だったら、子どもの前に座るときには、できるだけいい状態でいたい。

授業の準備って、教材を用意したり、問題を確認したりすることだけではないんですね。

自分自身を授業のできる状態にしておくことも、準備の一つなのかもしれません。

そして最近では私も、

「5分前でも、俺にとっては遅刻だから」

という、最初は「言いすぎでしょ~!」と思ってた長谷先生の言葉が、なんとなく分かるようになってきました(笑)。

時計の上では、もちろん5分前は遅刻ではありません。

たぶん長谷先生が言っているのは、いい仕事をするための余裕を、自分で先につくる。

そういうことなんだと思います。

だから私も、今では約束の30分前、場合によっては1時間前には着くようにしています。

ただですね。

一つだけ、どうしても分からないことがあります。

私が毎回、約束の時間より1時間早く行っても、もう長谷先生がいるんですけど。

ほんとに、どういうことなんですか???(笑)

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