2026.08.11
夏休みの学習応援シリーズ⑭
学校ワークの2周目は全部やり直す?
中学生が苦手を見つける復習の進め方
夏休みも中盤に入り、学校のワークを一度終えた中学生もいるのではないでしょうか。
そこで出てくるのが、「2周目は最初から全部やり直した方がいいの?」という疑問です。 もちろん、時間に余裕があれば全体をもう一度確認することにも意味があります。 ただ、限られた夏休みの中では、すでにできる問題を何度も解くよりも、迷った問題や間違えた問題に時間を使う方が効率よく復習できます。
今回は、学校ワークを使って苦手を見つけ、2学期の学習や定期テスト対策につなげる復習方法をご紹介します。
2周目は「全部やる」ことが目的ではありません
学校ワークを2周、3周と繰り返す学習方法を聞いたことがある方も多いと思います。
ただし、大切なのは「何周したか」ではなく、最初は解けなかった問題を、自分の力で解けるようになったかどうかです。
ワークの2周目で大切にしたいこと
一度目に間違えた問題、答えを見ながら解いた問題、正解したけれど迷った問題を中心に取り組みましょう。 「できる問題」と「まだ確認が必要な問題」を分けることが、復習の第一歩です。
まずは1周目のワークを見返しましょう
2周目を始める前に、新しいページを開くのではなく、まず1周目の解答を見返してみましょう。
間違えた問題だけでなく、「たまたま正解した」「答えに自信がなかった」という問題も確認します。
こんな問題に印をつけてみましょう
- 間違えた問題
- 答えを見てから解いた問題
- 解き方を途中で忘れた問題
- 正解したけれど自信がなかった問題
- 時間がかかりすぎた問題
- 先生や家族に聞いて解いた問題
正解か不正解だけで分けるよりも、「一人で説明できるか」という視点で見直すと、苦手が見つかりやすくなります。
○・△・×の3つに分けると整理しやすくなります
ワークの問題をすべて同じように扱う必要はありません。
たとえば、問題の横に○・△・×をつけて分けてみましょう。
○・△・×の目安
- ○:自分の力で迷わず解けた
- △:正解したが迷った、時間がかかった
- ×:間違えた、解き方がわからなかった
2周目では、まず×の問題を確認し、その後に△の問題へ進みます。
○の問題は、時間に余裕があるときやテスト前の最終確認で解き直せば十分なこともあります。
ステップ① ×の問題は「なぜ間違えたか」を確認する
間違えた問題をすぐにもう一度解く前に、なぜ間違えたのかを考えてみましょう。
同じ不正解でも、原因によって必要な復習は異なります。
間違えた原因の例
知識を忘れていた
→ 英単語、漢字、公式、用語などを確認する
解き方がわからなかった
→ 教科書や例題へ戻って手順を確認する
計算や符号を間違えた
→ 途中式を書き、どこでずれたか確認する
問題文を読み違えた
→ 条件や求めるものに線を引いて読み直す
原因がわかると、「何を復習すればよいか」も見えやすくなります。
ステップ② 答えを閉じて、もう一度自分で解く
解説を読んで「わかった」と感じても、それだけでは本当に解けるようになったかはわかりません。
解説や答えを閉じて、何も見ずにもう一度問題を解いてみましょう。
間違い直しの基本的な流れ
- 間違えた原因を確認する
- 教科書や解説で基本を見直す
- 答えを閉じる
- もう一度、自分の力で解く
- 正解できたら数日後にもう一度確認する
その場で解けるようになっても、時間がたつと忘れてしまうことがあります。
数日後に同じ問題へ戻り、もう一度解けるか確認することが大切です。
ステップ③ △の問題も忘れずに確認する
復習では、×の問題だけに目が向きがちです。
しかし、テストで点数を安定させるためには、△の問題も大切です。
△は「これから苦手になるかもしれない問題」です
正解していても、解くまでに長く迷った問題や、途中で答えを変えた問題は、まだ理解が安定していない可能性があります。 2周目で確認しておくと安心です。
英語は「単語」と「文法」を分けて見直しましょう
英語のワークで間違えた問題を確認するときは、すべてを「英語が苦手」とまとめないことが大切です。
英語の間違いを分ける例
- 単語の意味を覚えていなかった
- スペルを間違えた
- 主語に合わせた動詞の形を間違えた
- 疑問文や否定文の語順を間違えた
- 時制を読み違えた
- 英文の意味を読み取れなかった
単語の間違いなら語彙の確認、文法の間違いなら教科書の基本文へ戻るなど、原因に合わせて復習しましょう。
数学は「計算ミス」と「理解不足」を分けましょう
数学でも、間違いの原因を分けることが大切です。
「惜しかった」で終わらせず、どこで間違えたかを確認してみましょう。
数学で確認したいこと
- 公式や解き方を忘れていた
- 途中式を省略して計算を間違えた
- 符号を間違えた
- 問題文から式を作れなかった
- 図やグラフの読み取りで迷った
- 考え方は合っていたが最後の計算で失点した
計算ミスが多い場合は、同じ問題を何度も解くことだけでなく、途中式の書き方を見直すことも大切です。
理科・社会は「答えを見ればわかる」に注意しましょう
理科や社会では、解説や答えを見ると「知っていた」と感じやすいことがあります。
しかし、テストでは答えが見えない状態で、自分から思い出す必要があります。
理科・社会の確認方法
- 問題を読む
- 答えを隠して自分で思い出す
- 言葉だけでなく意味も説明してみる
- 間違えたものに印をつける
- 翌日や数日後にもう一度確認する
一問一答のような問題でも、答えを覚えるだけではなく、「なぜそうなるのか」を教科書や資料集で確認すると理解が深まりやすくなります。
国語は「なぜその答えになるか」を確認しましょう
国語の読解問題では、答えだけを書き直しても、同じような問題で迷ってしまうことがあります。
解説を読みながら、「本文のどこが根拠だったのか」を確認してみましょう。
選択問題では、正解の理由だけでなく、「ほかの選択肢はなぜ違うのか」まで考えると、読み取り方を整理しやすくなります。
1冊全部を毎回やり直す必要はありません
学校ワークはページ数が多いため、2周目も最初から最後まで進めようとすると、時間がかかります。
すでに安定して解ける問題よりも、×や△の問題を中心にすることで、必要な復習へ時間を使いやすくなります。
2周目の進め方の例
- 1日目:数学の×問題を5問
- 2日目:英語の×・△問題を確認
- 3日目:理科・社会の覚えていない問題を確認
- 4日目:国語の間違えた読解問題を見直す
- 5日目:数日前に解き直した問題をもう一度確認
「1日で何ページ進めるか」ではなく、「今日はどの苦手を確認するか」と考えると、目的がわかりやすくなります。
解けるようになった問題には印を残しましょう
復習を続けていると、最初は×だった問題が、自分の力で解けるようになることがあります。
その変化がわかるように、解けた日の日付や○印を残しておきましょう。
印のつけ方の例
1回目 ×
2回目 △
3回目 ○
このように残しておくと、どの問題を繰り返したか、どこができるようになったかを後から確認できます。
「できなかった問題ばかり」と感じていたときも、○が増えていくと学習の進み具合が見えやすくなります。
2学期の定期テスト前にも、その印が役立ちます
夏休みに×・△を整理しておくと、2学期以降の定期テスト対策にも使えます。
テスト前にワークを最初から全部見直すのではなく、以前つまずいた問題から優先して確認できます。
ワークを「自分専用の復習教材」にしていきましょう
間違えた問題や迷った問題に印を残すことで、学校ワークが自分の苦手をまとめた教材になります。 一度解いて終わりにせず、必要なときに戻れるようにしておくことが大切です。
答えを写すだけの「やり直し」にならないようにしましょう
提出のために間違い直しをすると、正しい答えを書いて終わりになってしまうことがあります。
しかし、復習として大切なのは、その問題を次に自分で解けるようにすることです。
解き直しの最後に確認したいこと
- 答えを見ずに解けるか
- 途中の考え方を説明できるか
- なぜ最初に間違えたかがわかるか
- 似た問題でも解けそうか
- 数日後にも覚えているか
わからない問題は、質問できる形にしておきましょう
解説を読んでもわからない問題があったときは、長時間一人で悩み続ける必要はありません。
問題番号に印をつけて、「ここからわからない」とわかるようにしておきましょう。
「数学の35ページの4番、式を立てるところまではわかるけれど、その後がわからない」のように整理しておくと、学校や塾でも質問しやすくなります。
保護者の方は「何周した?」より「何ができるようになった?」を
夏休みの学習状況が気になると、「ワークは何周した?」「全部終わった?」と確認したくなることもあると思います。
そのときは、回数だけでなく、できるようになった内容にも目を向けてみましょう。
こんな声かけがおすすめです
「前に間違えた問題、解けるようになった?」
「今いちばん復習したい単元はどこ?」
「△の問題を一つ確認してみる?」
「質問したいところは残っている?」
学習量だけではなく、苦手が一つ減ったことを確認することで、前向きに復習を続けやすくなります。
夏休み後半は「できなかった問題」に時間を使いましょう
夏休み後半になると、「まだこれもやらなければ」と焦りやすくなることがあります。
そんなときこそ、新しい教材を増やす前に、今まで使った学校ワークを見直してみましょう。
間違えた問題、迷った問題、わからなかった問題の中から、まず一つずつ解けるようにしていくことが大切です。
学校ワークから、一緒に苦手を整理します
学校ワークの復習方法や定期テスト対策、英語・数学をはじめとした苦手単元の見直しについてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 城南コベッツ八王子みなみ野教室では、現在の理解度や学校の進度を確認しながら、一人ひとりに合った学習方法を一緒に考えていきます。
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