2025.05.23
「文章題の対策をしてください」とよく言われます
「先生、うちの子、文章題が苦手なんです。対策してください」
こういったご相談をいただくことがあります。
もちろん、文章題が苦手な子に対して、算数的なアプローチや問題演習を行うことはできます。
ですが――本当にそれで効果があると思いますか?
私ははっきりと言います。
語彙力がなければ、文章題の対策は無意味です。
読めていないのに、どうして解けるのでしょう?
私たちの塾「りんご塾」では、「ことばの学校」という読書指導プログラムを併用しています。
ただ読ませるのではありません。
語彙の確認、読んだ内容の説明、つまり「言葉の理解」が伴っているかどうかを、きちんとチェックします。
なぜか?
自分で文章の内容を理解できなければ、「考える」ことができないからです。
考えるとは、言葉を使うことです。
難しい文章を読んで、わからない言葉を自分の知っている語彙に置きかえながら、頭の中で整理し、咀嚼し、自分の言葉で再構成する――それが思考です。
でも、そもそも語彙がなければ、そのプロセスは起こりません。
知らない単語を飛ばして読んでも、文章は理解できません。
なんとなく雰囲気で問題に答えているように見えても、それはただの「当てずっぽう」です。
語彙の差が、成長の差になる
語彙を軽視して、ただ算数の問題ばかりを解かせるご家庭もあります。
けれども、その差は年齢が上がるほど、はっきりと現れます。
語彙を地道に積み重ねてきた子と、語彙をおろそかにして算数だけをやってきた子では、小学校の中学年や高学年になるころ、伸びしろに大きな違いが出てきます。
私はこれまで何百人という子どもたちを見てきました。
そして、語彙の土台がないまま高学年を迎えた子は、ほぼ例外なく「伸び悩みます」。
だからこそ、「ことばの学校」を併用してほしい
りんご塾では、算数の受講に加えて「ことばの学校」の受講を強くおすすめしています。
算数の力を本当に伸ばしたいなら、語彙力を育てることが不可欠だからです。
自宅で読書をさせているから大丈夫です、という方もいます。
いいえ、それだけでは不十分です。
語彙のチェックも、内容の確認も、ご家庭で毎回きちんとできますか?
長年仕事で付き合いのある現代文の予備校講師にも、何人かに質問してみましたが、答えはみんな同じでした。
「語彙の確認」「内容説明」をしなかったら、本当に読めているのか確認できないと。
子どもが「読んで理解する力」を本当に身につけるには、大人のサポートが必要です。
最後に
私は、声を大にして言いたい。
文章題の対策を望むなら、まず語彙の土台を作ってください。
読書を通じて、言葉を知り、使い、自分の中で理解し直す経験を重ねてください。
「算数を伸ばすには読書が必要」
これは矛盾でも理想論でもありません。
実際に結果を出してきた子たちは、皆、そうしてきたのです。
りんご塾で算数を学ぶすべての生徒に、「ことばの学校」を併用してもらいたい。
それが、子どもたちの未来を変える、確かな一歩になると信じています。
りんご塾赤羽南教室(城南コベッツ赤羽南教室内)
~人間的成長なくして学力の成長なし~
~語彙力無くして思考なし、思考なくして学力なし~
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